2018年06月05日
映画「オリエント急行殺人事件」の感想…茂木健一郎の本でネタバレしたけどバルビタールの海につかりながら色々考えるのは楽しいと思う。
今日は映画「オリエント急行殺人事件」の感想です。
以前、感想を書いた映画「劇場版 屍囚獄 起ノ篇」の続編、
映画「劇場版 屍囚獄 結ノ篇」を借りようとレンタルショップに行くも、
誰かが借りてる状態で全然観られていません。
仕方が無く、何か無いかなと店内を見て回って選んだのがこちら。
何故このタイトルを選んだのかは後ほど。
という訳で今回はレンタルDVDでの鑑賞…オカンが一緒に観ていたため日本語吹き替え。
映画「オリエント急行殺人事件」は2017年公開のケネス・ブラナー監督作品。
ケネス・ブラナー監督は俳優でもあって、
携わった映画は数々あるのですが、
監督作品はあんまり観ていない事に気がついた。
映画「フランケンシュタイン」、映画「マイティ・ソー」ぐらい。
時間作ってこれから観ていきたいと思ってます。
…そう書いても全然観てないものが多いのだけど。
で、映画「オリエント急行殺人事件」はもちろん、
アガサ・クリスティの同名、または「オリエント急行の殺人」が原作。
もちろん、と書いたものの、
実は自分は原作を読んだ事はなく、さらにどんな話なのかも知りませんでした。
1974年にも同名のイギリス映画があって、とても評判が良いのは知っているのですが、
こっちも観た事はないんです。
じゃあ、タイトルしか知ってないのかと言えば、
面倒な話なのですが「結末だけは知っている」のです。
なぜか…それはAudibleにて、
茂木健一郎の「頭は「本の読み方」で磨かれる」を聞いていたからです。
しれっとネタバレするんですよ。
それが分かっていても面白いって説明もあるんですけど。
だから、それまでは「オリエント急行殺人事件」って名前だけは知ってのですが、
タイトルだけじゃなくて、「犯人だけ」は知る事となったのでした。
でもその事が記憶にあって、レンタルショップで見つけた時に借りてみようって思った訳ですが。
自分はネタバレしないように書くので、その点は安心していただければと思います。
物語の簡単な導入部分ですが、
探偵のポアロがたまたま乗る事になったオリエント急行でエドワード・ラチェットと出会う。
彼は誰かから狙われているので護衛をしてほしいと依頼をするのだが、
人柄が気に入らなかったポアロはそれを断ったのだった。
しかし、その夜…ラチェットは何者かによって刺殺されていたのだった。
ポアロは犯人を捜すため乗客全員の話をきいていくのだが、
容疑者には全員アリバイが成立するのであった…みたいな感じかな。
キャストですが、
主人公のエルキュール・ポワロを演じるのは監督でもあるケネス・ブラナー。
人は良さそうだけど、難しそうな人って感じが上手く出ていた。
凄くそこってこの映画では大事な部分だと思う。
オリエント急行にて殺されてしまう男ラチェットを演じるのはジョニー・デップ。
映画「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」の当初のシナリオを聞いてから、
ジョニー・デップ大変だなあ…って思っていたら被害者役だったか。
でも、味のある役だったのでこれは良い仕事だったと思います。
何の役とか書いていくと、少しネタバレにも通じてきてしまうので、
他にはウィレム・デフォー、デイジー・リドリー、オリヴィア・コールマン、
ジョシュ・ギャッド、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、
ミシェル・ファイファー、デレク・ジャコビなどが出演しています…豪華。
さて、映画「オリエント急行殺人事件」の感想ですが、
ネタバレしていても楽しめました。
もちろん「犯人が誰なのか」ってのも大事ではありますが、
犯人が誰か分かってからのポアロの葛藤が映画の見所であるので、
確かに茂木健一郎の言うようにネタバレしていても楽しめる。
…が、本来は知らない方が衝撃はあったと思うので、
全く知らない人はネタバレせずに観てもらいたいと思います。
あと、劇中の言葉で「アンバランスを受け入れる」展開なのですが、
それについて「それってどうなの?」って思う人には、
モヤモヤしてしまう結末だと思う。
そこの印象はこの作品の評価を分ける大きい要素だと思う。
ストーリーについては書かない様にするのですが、
この映画は間違いなくストーリーを楽しむものなので、
他に書く事と言ったらだいぶ限られてきてしまう。
ただ、キャストも豪華でセットにも金がかかってるのは良い。
ポワロがオリエント急行に乗って移動するを様子をワンカットで撮っているのだけど、
それだけで「予算が違う」って思っちゃう…屍囚獄とは。
…比べるタイトルではないですがたまたま借りようとしていたので。
セットも凄いし、エキストラの多さで、
ああ…金がかかってる映像って良いなあって楽しませてくれる。
セットだからこそ、殺人現場とかの上からの画が作れる訳だし、
