2016年11月22日
映画「さよならドビュッシー」の感想…ミステリーって感じではなく観ると良いかな。
今日は映画「さよならドビュッシー」の感想です。
CBCラジオリスナーであればもっと早く観てなければいけなかったのですがやっと観れました。
今回もレンタルDVDです。
映画「さよならドビュッシー」は2013年公開の利重剛監督作品。
自分は利重剛監督作品まったく観てないんですよね…いかんですね。
俳優としても活躍している監督ですが、今のところは映画「さよならドビュッシー」が最新作。
原作は2010年に発売された中山七里の同名小説。
活字に苦手な自分はもちろん読んでませんが、この手の話は小説の方が向いているのかもしれない。
…というのは後述。
ちゃんと活字も触れていかないといかんですね…反省ばかり。
キャストは主役の香月遥を演じるのは橋本愛。
ミステリアスな雰囲気の彼女はやっぱり映画「桐島、部活辞めるってよ」ですよね。
映画「貞子3D」の貞子でもありますが、なんか独特の雰囲気があって好きですが、
なかなか大ブレイクってところまではいかないんですよね…。
彼女のもつ陰な雰囲気が一般ウケを抑えているのだろうか。
遥のピアノの先生になる岬洋介を演じるのは清塚信也。
ほぼ主役の活躍をしてる今作ですが俳優として映画に出るのは始めて。
そんな彼はCBCラジオで「清塚信也ピアノラウンジ」をやっておりまして、
これが毎週土曜日の早朝に流れておりまして。
土曜の早い時間、仕事に行かなきゃいけない憂鬱な時に優しいピアノに助けられておりました。
正直、演技はクセがあって好みは分かれそうなのですが、
ピアノを自分で弾いているってのが画面で見えるだけで説得力が凄いですよね。
他の作品とかでも活躍してほしいなあって思います。
香月遥と幼馴染で同居人である片桐ルシアを演じるのは相楽樹。
橋本愛とは全く違ったタイプの彼女ですが、
その全く違うというのがこの映画では大事なんでしょうね。
他にもいろんな方が出ていますが主要なところはこの3人。
あ、香月研三役の山本剛史はやっぱ良い味だしてます。
映画「リアリズムの宿」ではまさかのオチみたいな扱いの船木テツヲ役でしたが、
なんか存在感ありますよね。
さて映画「さよならドビュッシー」ですが、
今回も公開されたのが結構昔であるので、ネタバレしてもいいかな…という事で、
まだ話を知らない、ネタバレしたくないって方は要注意。
まず感想の結論としては「ミステリー部分はすぐ分かるので残念」だけど悪い映画じゃない…と。
そう、残念なんですよ。
物語終盤で明らかになる新事実!ってのがミステリーなんだろうけど、
映画序盤で「あ…これは…」ってほとんどの人が気づくのではないだろうか。
以前、感想を書いた映画「アイズ」も気づいちゃうと面白さが半減しちゃうって映画でしたが、
今回はこれはみんな気づいちゃうでしょう…って作りなのが残念だなあ。
さて、ネタバレですが、
香月遥と片桐ルシアが火事によって片方が死んでしまい、片方が生き残るのですが、
その時に実は生き残ったのはルシアだったのだが、色んなことがあって遥が生き残ったとされ、
それを言えないままに時間が経ってしまったという。
なんでルシアだったのに遥が生き残ったと思われたかというと、
着ていたTシャツが遥のものだったとの母親の証言から。
そのため医者が焼けどで顔が変わってしまったのを最新医療で遥の顔にしたのだけど、
そこの説明が全部医者がこれでもかってぐらいセリフで説明をする。
そんなに言葉で説明したら観てる方は逆に疑うだろって思ったのだが、
一緒に観ていたオカンでさえ、「これって入れ替わってるよね」って気づいていた。
うーん、残念…小説だったらもっとうまくここら辺はやってそうなんだけどなあ。
読んでないから分からないが。
