2018年07月04日
映画「王様ゲーム」の感想…家族団欒食卓シーンの絶望感は久々に嫌な気持ちになった(褒め言葉)。
今日は映画「王様ゲーム」の感想です。
映画「劇場版 屍囚獄 起ノ篇」の続きにあたる「結ノ篇」が観たいのに、
誰かがずっと借りてるのか、大人気ですぐ借りられてしまうのか、
自分が店いった時は無いんですよね…未だ観れず。
そこで、レンタルショップで目についたのがこの映画。
気にはなっていたんですけどね。
という訳でレンタルDVDでの鑑賞です。
レンタルDVDですが予告編とか流れずいきなり本編でした。
映画「王様ゲーム」は2011年公開の鶴田法男監督作品。
でましたね鶴田法男。
しかしこのブログでは「ほんとにあった怖い話 夏の特別編2016」と、
他サイトから移動した映画「おろち」ぐらいしか書いてなかった。
日本のホラー映画では重要な存在鶴田法男監督です。
ホラー映画の種類とか楽しみ方って色々あるのですが、
鶴田法男監督の作品は観終わった後も嫌な後味が残る、
そんな作品が多いと思っています。
この映画「王様ゲーム」は金沢伸明による同名の小説が原作。
原作は未読ですが、小説と映画では話は違う様です。
物語の導入部分ですが、
ある日、高校生本多智恵美のクラス全員の携帯にメールが届く。
生徒を指名し告白しろという内容だったが、
軽い悪ふざけでその命令に従って告白。
次の瞬間、「服従確認」というメールが届く。
その後も王様と名乗る者よりメールが届き、
命令の内容もエスカレートするのだが、
ついに命令に背いてしまう事態が起きたのだった…みたいな感じかな。
キャストですが、
主人公本多智恵美を演じるのは熊井友理奈。
当時はBerryz工房のメンバーでもありましたが、
その時から高身長のアイドルとして知られていて、
劇中でもトイレに行く時の身長差に違和感を感じる瞬間もある。
いろんな意味で良い表情をできる人で、
今回の役にも凄く合っていた。
クラスメイトの岩村莉愛を演じるのは鈴木愛理。
映画「ゴメンナサイ」では主演していましたが、なんと言ってもかわいい。
今回の映画ではナレーションしたり台詞の多いキャラではなく、
異質な雰囲気を放つキャラなので合っている。
「そうきたか!」ってところだけのためにもう1回観ても良い。
幼馴染でクラスメイトの金沢伸明を演じるのは桜田通。
イケメンすぎないイケメンな感じが好印象。
終盤は彼の見せ所でした。
もっと味が出てくると良いなと今後に期待できます。
クラスメイトの橋本直也を演じるのは佐藤永典。
舞台や多くの映像作品に出演していますが、
今回の役もカッコいい役でした。
生徒が多いので目立ちはしないのですが、
ある意味一番美味しい役だったのではないでしょうか。
その他、Berryz工房と℃-uteメンバー、佐藤歩や細田よしひこ、
吉澤ひとみなどが出演しています。
さて、映画「王様ゲーム」の感想ですが、
観終わった後にじわっと嫌な気持ちになれて、
良い映画だなと思いました、さすが鶴田法男監督。
ただ、いわゆる貞子的なキャラがいて襲ってくるという話ではないので、
化け物に襲われる恐さとか、物理的な恐怖映像はない映画です。
あと、以前感想を書いた映画「×ゲーム」みたいに、
巨大な組織がいてどうのこうのって問題ではなく、
幽霊的な表現はありませんが、人の力ではありえない呪いの力が働くので、
黒幕…は確かにいるのですが、黒幕がどうのこうのってものでもないので、
そこら辺は「そういうもの」って割り切って観れる人が楽しめます。
ちょっと最後の方はルールとか関係ないじゃんって、
そりゃ「そうきたか!」ってなりますよ。
ちょっとだけネタバレになってしまうのですが、
これは素晴らしいなと思う演出として、
存在を消去された人間は机やクラス以外の人の記憶から消されて、
集合写真からもフワッと消える。
人がまばらになると、そんな不自然な集合写真撮るか!ってツッコミはあるけど、
とりあえず集合写真からもクラスメイトは消えていく。
それでも映画中盤で過去に同じ様に学生が失踪したという事件があって、
その当時の集合写真ってのにある人物に似た人が映ってる、という展開がある。
映画を観てる人は「あれ…集合写真から消えるはずなのに何故過去の被害者は写ってる?」と、
疑問に思う様に誘導してある。
「新聞記事あるのはおかしい」、「写真があるのはおかしい」って。
で、その後、それが引っ掛けだって展開があるのだが、
「だよね!」って納得する感じ。
あのまま「いや、消えるはずなのに」って終わってしまったら、
すごいモヤモヤした気持ちになっていたところでした。
で、とりあえず後味の嫌なホラー映画を観たい人にはオススメできる映画で、
一定の水準は超えていると思うのですが、
とりあえず、ツッコミどころは色々出てきてしまったので、
一応は書いておこうかなと。
夜の学校の図書館に入ってていいのかよ!
