いや〜あ…
まず最初に言っておきたいんだけど……
この作者分かってんな
何について分かってるか?っていうと、勿論ヤンデレについて
「ヤンデレ=さつじんしゃ?」はテーマ「ヤンデレについて考える」コンセプト「所謂ヤンデレホラー」ということで(後者が皮肉だとクリア後に分かる)、ヤンデレをテーマにしたヤンデレゲームなんだけど、まず冒頭で「プレイヤー」の名前を入力するんだよね
だが物語がスタートすると、「主人公」は「宗くん」という名前の少年…
ブラコン義妹、風変わりな悪友女子、知り合いでもないのに何故か一方的に好意を寄せてくる美少女の3人が、ヒロインだ
何故かなんの特徴もない主人公がモテモテの、べったべたのギャルゲーだ
この時点でメタフィクションであると想像できるし、随所にヤンデレヒロインたちが「プレイヤー」に訴えかけてくるシーンが挿入される
そして「メンヘラフレシア」「サイコロサイコ」のようにパスワードを集め、真END「管理室」に到達する…
ヤンデレヒロインたちは、何者なのか?
この世界の謎が解ける
終わってみるとこれがなかなか怖かった。メタフィクションホラーとしては、「ドキドキ文芸部」のような作風だ
クリア後に変化するタイトルとタイトル画面が、一番怖い
あとがきと制作秘話に書かれてる内容は私が以前、他のヤンデレゲーで書いたヤンデレ論と、殆ど同じでしたね
冒頭で「分かってるじゃん」とか何故か偉そうに言ってるのは、その為です
陳腐なヤンデレが増え過ぎたと(だがそれも好きとも)あとがきされているが、実際ヒット作品は包丁ブン回し系ヤンデレばかりだから、やっぱり刺激の強い、過激な作品が受けるんだろうね
「誠死ね」で有名な「School Days」なんて、その最たるものでしょ
こういうのは普遍的で、例えば今流行りのyoutuberもどんどん過激化しているし、もう昔ながらのヤンデレのほうが「平凡」なんだろうな
評価C+
60点
「ヤミキル」という略称が「病みkill」と「病み切る」のダブルミーニングなのは、上手かったですね
ヤンデレというかヤンデレゲーについて考えるメタゲームでしたが、ヤンデレ好きな皆さん、プレイしてみては
ヤンデレについて考えるきっかけになるかもしれませんよ
【フリゲレビューブログ小話】
先日バズったツイートで、こんなものがありました
私の職場の超優秀な新卒1年目社員は、話し方が普通の1年目と全然違い、極めて分かりやすい!
彼がよく使う言い回しは次の5つ。
@今日の話の目的とゴールは
A結論から言うと
B理由は3つです
Cまずこの資料の見方ですが
Dこれは事実で、ここは意見です
若手社員には特におすすめ!
まさにその通りで、更に付け加えると実は「話し方」だけではなく、文章、つまりレビューでも同じ事が言えます。
特にAでしょうか。
私はレビューを「結論から言うと」やそれに近い切り出しから始める事が多いですが、これは意図的なものです。仕事の癖が出ているかもしれません
結論から言う時に「結論から言うと」とまで言う人はなかなかいませんが、私は相手に身構えさせるためにも、大体言います。
多くの読み手(聞き手)がまず結論を欲しがっているのも理由です。
「日本人はすぐ結論を急ぐ」と「逆転裁判」の台詞にもありましたね
@も、文章に於いても同じです
全ての文章にゴールを作れとは言いませんが、「結論に始まり結論に終わる」はいかなる文章でも鉄則で、これが欠けていると「結局何を言いたいの?」という纏まりの無いレビューになってしまいます
Dは、「レビュー」「感想」という形式で纏めています。客観的な事実と自分の意見の使い分けです
Bも多用します。これは相手に「なるほど、重要なポイントは3つなのだな」と瞬時に理解させる目的などがあります。
「3つ」と数を言う事も重要ですが、「以下の通りです」でも問題ありません
Cは得点評価基準を公開したことに近いです(厳密には、ツイートとは趣旨が異なるでしょう)
逆に下手なレビューや文章というのは、この5か条が欠如していることが大半です
仕事のできない中高年に多いタイプとして、無駄な長文や長話をだらだら喋った割に中身が薄く、「あなたは結局何が言いたいの?」「それは要らない情報でしょ?」と言いたくなることが多々あります
そういう人の長話は1分で纏められるし、ごちゃごちゃっとした無駄な長文や資料なら、紙1枚で済むことが大半です
これは文章やレビューでも同様です
僭越ながら、私のレビューはなかなか好評のようです
皆さんが……
「この人オチンチンの話ばかりなのに、なぜか分かりやすい文章だなあ」
「下ネタばかりにしては、なぜか的確なレビューだ」
「イキってるのに不思議と読み易い」
…そう思ってるとしたら、その「なぜか」の答えは、私がレビューや文章の原則を押さえているからなのです
このツイートには出ていませんが、これは「頭のいい説明「すぐできる」コツ」という本などにも書かれている、有名な基礎テクニックなのです。
そう「基礎テクニック」なので、誰でも習得できます
以前「レビューが全く書けない」「文章を書くのが難しい」というコメントがありました
フリゲのレビューだけに限らず、この悩みを抱えている人は、存外多いようです。「書くのがしんどい」という書籍が売れた背景には、そのような事柄もあるでしょう
フリゲレビューブログ管理人としては興味深いネタなので、「誰でも書ける!世界一簡単なフリゲレビューの書き方講座!」をやるかもしれません。
気が向いたら。
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「ヤンデレ=さつじんしゃ?」はヤンデレがヒロインのギャルゲーではなく、ヤンデレヒロインのギャルゲーを装置とした「ヤンデレについて考えるゲーム」だそうですが、本作へのヤンデレちは姉の評価が気になりますね。
私は、結構シンパシーを覚えました。
私が好きなヤンデレゲーは、「ヤンデレ=さつじんしゃ?」が揶揄しているタイプのゲームではあるんですけどね。(もっとも、作者もそういったヤンデレも好きだとあとがきしてますね)
下ネタにキレがあるゲームは多いので、その特集は……
( ˘ω˘ ) ……
「レビューの書き方講座」よりは………
( ˘ω˘ ) ……
あると思います!
m9( ゚д゚ )クワッ!!
弐人のゲームは狂気を孕んだ下ネタが多く、おすすめです。最近はダーク路線に入ってるので、初期作品でしょうかね。
他の作者では、「ハイニョー!!」は恋愛を排尿に比喩するのが、実に独創的で面白かったです。