2018年11月15日
映画「ハンサム★スーツ」の感想…2時間弱の苦行の末に見せ付けられた最悪の結末。
今日は映画「ハンサム★スーツ」の感想です。
耳を疑った。
映画「グレイテスト・ショーマン」を絶賛している後輩から、
映画「ハンサム★スーツ」が良かったと言う感想を聞いたのだ。
後ほど触れるが映画「ハンサム★スーツ」と言えば英勉監督長編デビュー作品。
良い訳がないのだが、確かに観てもないのに批判はできない。
…という事で観ましたよ、「Ark」をやる時間を我慢して。
という事でPS4のPrime Videoで鑑賞。
映画「ハンサム★スーツ」は2008年公開の英勉監督作品。
なぜ未だに英勉監督は貞子の呪いで死んでないのか不思議で仕方がないのですが、
少なくとも浅はかな考えしかなくセンスの欠片もない映画監督の1人だと思っています。
ただ、それでも監督作品が次々と出るので、
「ある意味」で毎回楽しみにしている部分もある。
映画「貞子3D」シリーズが糞みたいなのは言わずもがなですが、
映画「ヒロイン失格」や映画「トリガール!」なんかは、
普通の人よりもしっかりと映画を観て感想を書いてるつもりです。
一言でこの監督を表すなら「絶望的にセンスが悪い」です。
以前も書いたのですが、それでもちゃんと「観てる」訳なんで、
いつか期待を裏切ってもらいたいものだと思ってるんですけどね。
同名の鈴木おさむによる小説がある様ですが、
映画の脚本も鈴木おさむで、同じ2008年に出ているので、
映画化が決まっている形で小説も出たって形なのかな?
とりあえず小説は未読です。
映画のあらすじですが、
小さな定食屋を営むブサイクな男大木琢郎。
ある日、その店に見た目の美しい女性星野寛子がバイトの応募にやってきた。
周りの茶化しもあって琢郎は寛子に告白をしてしまうのだが、
彼女は涙を流しその場を去ってしまう。
見た目がブサイクの自分のせいだと落ち込む彼だった。
そんな中、スーツを買いに洋服の青山へ行くと…みたいな感じかな。
キャストですが、
ブサイクの定食屋店主大木琢郎を演じるのは塚地武雅。
後ほども触れますが塚地がブサイクで触れただけで引かれるんだったら、
結構世の中ブサイク率高くなると思うんだけどね。
琢郎が返信するイケメン光山杏仁を演じるのは谷原章介。
谷原章介が世の中が騒ぐほどのイケメンなのかは分らないけど、
この映画の良いところは間違いなく谷原章介の演技力だと思う。
ある日バイトの応募にやってきた美女星野寛子を演じるのは北川景子。
北川景子は奇麗だと思うけど、この役はちょっと可愛そうですよね。
それについては後ほど。
売れっ子モデルの来香を演じるのは佐田真由美。
凄いオーラというか雰囲気はあって良かったと思う。
でも残念だなあ…これもまた後ほど。
その他、大島美幸、伊武雅刀、池内博之、Bro.TOM、
本上まなみなどが出演しています。
さて、映画「ハンサム★スーツ」の感想ですが「苦行」でした。
まずPrime Videoで映画を選ぶ時に「1時間55分」と表示されて躊躇した。
英勉監督の映画で2時間近くとか、絶対にいらんシーンばっかりじゃんって。
案の定、いらないシーンが盛りだくさん。
お前、ちゃんとこの映画を見直したのかと言いたくなる。
不要なシーンもいっぱいあるし、さらにそのシーン毎も長い。
映画のテンポが本当に悪い。
そして、笑いのセンスが本当に絶望。
映画が始まってダサいタイトルロゴの後の琢郎の説明シーンがすでに面白くない。
まあ面白いか面白くないかは観る人の感性なので一概には言えないが、
洋服の青山という一企業が「アイツはブサイクだ」と言ってる映像を流して、
企業イメージは大丈夫なのだろうか。
イタリアで修行とか、まかないぐらいでしかその設定活きてないじゃん。
浅はかなんだろうなあと思う。
で、改めて英勉監督は浅はかなんだなって確信したのは、カラフルな定食屋。
外観もカラフルだし常連客とかも意識的に着てるものとか鮮やかに演出している。
海外作品とかから影響を受けたんだと思うんだけど、全く本当に浅はか。
「定食屋の風景」と後に「モデルの世界」という華やかな舞台が出てくるんだから、
モデルの世界を華やかに映すためにも定食屋の映像は地味にするべきじゃん。
見た目は地味だけど実は小さな幸せがいっぱいあるという場所じゃん、映画のテーマ的に。
なんで定食屋がちょっとオシャレになってんだと…マジでこの監督は何も考えてないんだろうな。
「ちょっとあの映画みたいにオシャレな映像にしてみよっか」って、その程度だろうな。
知ってたけどさ。
同じ感じなんだけど、映画終盤のあるシーンで裸の琢郎が掛かってる服の間を走りぬけると、
出てきた時には服を着ているというシーンがある。
コメディ映画だからこういう「ありえない演出」をするのはありなんだけど、
モデルの世界という場所を捨てて、地味な生活に戻るっていう決意をした後なんだから、
お前が着るのはそんなオシャレな服じゃなくてダサい服にしないと。
どっちみち不要なシーンがいっぱいあるんだったら、
間違えてダサい服が紛れ込んでたってシーンがあって、
その後、走り抜けたらそのダサい服を着ていた…でもこれが俺だ。
…っていう展開にするのが妥当じゃないの?