折りたたみのケータイ懐かしいってのは良いんだけど、
1人しかいない時に声を出して読むなよ!
これは真面目な話、心の声って感じのアフレコの方が自然。
命令で胸を触るってのがあるんだけど、
服の上からで良いのか、直接じゃなきゃいけないのか。
そしてHをするって命令があるんだけど、
Hの定義って難しいよね。
ゴムをつけててても良いのか、
入れればHした事になるのか、
射精までしなきゃいけないのか…。
いや昔、リリー・フランキーの本で、
中で出してないからセックスはしてないって感じの文章があって、
今回、その言葉が過ぎったんですよね…Hってなんだろうって。
関係ないけど、部屋でお父さんと話ている時、
構図的にずっとクローゼットから声がしてるんだと思った。
やっぱ声しかしないってのは怪しいよね。
出てきてないのに結構父への気遣いみたいなのは描かれるし。
それもあって、なんとなく怪しい人物はすぐに分かったのだが。
先生とかわりと不気味感あって良かったんですけどね。
あと、途中でペンを取るってゲームがあるんだけど、
残り3本の時にいざこざが起きて、
「2本取れよ!」って言い合ったりするんだけど、
「お願いしますだろ」って言われて「お願いします」っておかしくね。
だって2本取ったら自分が死ぬ訳だから、
「1本にしてください、お願いします」なら分かるんだけど、
まあアイツは消える瞬間に部屋から出て行くという編集者に優しい男なので、
ここら辺にしておきましょう。
メールアドレスが分からないというか表示されないんだから、
メール拒否とかできるものなのだろうか。
ルール違反ってよりも、どれだけ拒否しても届くって方が恐い気がした。
その他、廃校なのにちょっと綺麗すぎるとか、
「今のところはね」に「ふーん」とか興味なさすぎとか、
時間経過の演出のディゾルブがなんか違和感あるとか、
夜の学校ってのはそんな簡単に入れるのかとか、
直也が「…うっ」てなって電話が切れるとか、
ああ、でも存在が消えたら電話も切れるからそれは良いのか。
そして、やっぱこの映画で一番のツッコミどころは、
「王様はみんなに罰を与える〜♪」って歌。
どんな歌やねん!!