で、これはみんな気づくんだけど、もっと凄いミステリーが待っているのかって思っていたら、
特になく…やっぱりそれが一番の仕掛けだった…っていうのが勿体無いなあ。
ただ、映画としての完成度は決して低いわけではなくて。
遥になったルシアの葛藤が物語の終盤に明らかになって最後の演奏を感動的に魅せてくれる。
話としては悪くないです。
演出も実際のやけど後のリハビリがどれだけ大変なのか分からないけど、
リハビリの大変さが伝わってくるシーンは説得力がある。
まあ…医者のセリフが下手というかなんか引っかかるってのはあるのだけど。
あと、ちょっとした一言、例えば「その時何になってるかな」とか印象的なセリフがちゃんと印象的に聞こえる。
これって大事ですよね。
そしてやっぱりさっきも書いたのだけど、清塚信也がちゃんと弾いてるってのは説得力がある。
逆に凄すぎて、橋本愛がピアノを弾く時に手元のアップになった時の「やっぱり」って感じは、ちょっと可愛そうだったが。
画で実際に弾いてるのを見せられたら納得しない訳にはいかないですよ。
他の映画ではピアノを弾くシーンの代役で活躍していたりしているそうですが、
ここは俳優としてまた別の作品に登場してほしいなって思っています。
あと、先生が一番最初に教えた「椅子の高さを変える演出」とかいいなって。
ちゃんと演奏前にならった事を実践。
こういう細かいことは大切ですよ。
あと母親が病院にいって家政婦が捕まってしまった後の夕飯のシーンが、
全部コンビニで買ってきたであろう食べ物で、
誰も料理を作れないってのを画でみせてくれる。
映画的みせ方ですよね、こういうの好きですよ。
…と、いう感じです。
なので、色んなところは結構評価しても良いと思うんだけど、
なんか一番大事なところが…っていう…ね。
残念…ほんと悪い映画じゃないんだけど…いや、それゆえに残念…。
でも、最後のピアノ演奏が感動的に観れたって事はそれだけでも成功って考えるべきなのかな。
CBCラジオリスナーであればもっと早く観てなければいけなかったのですがやっと観れました。
今回もレンタルDVDです。
映画「さよならドビュッシー」は2013年公開の利重剛監督作品。
自分は利重剛監督作品まったく観てないんですよね…いかんですね。
俳優としても活躍している監督ですが、今のところは映画「さよならドビュッシー」が最新作。
原作は2010年に発売された中山七里の同名小説。
活字に苦手な自分はもちろん読んでませんが、この手の話は小説の方が向いているのかもしれない。
…というのは後述。
ちゃんと活字も触れていかないといかんですね…反省ばかり。
キャストは主役の香月遥を演じるのは橋本愛。
ミステリアスな雰囲気の彼女はやっぱり映画「桐島、部活辞めるってよ」ですよね。
映画「貞子3D」の貞子でもありますが、なんか独特の雰囲気があって好きですが、
なかなか大ブレイクってところまではいかないんですよね…。
彼女のもつ陰な雰囲気が一般ウケを抑えているのだろうか。
遥のピアノの先生になる岬洋介を演じるのは清塚信也。
ほぼ主役の活躍をしてる今作ですが俳優として映画に出るのは始めて。
そんな彼はCBCラジオで「清塚信也ピアノラウンジ」をやっておりまして、
これが毎週土曜日の早朝に流れておりまして。
土曜の早い時間、仕事に行かなきゃいけない憂鬱な時に優しいピアノに助けられておりました。
正直、演技はクセがあって好みは分かれそうなのですが、
ピアノを自分で弾いているってのが画面で見えるだけで説得力が凄いですよね。
他の作品とかでも活躍してほしいなあって思います。
香月遥と幼馴染で同居人である片桐ルシアを演じるのは相楽樹。
橋本愛とは全く違ったタイプの彼女ですが、
その全く違うというのがこの映画では大事なんでしょうね。
他にもいろんな方が出ていますが主要なところはこの3人。