カッコよく車のボンネットを滑って子供達からカッコイイって言われるけど、
違うじゃん、本当のお前ってそうじゃないじゃんって。
なんで「光山杏仁を捨てた後」に、お前はカッコつけてるの…って疑問。
監督が分かってないんだよね、演出という事を。
そんな感じで基本的に何がしたいか、とかじゃなくて雰囲気だけで作ってる映画。
「だから浅はかなんだ」って言ってやりたいのだが、
とりあえず長編デビュー作品なので、どちらかというと周りが悪いとも思う。
しかしそれでも「作品の責任は監督が負うもの」だと思うので、
自分は英勉が悪いと言わせてもらう。
他にはコメディだから…って言うのかも知れないけど、
バイト募集の時の客のリアクションがまずムカつく。
「採用!」とか客が決めんなよって思う。
だれが金払うんじゃい!
履歴書いらないとか、今日から働いてもらうとかありえない。
どうでも良いけど、鼻にハエが入ってくしゃみがでる。
鼻水はあんなにでるのにハエが出てないんだけど…大丈夫だったのでしょうか。
とりあえず映画「トリガール!」の時もそうだったのですが、
笑わそうとするシーンで全く笑えないんですよね。
目があったってところを4回繰り返すところとか、
温水がスーツ脱いだらボキボキとか。
デーブスペクターとか、なんでクーやねんとか。
声を調整して出してるところが全く面白くない。
その他、諸々だけど、
くだらないシーンをカットして90分ぐらいに纏めれただろと思う。
くだらないシーンだけじゃなくてなんか、
いちいち演出がムカつくんですよね。
公園でガキが集まって「レッツ、ハンサム!」とか言ってるの、あれ何?
ハンサムスーツを着た後にイケメンの効果を説明するシーンだけど、
映画は誇張するものだとしてもちょっとおかしいし、
あの流れでモデルになってしまえるのなら「モデルという仕事」の意味がない。
そこで一流のモデル来香さんの登場ですよ!
「なんでモデルになったの!?甘い考えならやめなさい!!」
良い事言った、この映画で一番良い事をいった。
なのにも関わらず、その後くだらないギャグで笑わせたら認められるという展開。
来香さんの株はストップ安まで下がりましたね。
せっかく本質をついた良い登場シーンだったのに。
つまり一流のモデルも結局見た目でしか判断できてないって事であり、
中身というか、志なんてあろうがなかろうが、
モデルという世界では成功しちゃうというモデル業にとっても失礼な着地。
残念すぎる。
まあ英勉監督という男が仕事に対して何にも志がないから仕方がないのだろうが。
あとこの映画で伝えたいことって「見た目じゃなくて中身が大事」って話だと思うけど、
結構「琢郎は中身もダメ」なんですよね。
「俺は心までブサイク」ってセリフもあったけどその通りで。
一番好きな事を想像してとかでスロットとかどうかと思うけど、
来香と良い感じの時にシャワーでハンサムスーツがダメにならなかったらどうしてた?
5000万で契約、オッケー?
基本的に性格も糞野郎な主人公にそんなに感情移入できないですよね。
「店、毎日出ます!」じゃねーよボケ、当たり前だろ、店主だろうが!