なんと「王様ゲーム プレミアム・エディション」には特典映像で、
鈴木愛理の歌う「王様のうた」が聞けるそうです。
それはちょっと気になる。
そんな感じかな。
ちょっと引き画の時の音の収録が甘かったのは残念だった。
でも王様ゲームの本質とは何かとか、
いろいろ描かれていないストーリーを感じさせるし、
最後の食卓シーンの料理の演出は最高だと思う。
たぶん、存在が消えてるなら、
あの人分の料理はそもそも作ってないような世界になるはずなんだけど、
そこは良いじゃない…そこは今回は見逃そうよ。
あの料理に対して、お前2人分食べればみたいな団欒の言葉が続くのね。
あのシーンのなんとも言えない絶望感はホラー映画だなって思う。
本当に嫌な気持ちになりました。
良い感じにしない、嫌な後味、ホラー映画として最高です。
映画「劇場版 屍囚獄 起ノ篇」の続きにあたる「結ノ篇」が観たいのに、
誰かがずっと借りてるのか、大人気ですぐ借りられてしまうのか、
自分が店いった時は無いんですよね…未だ観れず。
そこで、レンタルショップで目についたのがこの映画。
気にはなっていたんですけどね。
という訳でレンタルDVDでの鑑賞です。
レンタルDVDですが予告編とか流れずいきなり本編でした。
映画「王様ゲーム」は2011年公開の鶴田法男監督作品。
でましたね鶴田法男。
しかしこのブログでは「ほんとにあった怖い話 夏の特別編2016」と、
他サイトから移動した映画「おろち」ぐらいしか書いてなかった。
日本のホラー映画では重要な存在鶴田法男監督です。
ホラー映画の種類とか楽しみ方って色々あるのですが、
鶴田法男監督の作品は観終わった後も嫌な後味が残る、
そんな作品が多いと思っています。
この映画「王様ゲーム」は金沢伸明による同名の小説が原作。
原作は未読ですが、小説と映画では話は違う様です。
物語の導入部分ですが、
ある日、高校生本多智恵美のクラス全員の携帯にメールが届く。
生徒を指名し告白しろという内容だったが、
軽い悪ふざけでその命令に従って告白。
次の瞬間、「服従確認」というメールが届く。
その後も王様と名乗る者よりメールが届き、
命令の内容もエスカレートするのだが、
ついに命令に背いてしまう事態が起きたのだった…みたいな感じかな。
キャストですが、
主人公本多智恵美を演じるのは熊井友理奈。
当時はBerryz工房のメンバーでもありましたが、
その時から高身長のアイドルとして知られていて、
劇中でもトイレに行く時の身長差に違和感を感じる瞬間もある。
いろんな意味で良い表情をできる人で、
今回の役にも凄く合っていた。
クラスメイトの岩村莉愛を演じるのは鈴木愛理。
映画「ゴメンナサイ」では主演していましたが、なんと言ってもかわいい。
今回の映画ではナレーションしたり台詞の多いキャラではなく、
異質な雰囲気を放つキャラなので合っている。
「そうきたか!」ってところだけのためにもう1回観ても良い。
幼馴染でクラスメイトの金沢伸明を演じるのは桜田通。
イケメンすぎないイケメンな感じが好印象。
終盤は彼の見せ所でした。
もっと味が出てくると良いなと今後に期待できます。
クラスメイトの橋本直也を演じるのは佐藤永典。
舞台や多くの映像作品に出演していますが、
今回の役もカッコいい役でした。
生徒が多いので目立ちはしないのですが、
ある意味一番美味しい役だったのではないでしょうか。
その他、Berryz工房と℃-uteメンバー、佐藤歩や細田よしひこ、
吉澤ひとみなどが出演しています。
さて、映画「王様ゲーム」の感想ですが、
観終わった後にじわっと嫌な気持ちになれて、
良い映画だなと思いました、さすが鶴田法男監督。
ただ、いわゆる貞子的なキャラがいて襲ってくるという話ではないので、
化け物に襲われる恐さとか、物理的な恐怖映像はない映画です。
あと、以前感想を書いた映画「×ゲーム」みたいに、
巨大な組織がいてどうのこうのって問題ではなく、
幽霊的な表現はありませんが、人の力ではありえない呪いの力が働くので、
黒幕…は確かにいるのですが、黒幕がどうのこうのってものでもないので、
そこら辺は「そういうもの」って割り切って観れる人が楽しめます。
ちょっと最後の方はルールとか関係ないじゃんって、
そりゃ「そうきたか!」ってなりますよ。
ちょっとだけネタバレになってしまうのですが、
これは素晴らしいなと思う演出として、
存在を消去された人間は机やクラス以外の人の記憶から消されて、
集合写真からもフワッと消える。
人がまばらになると、そんな不自然な集合写真撮るか!ってツッコミはあるけど、
とりあえず集合写真からもクラスメイトは消えていく。
それでも映画中盤で過去に同じ様に学生が失踪したという事件があって、
その当時の集合写真ってのにある人物に似た人が映ってる、という展開がある。
映画を観てる人は「あれ…集合写真から消えるはずなのに何故過去の被害者は写ってる?」と、
疑問に思う様に誘導してある。
「新聞記事あるのはおかしい」、「写真があるのはおかしい」って。
で、その後、それが引っ掛けだって展開があるのだが、
「だよね!」って納得する感じ。
あのまま「いや、消えるはずなのに」って終わってしまったら、
すごいモヤモヤした気持ちになっていたところでした。
で、とりあえず後味の嫌なホラー映画を観たい人にはオススメできる映画で、
一定の水準は超えていると思うのですが、
とりあえず、ツッコミどころは色々出てきてしまったので、
一応は書いておこうかなと。
夜の学校の図書館に入ってていいのかよ!
