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2018年11月20日

映画「ボヘミアン・ラプソディ」の感想…良い映画だけど世間の反応には違和感。

今日は映画「ボヘミアン・ラプソディ」の感想です。

映画「グレイテスト・ショーマン」の後輩から、

映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観に行かないかと誘われました。

どうやらその後輩は映画「グレイテスト・ショーマン」や映画「ラ・ラ・ランド」よりも感動する、

みたいな口コミを聞いたそうです。

ジャンルも違うし比べるものでもないとは思っていたのですが、

興味はあったので久々に映画館へ行きました。

ミッドランドスクエアシネマの20時50分の回、1番スクリーンでした。



映画「ボヘミアン・ラプソディ」はただいま大ヒット公開中のブライアン・シンガー監督作品。

ブライアン・シンガー監督と言ったら映画「ユージュアル・サスペクツ」でしょうか。

しかしこの映画の製作中に解雇になってしまったそうな。

どれぐらいの範囲をブライアン・シンガーが担当したのか分かりませんが、

デクスター・フレッチャーが後を継いだそうです。


色んなメディアでこの映画「ボヘミアン・ラプソディ」が取り上げられてるので、

説明は不要だと思うのですがロックバンド、クイーンの伝記的な映画。

ボヘミアン・ラプソディとはクイーンの1つの歌の名前でもあります。


キャストですが、

クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーを演じるのはラミ・マレック。

自分はクイーン世代ではないので本人に似ているのかどうかは分からないのですが、

雰囲気は凄い出ていたし、カッコよかったです。

ギター担当のブライアン・メイを演じるのはグウィリム・リー。

ドラム担当のロジャー・テイラーを演じるのは ベン・ハーディ。

ベース担当のジョン・ディーコンを演じるのはジョゼフ・マゼロ。

メンバーそれぞれカッコいいのですが、やはりフレディに焦点が合ってるので、

比べてしまうと少し印象は薄い。

フレディと婚約するメアリー・オースティンを演じるのはルーシー・ボイントン。

映画「オリエント急行殺人事件」にも出演しておりましたが綺麗な人ですよね。

理解がある故に苦悩する立場を上手く演じれていました。

その他、エイダン・ギレン、トム・ホランダー、アレン・リーチ、

アーロン・マカスカー、ダーモット・マーフィ、マシュー・ヒューストンなどが出演しています。


さて、映画「ボヘミアン・ラプソディ」の感想ですが、

この映画が間違いなくワクワクできて見て損はない映画だと言うのは大前提なのですが、

世間が言う「泣いた!」みたいな反応には少し違和感を感じる。

もちろんクイーン直撃世代はそれぐらいの感動はあるのだろうが、

そうではない層に関しては泣くシーンってあっただろうか。

もちろん、クイーンの曲がすでにカッコイイし、

さらにライブを迫力ある映像に仕上げていれば間違いなく鳥肌もの。

だが、泣く理由が分らない。

クイーンという存在が魅力的なのは分るし、

音楽と映像の可能性を感じれる「良い映画」ではあるが、泣く…ねえ。

感性はそれぞれなので全否定とは言わないけど、

クイーン世代意外の人が泣いたというなら、どこの部分なのか知りたい。


あと映画とは全く関係ないのだけど、

日本のバンドでドラッグとか不倫とか報道されると一気に批判浴びたりするけど、

その批判してる奴らがもしこの映画「ボヘミアン・ラプソディ」を良いとか言ってるなら、

グーでパンチしても良いんじゃないかと思う。

何かの映画でロックってのは「ドラッグ、セックス、バイオレンス」と言っていたが、

全部が全部そうではないけど、ドラッグに溺れてる人なんていっぱいいるし、

あいつらヤりまくってんじゃんね。

タバコだってポイすてしてんだよ…まあこれは時代か。

なのに、日本人がちょっとドラッグに手を出しましたとか、

ちょっと不倫がバレばしたとかが分った途端に活動停止まで追い込まれる。

海外アーティストは良くて日本のアーティストはダメ。

不思議だな…日本人のそういうところは本当に嫌いなんだよね。

ダメなものはダメで、平等に批判しろと思う。

だからこの日本で映画「ボヘミアン・ラプソディ」が大ヒットしていて、

さらにクイーンって良いよねとか言う人が増える事がなんか嫌だね。

いや、元々クイーンのファンの人は全然良いんですよ。

圧倒的多数の流行に乗って映画を観て、

何も考えずにクイーン最高とか言う奴にこの映画が理解できてると思えないだけで。


まあ、そんなどうでも良い事は置いておきまして、

映画「ボヘミアン・ラプソディ」が良い映画なのは確実。