CGも使えるから雪崩とかも見せる事ができるし。
ちょっとCG感は出てたけどね。
演出も素敵で、
ポワロってヤツは凄いヤツなんだぜ!ってのを、
エルサレムの嘆きの壁のシーンでの事件で説明してくれる。
事件の犯人だけでなく、その後どうなるのかまで予測できる男なんだと。
壁にさした杖だけで表現するのとか粋です。
あと、うんこを踏んだ時の、
問題はバランスの悪さともう片方の足でもうんこを踏む行動で、
この男は只者ではない感とかも溢れてて良かった。
言葉で凄い名探偵だって説明があるよりも、
こういう映像で「凄い人だけど変わってるんだな」って、
観てる人が理解する説明の仕方って映画的で良いと思う。
あと、あえて言葉で言わせるところも良かった。
自分の事を「おそらく世界一の探偵です」って言わせるシーン。
自分でそういう事を言う人なんだなって。
もちろん、映画序盤に
「この世には所詮、善と悪しかない」って台詞を言わせるところとか、
さすがだなあと。
止まってたオリエント急行の車輪が動き始めるってので、
時間と言うか物語が動き始めるって見せ方も映画的。
…ぐらいかなあ…いや、書きたい事はいっぱいあるんだけど、
ネタバレにつながっちゃうからなあ。
証拠と秩序と筋道かあ…とか、
ラテン系の名前は人を殺しそうとか、
てかウィレム・デフォーの只者ではない感じとかね。
ああ、言葉のやりとりは良いなって思って、
それ以上見つめると料金を請求しますよって言葉に、
払いますともって返しはグッド。
私はロゼ好きですよ、とかも。
まあ、113分と少し長めだったり、
長いのに登場人物が多いからそれぞれのキャラの深堀に時間が割り振れなかったり、
ポワロが事件の真相に気づいたのがいつなのかってハッキリは見せなかったり、
先ほど書いた様に、
物語の結末について「それどうなん」って人は少し不満があるかも。
それでも、なるほど「これが噂のオリエント急行殺人事件か」と楽しめた。
そういう作品も大事だと思うんですよね。
もちろん過去に出た映画を観ている人はそっちで良いじゃんって気持ちもあるかもだけど。
バルビタールの海につかりながら色々考えていきますか。
所詮この世には、善と悪しかないって、
おそらく世界一の探偵が言っていたのに…って事に。
あ、そうそう邦題ですが、原題は「Murder on the Orient Express」です。
本では先にも書きましたが直訳の「オリエント急行の殺人」ってのもありますが、
まあこれは「オリエント急行殺人事件」ってのがキャッチーで良いと思います。
以前、感想を書いた映画「劇場版 屍囚獄 起ノ篇」の続編、
映画「劇場版 屍囚獄 結ノ篇」を借りようとレンタルショップに行くも、
誰かが借りてる状態で全然観られていません。
仕方が無く、何か無いかなと店内を見て回って選んだのがこちら。
何故このタイトルを選んだのかは後ほど。
という訳で今回はレンタルDVDでの鑑賞…オカンが一緒に観ていたため日本語吹き替え。
映画「オリエント急行殺人事件」は2017年公開のケネス・ブラナー監督作品。
ケネス・ブラナー監督は俳優でもあって、
携わった映画は数々あるのですが、
監督作品はあんまり観ていない事に気がついた。
映画「フランケンシュタイン」、映画「マイティ・ソー」ぐらい。
時間作ってこれから観ていきたいと思ってます。
…そう書いても全然観てないものが多いのだけど。
で、映画「オリエント急行殺人事件」はもちろん、
アガサ・クリスティの同名、または「オリエント急行の殺人」が原作。
もちろん、と書いたものの、
実は自分は原作を読んだ事はなく、さらにどんな話なのかも知りませんでした。
1974年にも同名のイギリス映画があって、とても評判が良いのは知っているのですが、
こっちも観た事はないんです。
じゃあ、タイトルしか知ってないのかと言えば、
面倒な話なのですが「結末だけは知っている」のです。
なぜか…それはAudibleにて、
茂木健一郎の「頭は「本の読み方」で磨かれる」を聞いていたからです。
しれっとネタバレするんですよ。
それが分かっていても面白いって説明もあるんですけど。
だから、それまでは「オリエント急行殺人事件」って名前だけは知ってのですが、
タイトルだけじゃなくて、「犯人だけ」は知る事となったのでした。
でもその事が記憶にあって、レンタルショップで見つけた時に借りてみようって思った訳ですが。
自分はネタバレしないように書くので、その点は安心していただければと思います。
物語の簡単な導入部分ですが、
探偵のポアロがたまたま乗る事になったオリエント急行でエドワード・ラチェットと出会う。
彼は誰かから狙われているので護衛をしてほしいと依頼をするのだが、
人柄が気に入らなかったポアロはそれを断ったのだった。
しかし、その夜…ラチェットは何者かによって刺殺されていたのだった。
ポアロは犯人を捜すため乗客全員の話をきいていくのだが、
容疑者には全員アリバイが成立するのであった…みたいな感じかな。
キャストですが、
