冴えないコタツ記事ライターの主人公。
彼の前に現れたのは怪しいオカルト占い師・奈落ちゃん。
フードデリバリー、ネットミーム、キャラクターコンテンツ、パワースポット…
インターネットは天国なのか、それとも…?
▼「お前のスパチャで世界を救え」作者の新作。期待を裏切らない良作だったね
前回のテーマはVチューバーとスパチャ。そして今回はインターネッツ
デマや誹謗中傷、炎上動画が平然と飛び交う現代インターネットの光と闇を、時にコメディタッチに、時にシリアスに描写する
今時のインターネット問題についての掘り下げが多いので、インターネットに、特にインターネットのネガティブな部分に関心がある人には、非常におすすめのゲームだ
▼ディティール、グラフィックの作り込みは流石。
クリックしたらウィンドウズ風の効果音が鳴った時点で「今回も細かい」と唸ったが、小道具にちゃんと絵がついていることにも、拘りが垣間見える
ティラノビルダーだが、動作も非常に軽い。
▼全4話で、ストーリーや設定のベースは「ドラえもん」「笑ゥせぇるすまん」風
ダメ人間の主人公が、奈落ちゃんと言う癖のあるスーパーキャラクターの助けで、奇妙な難事件を解決していく
彼自身に問題があるとはいえ各エピソードの最後は、主人公に少し同情した
▼エンディングは3つあり、インターネッツってなんだ?という問題に主人公は答えを出す
お気に入りはAエンドだね。主人公に分相応な結末が、リアルでしょ
綺麗に纏めたと見せて、決して「成功」はしない
奈落ちゃんというファンタジーなキャラクターが登場し、あり得ないことがたびたび起こる世界観だが、「主張」は現実にあるインターネッツなので、やはりこの現実的なエンディングがしっくり来る
Aエンドの後、主人公はどうなったのだろうか…
出版社に入社するのが目標のようだが、ライターチームのある出版社は余りない気がするな。社員にライター業務だけをさせている出版社も、少ないはず…
まずは小規模なところから狙ったほうがいい。情報誌なんて学生バイトにも書かせてるし、採用されることは難しくない
…
能力も実績も無いのに目標だけ大きいところとか、そこにいるかのような、妙にリアルな主人公だった
評価B+
70点
優れたストーリー、設定、グラフィック、ディティール……
PCの知識と見る目が試されるミニゲームも、面白い
おすすめの良作です
最終話で、「主人公」はある選択を迫られます。
それは「あなた」自身のインターネット観です
このゲームで、あなたなりの答えを出して下さい
▼2021年、上半期。この半年間も、多くのフリゲをレビューしてきました。「じごくのインターネッツ」で、60本目くらいでしょうか。
スコアレビューしたフリゲからベスト5を選出する半年恒例企画は、いつものように、6月末日発表予定です
乞うご期待
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