主人公の女性が不気味な家を探索するホラーゲームだが…
うーむこれは…
…
ストーリー構成がなかなかに見事なゲームだ。
正直なところ作者の旧作……私はそこまで面白いと思わなかったのだが、「ワンサイデッド・ラヴ」は一味違った。
作風から同じ人間の作であることはわかるが、こっちのほうが向いてるんじゃないか?とさえ思った
プレイヤーをゲームに引き込む展開に、ずっとキレがある
主人公が探し求めている「妹」の正体や、誰もいない家の真実…
クリーチャーや謎の人物の正体など、序盤から張られた伏線が、謎解きとともに回収されていく…
▼ホラーゲームとしての怖さは、主にジャンプスケアによるものだ
1度だけうわぁぁぁぁ!!と声に出してビビってしまった。がっちがちのホラーゲームではないが、結構怖い
嫌いな人も多いジャンプスケアだが、このゲームに関してはしつこさがなく、
意外にもあっさりしているので、気軽に攻略できると思う
▼謎解きが実にユニークだ。
ネタバレなので伏せるが、ゲームならではのギミックが使われている。
「家族」をテーマにしたサイコホラーである本作…
そこに隠されたサスペンスと謎解きが、見事に合致している。
他のゲームでも見た気がするので完全に新しいとはいえないまでも、感覚はとても新鮮だった。終盤の謎を解いた時、これは主人公ではなくプレイヤーにしか解けない謎なのか、とも思った。
▼攻略時間は、だいたい1時間だ。
この「時間」が曲者で、実はプレイヤーによって大きく変化する要素となっている
いったい、なぜか?
プレイヤーの力量やプレイスタイルが、そのまま謎解きに直結するから
そう説明したところで、この文面だけでは、まるで意味不明だろう。
しかしプレイしてみると、「なるほど、そういう意味か」と分かるのだ。これは面白いシステムだよね
ゲームをプレイする際、〇〇〇をしない人は、攻略に詰まってしまうかもしれないね
評価C+
60点
ゲームタイトル「ワンサイデッド・ラヴ」(ロゴは「ワンサイデッド🖤ラヴ」)は、固有じゃないのでちょっとわかりづらいねえ
キャッチフレーズが「それは本当に愛してる?」なので、
いっそ「ワンサイデッド・ラヴ 〜それは本当に愛してる?〜」でもよかったんじゃないか
まあこれだとゲームというより、テレビドラマのタイトルみたいだけどね
さてそんな「ワンサイデッド・ラヴ」……
一言で評価するなら、「これほどタイトルに忠実、かつタイトル回収までが丁寧なゲームも、そうはない」
主人公が追い求める妹や家族の正体は、何なのか…?
「本当に愛しているか?」……誰が何を想い、問いかけたのか
いったいなにが、「ワンサイデッド・ラヴ」なのか……?
それがわかるのはエンディングではなく、実はクリア後のエピローグ。それもラストシーンだ
是非あなたの目で、事件を見届けて欲しい
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