主人公のエルキュール・ポワロを演じるのは監督でもあるケネス・ブラナー。
人は良さそうだけど、難しそうな人って感じが上手く出ていた。
凄くそこってこの映画では大事な部分だと思う。
オリエント急行にて殺されてしまう男ラチェットを演じるのはジョニー・デップ。
映画「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」の当初のシナリオを聞いてから、
ジョニー・デップ大変だなあ…って思っていたら被害者役だったか。
でも、味のある役だったのでこれは良い仕事だったと思います。
何の役とか書いていくと、少しネタバレにも通じてきてしまうので、
他にはウィレム・デフォー、デイジー・リドリー、オリヴィア・コールマン、
ジョシュ・ギャッド、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、
ミシェル・ファイファー、デレク・ジャコビなどが出演しています…豪華。
さて、映画「オリエント急行殺人事件」の感想ですが、
ネタバレしていても楽しめました。
もちろん「犯人が誰なのか」ってのも大事ではありますが、
犯人が誰か分かってからのポアロの葛藤が映画の見所であるので、
確かに茂木健一郎の言うようにネタバレしていても楽しめる。
…が、本来は知らない方が衝撃はあったと思うので、
全く知らない人はネタバレせずに観てもらいたいと思います。
あと、劇中の言葉で「アンバランスを受け入れる」展開なのですが、
それについて「それってどうなの?」って思う人には、
モヤモヤしてしまう結末だと思う。
そこの印象はこの作品の評価を分ける大きい要素だと思う。
ストーリーについては書かない様にするのですが、
この映画は間違いなくストーリーを楽しむものなので、
他に書く事と言ったらだいぶ限られてきてしまう。
ただ、キャストも豪華でセットにも金がかかってるのは良い。
ポワロがオリエント急行に乗って移動するを様子をワンカットで撮っているのだけど、
それだけで「予算が違う」って思っちゃう…屍囚獄とは。
…比べるタイトルではないですがたまたま借りようとしていたので。
セットも凄いし、エキストラの多さで、
ああ…金がかかってる映像って良いなあって楽しませてくれる。
セットだからこそ、殺人現場とかの上からの画が作れる訳だし、
CGも使えるから雪崩とかも見せる事ができるし。
ちょっとCG感は出てたけどね。
演出も素敵で、
ポワロってヤツは凄いヤツなんだぜ!ってのを、
エルサレムの嘆きの壁のシーンでの事件で説明してくれる。
事件の犯人だけでなく、その後どうなるのかまで予測できる男なんだと。
壁にさした杖だけで表現するのとか粋です。
あと、うんこを踏んだ時の、
問題はバランスの悪さともう片方の足でもうんこを踏む行動で、
この男は只者ではない感とかも溢れてて良かった。
言葉で凄い名探偵だって説明があるよりも、
こういう映像で「凄い人だけど変わってるんだな」って、
観てる人が理解する説明の仕方って映画的で良いと思う。
あと、あえて言葉で言わせるところも良かった。
自分の事を「おそらく世界一の探偵です」って言わせるシーン。
自分でそういう事を言う人なんだなって。
もちろん、映画序盤に
「この世には所詮、善と悪しかない」って台詞を言わせるところとか、
さすがだなあと。
止まってたオリエント急行の車輪が動き始めるってので、
時間と言うか物語が動き始めるって見せ方も映画的。
…ぐらいかなあ…いや、書きたい事はいっぱいあるんだけど、
ネタバレにつながっちゃうからなあ。
証拠と秩序と筋道かあ…とか、
ラテン系の名前は人を殺しそうとか、
てかウィレム・デフォーの只者ではない感じとかね。
ああ、言葉のやりとりは良いなって思って、
それ以上見つめると料金を請求しますよって言葉に、
払いますともって返しはグッド。
私はロゼ好きですよ、とかも。
まあ、113分と少し長めだったり、
長いのに登場人物が多いからそれぞれのキャラの深堀に時間が割り振れなかったり、
ポワロが事件の真相に気づいたのがいつなのかってハッキリは見せなかったり、
先ほど書いた様に、
物語の結末について「それどうなん」って人は少し不満があるかも。
それでも、なるほど「これが噂のオリエント急行殺人事件か」と楽しめた。
そういう作品も大事だと思うんですよね。
もちろん過去に出た映画を観ている人はそっちで良いじゃんって気持ちもあるかもだけど。
バルビタールの海につかりながら色々考えていきますか。
所詮この世には、善と悪しかないって、
おそらく世界一の探偵が言っていたのに…って事に。
あ、そうそう邦題ですが、原題は「Murder on the Orient Express」です。
本では先にも書きましたが直訳の「オリエント急行の殺人」ってのもありますが、
まあこれは「オリエント急行殺人事件」ってのがキャッチーで良いと思います。
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