パーティーでホットコーヒーってチョイスもどうかと思うけど、
せっかく人前で秘密がバレそうになるシーンがあるんだから、
あそこは「Dr.スランプ アラレちゃん」の女体化した千兵衛みたいに、
みんなの前で秘密がバレて気まずいシーンがあったら少しは楽しかったのに。
そんな感じかな…とりあえずまだまだいっぱいあるんですよ、ダメなところ。
TOKYO GIRLS COLLECTIONって飛行機雲のダサさ。
幸せ見つけるゲーム時の後ろにアイスクリーム屋があるのにガリガリくんとか。
青山から出る時のスタッフとか…そんなに青山はスタッフいないじゃんとか。
…まあそれは冗談ですが、
クライマックスシーンのある場所での谷原章介の語り。
イベント中に音が止まる訳無いじゃん。
あんなにデカい場所でマイクも使わずに声が聞こえる訳ないじゃん。
そもそも、一度着たら脱げないハンサムスーツを着た時点で、
琢郎は「今までの人生を自分で否定」した訳でしょ?
「ある事」によって、元の姿に戻れたという展開なのだけど、
それって都合よすぎじゃない?
裸と言われていたのに「それ」をつけていたってのが、
彼の本当の気持ちという事を表したかったのだろうけどダメだと思う。
ご都合主義全てがダメだとは言わないけど、
決断って「断つものを決める」のが決断なわけで、
1度決断した事に対して、「あ、やっぱあっちだった!」って通用するの?
まあ、そのスーツを着るのも案外あっさりだったしね。
なんか軽いよなあ…コメディだからって軽すぎるよなあ。
どうでも良いけど、
「自分がなりたかった自分になれたら幸せですかね」って、
本当は可愛い人が言ってたらイラッとしますよね。
という事で面白くもないしテンポも悪くただただ長いという苦行の様な映画。
それに耐えて行き着いた先は「最悪の結末」でした。
ネタバレになってしまうのでまだ結末を知らないって人は、
ここから先は読まないで欲しい。
で、何が最悪なのかって事なのですが、
寛子が去ってから定食屋にバイトに来た本江という女性。
大島美幸が演じていて所謂女性版のブサイク役。
彼女は見た目はブスなのだがとても心優しく琢郎をサポートしてくれる。
そんな彼女だが実は、
「ブスーツ」という容姿をブスに変化するスーツを着ていた寛子だったのだ。
彼女は中身を観て欲しいからと自分をブスに変身させていた!
…これ、どう思う?
お姫様がこっそり城を抜け出して下民共の暮らしを見にきてるレベルじゃん。
そんなこんなで、実はブスじゃありませんでした〜、ハッピーエンド〜…な訳ねーだろ。
「それをハッピーエンドとして取り扱ったらダメな映画」じゃん、これ。
この映画のテーマとして、
寛子と本江という女性がいて、
最初は見た目が良い寛子が好きだったけど、
やっぱり人は見た目じゃないんだって事に気がついて、
自分は周りがブスだって思っているけど本江が好きだってなるべきじゃん。
実は寛子でした〜って結末が良いって言ってるって事は、
やっぱり見た目なんですよ〜って言ってるもんじゃん。
なんだよ、映画の最後にこの糞みたいな展開は…いや、ちょっと読めてたけど。
映画そのものが本来伝えたい事の逆をいってるとかね。
映画「愛しのローズマリー」でも観て勉強しなおした方がいい。
洋服の青山のシーンで「結局人は見た目だって分ったでしょ」ってセリフがある。
青山のイメージが悪くなってないか心配になるけど、
この映画って長い時間見せられた結果、これが伝わってしまうだけだよね。
そんな訳で。
2時間弱、一体なんの苦行を強いられていたのだろうか。
エンドロールのラストに英勉って名前がピタッと止まった瞬間に、
やっぱコイツはダメなんだなあって思った。
期待通りだった。
耳を疑った。
映画「グレイテスト・ショーマン」を絶賛している後輩から、
映画「ハンサム★スーツ」が良かったと言う感想を聞いたのだ。
後ほど触れるが映画「ハンサム★スーツ」と言えば英勉監督長編デビュー作品。
良い訳がないのだが、確かに観てもないのに批判はできない。
…という事で観ましたよ、「Ark」をやる時間を我慢して。
という事でPS4のPrime Videoで鑑賞。
映画「ハンサム★スーツ」は2008年公開の英勉監督作品。
なぜ未だに英勉監督は貞子の呪いで死んでないのか不思議で仕方がないのですが、
少なくとも浅はかな考えしかなくセンスの欠片もない映画監督の1人だと思っています。
ただ、それでも監督作品が次々と出るので、
「ある意味」で毎回楽しみにしている部分もある。
映画「貞子3D」シリーズが糞みたいなのは言わずもがなですが、
映画「ヒロイン失格」や映画「トリガール!」なんかは、
普通の人よりもしっかりと映画を観て感想を書いてるつもりです。
一言でこの監督を表すなら「絶望的にセンスが悪い」です。
以前も書いたのですが、それでもちゃんと「観てる」訳なんで、
いつか期待を裏切ってもらいたいものだと思ってるんですけどね。
同名の鈴木おさむによる小説がある様ですが、
映画の脚本も鈴木おさむで、同じ2008年に出ているので、
映画化が決まっている形で小説も出たって形なのかな?
