まーすごいなこのゲーム。
これほどまでに、アニメーションや美術に特化したゲーム、そうはないんじゃないの。
コンプ15分の短編の中に、魅せ方のテクニックや綺麗な絵をホラーにつなげる表現技法などが盛り込まれてる
最初は「はらぺこまーちゃん」同様に白黒だが、カラーを強調するためか塗りもなく、徐々に色づく世界観が素晴らしかった
グラフィックネタバレ(?)はしないので、是非あなたの目で、この残酷に彩る世界を堪能して欲しいよ
▼中でも私がびっくらこいたのは、幸せ?(?はあべこべ)エンドのアニメーションだな
たった数秒でここまでインパクトが強いゲームグラフィック、そうはお目に掛かれないだろう。このエンディングを見るためにも、最後までプレイして欲しい
▼グラフィカルなのはもう十分お分かりいただけただろうけど、シナリオもよかった
「はらぺこまーちゃん」同様、物いわぬ主人公と幽閉されたヒロインの物語で、
タイトルが示すように、ヒロインへの対応は結果として「あべこべ」になるのよ
たとえ自分が善かれと思ってやったことでも、相手がどう解釈するかはわからないものだからね
概念の解釈も人それぞれだからね。ましてやこんな相手がどんな奴かも分からないゲームだと、そういうのが攻略法になるわけ
だが正直なところこの設定は類似する作品があるので(このブログでもレビューした)、新鮮味はないかもしれない。
しかしグラフィック演出も相俟って、プレイヤーを引き付けることに成功してるね
こんな事をいわれるともしかしたらシナリオ担当は不服かもしれないが、別に全然良いと思うよ
だって個人個人が得意分野に於いて制作し、足りない部分を補い合うのが同人ゲーム制作だもの
本作はグラフィック主導であった、というだけの話。そして絵がないとシナリオは生きないし、シナリオは絵がないと生きない、持ちつ持たれつだから
私なんてシナリオはよく評価されるけど、絵は仕上げを見せても「早く完成させてくれ」と言われたレベルだよ
実際のところりーちゃんはプレイヤーの同情を引き庇護欲を掻き立てる、絶妙なキャラクターに仕上がってる
これはシナリオ担当の手腕によるもの
評価B+
70点
グラフィックに随分魅せられてしまったが、シナリオも面白い
おすすめのゲームだね
▼他には「夜明けの再会」をやってるんだけど、ゲームバランスが悪すぎる。バトルのテンポがただでさえ悪いのに、敵が固い。それでいて常時セーブできない
久しぶりにピンと来たRPGだし、折角グラフィックが凝ってるのに、このゲームバランスで8時間は、クリアは無理かもわからんね
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【フリゲレビューブログ小話】
1年前の良作フリーゲーム、ピックアップ
前回の「鼓草」に続き今回取り上げる1年前の良作は……
「TOWER of HANOI」
いやーこれはマジで面白かった
人間と非人間の共存というSFテーマは数々の創作になっているが、
フリゲでは一番面白かったし、最もこのテーマを追求してたんじゃないかな
鬱ゲーっぽいがちゃんとグッドエンドもあるし、おすすめ
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