先ほども書きましたが、映像と音楽の力を感じずにはいられない。


映画が始まる前の20世紀FOXのファンファーレというか、

あそこの音楽だけで「おっ!」って思わせてくれます。


映画の作りも丁寧で、ファーストカットが目を覚ますフレディであって、

この映画はクイーンを取り扱っているけども、

主にこの「フレディ」の話なんだよと感じさせる始まり。

構成もライヴエイドの会場から始まって、昔を振り返るという展開。

また最初の会場の見せ方と、終盤に戻ってきてからの会場の見せ方を変えているはがニクい演出ですよね。

その前に何故、ソロではダメでバンドが必要なのかって、

映画の中で理由が出てるのが良い。

ネタバレも何も無いんだけど、

そういうところは何も知らずに観た方が良いので詳しく書かないですが、

フレディの話なんだけど、やっぱりこれはクイーンの話っていう感じの見せ方。

良いと思います。

あとお父さんの言葉にはしないけど、本当は心配しているという気持ちを、

表情とそっと写真に置く手で表現したり、

ライブシーンの迫力の出し方は上手いなと思った。

それでも、ライブエイドの時のメアリーとかのリアクションカットが、

ちょっと多すぎというか、

お前らじゃなくて俺はクイーンが見てたいんだって思ったのはあったかな。


ライブだけじゃなくて、メアリーが心配してフレディに会いにきたシーンで、

「家に戻って」っていうセリフは凄い良いなって。

後ろの「建物」じゃない、本当の自分の居場所…そこが家なんだと。


色々書いていきたいところですが、

クイーンの結成、ブレイク、問題発生、ライブエイドっていう、

実際の出来事をベースにしているので、

とてつもない何かが起こるとかそういう事はありませんし、

多少のクイーンの情報を知ってる人は、

展開に驚きとかそういうものはないのかなと。


物語というよりもとりあえずカッコイイから観て、

そしてこの映画は大音量で聞くべきなので映画館で観るのがおススメ、

という感じかな。


難しいとは思うんだけど、個人的に少し消化不良の部分としては、

なんでフレディはあんなに天才的なのかってのが分らない。

持って生まれた才能と言ってしまえばそうだし、

そればっかりは分らないものなんだろうけど、

1本の「映画として」楽しもうとした場合、ちょっと気になってしまう。

映画「スティーブ・ジョブズ」(2013年版)の感想でも似た感じで、

なぜジョブズがあそこまでストイックなのか分からないという事があった。

本人に聞かないと分らない部分があると思うし、

天才ってのはストイックなものなんだとは思うけど、

ちょっと普通の人の感覚と大きく違ってしまう気がするんですよね。

まあ、天才が凡人と同じ感覚な訳がないのですが、

「映画として」楽しもうとした場合は、なんか飲み込み辛い気がする。


まあ、「これだから天才」と納得できてしまうのもつまらないのかもしれないけど。


あと「テイクリスク」ってのは冒険しろって訳すんだなって事と、

ライブエイドの時のテントの後ろの人って見えるの?って。

まあ実際の映像もあんな感じなんだけどさ。


ああ、演出だけど「空に穴をあける」って言って、

ちょっと雲の感じで空に穴が空いてるって演出はちょっとって思ったけど、

その演出のダサさすらカッコよく見えてしまうのは凄いと思った。

クイーンの曲だけでなくバンドそのものの魅力、

映画製作の撮り方、俳優の力、良い感じで1つになっていたと思います。


そんな感じかなあ。

分かっていた事だけど、

映画「グレイテスト・ショーマン」や映画「ラ・ラ・ランド」とは比べるものではないし、

「あの映画よりも良かった、感動した」とか言ってるやつはどうかしている。

ちょっと思うのは、実際にそんな人がいるんじゃなくて、

配給会社が客寄せのためにそうやって金を使って口コミしてるんじゃないかなって。

明らかに別物だし、普通の感覚だったら比較対象にしないじゃんね。

それでも売れた実績のある音楽要素のある映画の名前を出して、

クイーンに興味がない人も取り込もうっていう宣伝だったんじゃないかと思う。

もしそうだったら、映画は好きだけどプロモーションは嫌いだな。

最終的に売れれば良いって業界なんだろうけど。

ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)




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思いついた事を羅列。 映画「DETH FOREST 恐怖の森2」みたいなくだらない映画が凄い好き。 映画の感想は基本的にネタバレなしを心掛けています。
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