あ、香月研三役の山本剛史はやっぱ良い味だしてます。
映画「リアリズムの宿」ではまさかのオチみたいな扱いの船木テツヲ役でしたが、
なんか存在感ありますよね。
さて映画「さよならドビュッシー」ですが、
今回も公開されたのが結構昔であるので、ネタバレしてもいいかな…という事で、
まだ話を知らない、ネタバレしたくないって方は要注意。
まず感想の結論としては「ミステリー部分はすぐ分かるので残念」だけど悪い映画じゃない…と。
そう、残念なんですよ。
物語終盤で明らかになる新事実!ってのがミステリーなんだろうけど、
映画序盤で「あ…これは…」ってほとんどの人が気づくのではないだろうか。
以前、感想を書いた映画「アイズ」も気づいちゃうと面白さが半減しちゃうって映画でしたが、
今回はこれはみんな気づいちゃうでしょう…って作りなのが残念だなあ。
さて、ネタバレですが、
香月遥と片桐ルシアが火事によって片方が死んでしまい、片方が生き残るのですが、
その時に実は生き残ったのはルシアだったのだが、色んなことがあって遥が生き残ったとされ、
それを言えないままに時間が経ってしまったという。
なんでルシアだったのに遥が生き残ったと思われたかというと、
着ていたTシャツが遥のものだったとの母親の証言から。
そのため医者が焼けどで顔が変わってしまったのを最新医療で遥の顔にしたのだけど、
そこの説明が全部医者がこれでもかってぐらいセリフで説明をする。
そんなに言葉で説明したら観てる方は逆に疑うだろって思ったのだが、
一緒に観ていたオカンでさえ、「これって入れ替わってるよね」って気づいていた。
うーん、残念…小説だったらもっとうまくここら辺はやってそうなんだけどなあ。
読んでないから分からないが。
で、これはみんな気づくんだけど、もっと凄いミステリーが待っているのかって思っていたら、
特になく…やっぱりそれが一番の仕掛けだった…っていうのが勿体無いなあ。
ただ、映画としての完成度は決して低いわけではなくて。
遥になったルシアの葛藤が物語の終盤に明らかになって最後の演奏を感動的に魅せてくれる。
話としては悪くないです。
演出も実際のやけど後のリハビリがどれだけ大変なのか分からないけど、
リハビリの大変さが伝わってくるシーンは説得力がある。
まあ…医者のセリフが下手というかなんか引っかかるってのはあるのだけど。
あと、ちょっとした一言、例えば「その時何になってるかな」とか印象的なセリフがちゃんと印象的に聞こえる。
これって大事ですよね。
そしてやっぱりさっきも書いたのだけど、清塚信也がちゃんと弾いてるってのは説得力がある。
逆に凄すぎて、橋本愛がピアノを弾く時に手元のアップになった時の「やっぱり」って感じは、ちょっと可愛そうだったが。
画で実際に弾いてるのを見せられたら納得しない訳にはいかないですよ。
他の映画ではピアノを弾くシーンの代役で活躍していたりしているそうですが、
ここは俳優としてまた別の作品に登場してほしいなって思っています。
あと、先生が一番最初に教えた「椅子の高さを変える演出」とかいいなって。
ちゃんと演奏前にならった事を実践。
こういう細かいことは大切ですよ。
あと母親が病院にいって家政婦が捕まってしまった後の夕飯のシーンが、
全部コンビニで買ってきたであろう食べ物で、
誰も料理を作れないってのを画でみせてくれる。
映画的みせ方ですよね、こういうの好きですよ。
…と、いう感じです。
なので、色んなところは結構評価しても良いと思うんだけど、
なんか一番大事なところが…っていう…ね。
残念…ほんと悪い映画じゃないんだけど…いや、それゆえに残念…。
でも、最後のピアノ演奏が感動的に観れたって事はそれだけでも成功って考えるべきなのかな。
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