とりあえず小説は未読です。
映画のあらすじですが、
小さな定食屋を営むブサイクな男大木琢郎。
ある日、その店に見た目の美しい女性星野寛子がバイトの応募にやってきた。
周りの茶化しもあって琢郎は寛子に告白をしてしまうのだが、
彼女は涙を流しその場を去ってしまう。
見た目がブサイクの自分のせいだと落ち込む彼だった。
そんな中、スーツを買いに洋服の青山へ行くと…みたいな感じかな。
キャストですが、
ブサイクの定食屋店主大木琢郎を演じるのは塚地武雅。
後ほども触れますが塚地がブサイクで触れただけで引かれるんだったら、
結構世の中ブサイク率高くなると思うんだけどね。
琢郎が返信するイケメン光山杏仁を演じるのは谷原章介。
谷原章介が世の中が騒ぐほどのイケメンなのかは分らないけど、
この映画の良いところは間違いなく谷原章介の演技力だと思う。
ある日バイトの応募にやってきた美女星野寛子を演じるのは北川景子。
北川景子は奇麗だと思うけど、この役はちょっと可愛そうですよね。
それについては後ほど。
売れっ子モデルの来香を演じるのは佐田真由美。
凄いオーラというか雰囲気はあって良かったと思う。
でも残念だなあ…これもまた後ほど。
その他、大島美幸、伊武雅刀、池内博之、Bro.TOM、
本上まなみなどが出演しています。
さて、映画「ハンサム★スーツ」の感想ですが「苦行」でした。
まずPrime Videoで映画を選ぶ時に「1時間55分」と表示されて躊躇した。
英勉監督の映画で2時間近くとか、絶対にいらんシーンばっかりじゃんって。
案の定、いらないシーンが盛りだくさん。
お前、ちゃんとこの映画を見直したのかと言いたくなる。
不要なシーンもいっぱいあるし、さらにそのシーン毎も長い。
映画のテンポが本当に悪い。
そして、笑いのセンスが本当に絶望。
映画が始まってダサいタイトルロゴの後の琢郎の説明シーンがすでに面白くない。
まあ面白いか面白くないかは観る人の感性なので一概には言えないが、
洋服の青山という一企業が「アイツはブサイクだ」と言ってる映像を流して、
企業イメージは大丈夫なのだろうか。
イタリアで修行とか、まかないぐらいでしかその設定活きてないじゃん。
浅はかなんだろうなあと思う。
で、改めて英勉監督は浅はかなんだなって確信したのは、カラフルな定食屋。
外観もカラフルだし常連客とかも意識的に着てるものとか鮮やかに演出している。
海外作品とかから影響を受けたんだと思うんだけど、全く本当に浅はか。
「定食屋の風景」と後に「モデルの世界」という華やかな舞台が出てくるんだから、
モデルの世界を華やかに映すためにも定食屋の映像は地味にするべきじゃん。
見た目は地味だけど実は小さな幸せがいっぱいあるという場所じゃん、映画のテーマ的に。
なんで定食屋がちょっとオシャレになってんだと…マジでこの監督は何も考えてないんだろうな。
「ちょっとあの映画みたいにオシャレな映像にしてみよっか」って、その程度だろうな。
知ってたけどさ。
同じ感じなんだけど、映画終盤のあるシーンで裸の琢郎が掛かってる服の間を走りぬけると、
出てきた時には服を着ているというシーンがある。
コメディ映画だからこういう「ありえない演出」をするのはありなんだけど、
モデルの世界という場所を捨てて、地味な生活に戻るっていう決意をした後なんだから、
お前が着るのはそんなオシャレな服じゃなくてダサい服にしないと。
どっちみち不要なシーンがいっぱいあるんだったら、
間違えてダサい服が紛れ込んでたってシーンがあって、
その後、走り抜けたらそのダサい服を着ていた…でもこれが俺だ。
…っていう展開にするのが妥当じゃないの?
