マジなのか、このゲーム…?本気なのか…?
やっべえわ…
面白すぎて一気にやってしまった。期待を遥かに超えて行ったわ…
▼技巧派メタゲーム「魔女の塔 〜The Witch's Tower」作者の新作
3人のヒロインから1人を選び、ともに7日間を過ごしていく。
両親からネグレクトされた愛を知らない少女のルルア(中)と、
恋に恋する変人美術部員のミコ(右)がお気に入りだ
もう冒頭から何かが起こりそうな演出をバリバリに入れてくる
初っ端から、プレイヤーの期待値を煽るのが上手いね
まあ早い話今回もメタ要素のあるゲーム(ギャルゲー)なのだが、
ギャルゲーへのアンチテーゼや、もっと簡単に言うと「皮肉」を多分に含むゲームだ
「「ドキドキ文芸部」が元ネタかなあ…」というのが冒頭から見て取れるのだが、驚くべきことに「ドキドキ文芸部」でも使われていない技法やネタが幾つかあり、私はそれにぶったまげた
これを思いつく独創性は、尋常ではない
と同時に、「なんだゲームってやっぱ凄いじゃん。まだまだ面白くするネタがあるんだね」と、ちょっとゲーム業界…は言い過ぎにしても、フリーゲームや、ゲーム制作業界の先行きに光を見た
▼私はこのようなゲームが結構好きで「ドキドキ文芸部」を筆頭に「さよなら、リアル」「これってモテ期ですか!?」「「ヤンデレ=さつじんしゃ?」」「もよりの駅子さん」などを高評価してきたが(「駅子」だけは微妙だが)、今回も単純に面白そうと思った
だが「らぶいるねす!」はその期待のハードルを、遥かに高く飛んで見せた
技術、アイディア的にも面白いホラー演出が、数多く使われている。
「らぶいるねす!」はマウス専用ゲームなのでキーボード操作を受け付けないのだが(使えるシーンもある)、プレイヤーの意に反して〇〇〇〇が勝手に動くのなんて、結構怖かったよ
強制的に〇〇〇〇させようとするんだよね
ネタバレなので伏せるが、F11でのフルスクリーンは……「しない」ことを推奨したいね
▼強制的にシャットダウン実行させるフリゲは数多くあるものの、強制的に「シャットダウンさせない」ための演出なんてのも、非常に面白かった。とても斬新だ
この技法を使ったフリゲは過去にもあったので全く新しいとはいえないが、
それでも使い方が非常に上手だ。常に緊張感を孕んでプレイしていた
評価A+
85点
既存作品に類似した部分こそあれ、確実に、メタフィクションゲームに一石を投じたでしょう。
凄いゲームだ。エンディングでは何かを失ったのに、不思議と温かいものが胸にこみあげる
「ゲームの世界に住む彼女たちにも人生があって、大切な人がいる」…この要素も新しいように思う
この感覚、エンディングで体感して欲しい
もうギャルゲーは家庭用でもフリーゲームでも衰退期真っただ中だけど、また良作が色々出てきた
レビューしたタイトルだと「ヒモだけど今日もパチ打つ!」「これってモテ期ですか!?」とかね。
フリゲの進化は止まらんぜ
【フリーゲーム小話】
以前このブログで少し話題になった「彼女のためにあいつを消したい」……再アップされてますね。再アップというか(なぜか説明文に記載がないが)、修正版だね。ちょっとしたリメイクでもある
なかなか面白いゲームなので前回やり損ねた方は、やってみては?
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本作は凄いゲームでした。クリア後もファイルの中身が少し変わっていたり、このような芸が細かいゲームは大好物です。構想も、それを具現化する技術力もとても優れていました。
シャットダウンを阻止する仕掛けというのは、
ゲーム終盤、カーソルの移動箇所が制限されることを指します。
つまりアイコン右クリックからの終了…という一連の操作ができなくなってます。
×やショートカットキーは使えますし、位置がズレるだけなので、阻止されながらも右クリックからの終了も可能ですが、
ウディタではアイコンからゲームを落とすプレイヤーが多いことを見込んだ仕掛けだと思います。
しかしドヤ顔でこれは凄いと指摘しながら、実は私の勘違いということも大いにあり得ます。
その場合「ただの不具合だけど、後付けで仕様って事にしようぜ!俺もお前も得するから!」と作者と口裏を合わせようと思います。