折りたたみのケータイ懐かしいってのは良いんだけど、
1人しかいない時に声を出して読むなよ!
これは真面目な話、心の声って感じのアフレコの方が自然。
命令で胸を触るってのがあるんだけど、
服の上からで良いのか、直接じゃなきゃいけないのか。
そしてHをするって命令があるんだけど、
Hの定義って難しいよね。
ゴムをつけててても良いのか、
入れればHした事になるのか、
射精までしなきゃいけないのか…。
いや昔、リリー・フランキーの本で、
中で出してないからセックスはしてないって感じの文章があって、
今回、その言葉が過ぎったんですよね…Hってなんだろうって。
関係ないけど、部屋でお父さんと話ている時、
構図的にずっとクローゼットから声がしてるんだと思った。
やっぱ声しかしないってのは怪しいよね。
出てきてないのに結構父への気遣いみたいなのは描かれるし。
それもあって、なんとなく怪しい人物はすぐに分かったのだが。
先生とかわりと不気味感あって良かったんですけどね。
あと、途中でペンを取るってゲームがあるんだけど、
残り3本の時にいざこざが起きて、
「2本取れよ!」って言い合ったりするんだけど、
「お願いしますだろ」って言われて「お願いします」っておかしくね。
だって2本取ったら自分が死ぬ訳だから、
「1本にしてください、お願いします」なら分かるんだけど、
まあアイツは消える瞬間に部屋から出て行くという編集者に優しい男なので、
ここら辺にしておきましょう。
メールアドレスが分からないというか表示されないんだから、
メール拒否とかできるものなのだろうか。
ルール違反ってよりも、どれだけ拒否しても届くって方が恐い気がした。
その他、廃校なのにちょっと綺麗すぎるとか、
「今のところはね」に「ふーん」とか興味なさすぎとか、
時間経過の演出のディゾルブがなんか違和感あるとか、
夜の学校ってのはそんな簡単に入れるのかとか、
直也が「…うっ」てなって電話が切れるとか、
ああ、でも存在が消えたら電話も切れるからそれは良いのか。
そして、やっぱこの映画で一番のツッコミどころは、
「王様はみんなに罰を与える〜♪」って歌。
どんな歌やねん!!
なんと「王様ゲーム プレミアム・エディション」には特典映像で、
鈴木愛理の歌う「王様のうた」が聞けるそうです。
それはちょっと気になる。
そんな感じかな。
ちょっと引き画の時の音の収録が甘かったのは残念だった。
でも王様ゲームの本質とは何かとか、
いろいろ描かれていないストーリーを感じさせるし、
最後の食卓シーンの料理の演出は最高だと思う。
たぶん、存在が消えてるなら、
あの人分の料理はそもそも作ってないような世界になるはずなんだけど、
そこは良いじゃない…そこは今回は見逃そうよ。
あの料理に対して、お前2人分食べればみたいな団欒の言葉が続くのね。
あのシーンのなんとも言えない絶望感はホラー映画だなって思う。
本当に嫌な気持ちになりました。
良い感じにしない、嫌な後味、ホラー映画として最高です。
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