カッコよく車のボンネットを滑って子供達からカッコイイって言われるけど、
違うじゃん、本当のお前ってそうじゃないじゃんって。
なんで「光山杏仁を捨てた後」に、お前はカッコつけてるの…って疑問。
監督が分かってないんだよね、演出という事を。
そんな感じで基本的に何がしたいか、とかじゃなくて雰囲気だけで作ってる映画。
「だから浅はかなんだ」って言ってやりたいのだが、
とりあえず長編デビュー作品なので、どちらかというと周りが悪いとも思う。
しかしそれでも「作品の責任は監督が負うもの」だと思うので、
自分は英勉が悪いと言わせてもらう。
他にはコメディだから…って言うのかも知れないけど、
バイト募集の時の客のリアクションがまずムカつく。
「採用!」とか客が決めんなよって思う。
だれが金払うんじゃい!
履歴書いらないとか、今日から働いてもらうとかありえない。
どうでも良いけど、鼻にハエが入ってくしゃみがでる。
鼻水はあんなにでるのにハエが出てないんだけど…大丈夫だったのでしょうか。
とりあえず映画「トリガール!」の時もそうだったのですが、
笑わそうとするシーンで全く笑えないんですよね。
目があったってところを4回繰り返すところとか、
温水がスーツ脱いだらボキボキとか。
デーブスペクターとか、なんでクーやねんとか。
声を調整して出してるところが全く面白くない。
その他、諸々だけど、
くだらないシーンをカットして90分ぐらいに纏めれただろと思う。
くだらないシーンだけじゃなくてなんか、
いちいち演出がムカつくんですよね。
公園でガキが集まって「レッツ、ハンサム!」とか言ってるの、あれ何?
ハンサムスーツを着た後にイケメンの効果を説明するシーンだけど、
映画は誇張するものだとしてもちょっとおかしいし、
あの流れでモデルになってしまえるのなら「モデルという仕事」の意味がない。
そこで一流のモデル来香さんの登場ですよ!
「なんでモデルになったの!?甘い考えならやめなさい!!」
良い事言った、この映画で一番良い事をいった。
なのにも関わらず、その後くだらないギャグで笑わせたら認められるという展開。
来香さんの株はストップ安まで下がりましたね。
せっかく本質をついた良い登場シーンだったのに。
つまり一流のモデルも結局見た目でしか判断できてないって事であり、
中身というか、志なんてあろうがなかろうが、
モデルという世界では成功しちゃうというモデル業にとっても失礼な着地。
残念すぎる。
まあ英勉監督という男が仕事に対して何にも志がないから仕方がないのだろうが。
あとこの映画で伝えたいことって「見た目じゃなくて中身が大事」って話だと思うけど、
結構「琢郎は中身もダメ」なんですよね。
「俺は心までブサイク」ってセリフもあったけどその通りで。
一番好きな事を想像してとかでスロットとかどうかと思うけど、
来香と良い感じの時にシャワーでハンサムスーツがダメにならなかったらどうしてた?
5000万で契約、オッケー?
基本的に性格も糞野郎な主人公にそんなに感情移入できないですよね。
「店、毎日出ます!」じゃねーよボケ、当たり前だろ、店主だろうが!
パーティーでホットコーヒーってチョイスもどうかと思うけど、
せっかく人前で秘密がバレそうになるシーンがあるんだから、
あそこは「Dr.スランプ アラレちゃん」の女体化した千兵衛みたいに、
みんなの前で秘密がバレて気まずいシーンがあったら少しは楽しかったのに。
そんな感じかな…とりあえずまだまだいっぱいあるんですよ、ダメなところ。
TOKYO GIRLS COLLECTIONって飛行機雲のダサさ。
幸せ見つけるゲーム時の後ろにアイスクリーム屋があるのにガリガリくんとか。
青山から出る時のスタッフとか…そんなに青山はスタッフいないじゃんとか。
…まあそれは冗談ですが、
クライマックスシーンのある場所での谷原章介の語り。
イベント中に音が止まる訳無いじゃん。
あんなにデカい場所でマイクも使わずに声が聞こえる訳ないじゃん。
そもそも、一度着たら脱げないハンサムスーツを着た時点で、
琢郎は「今までの人生を自分で否定」した訳でしょ?
「ある事」によって、元の姿に戻れたという展開なのだけど、
それって都合よすぎじゃない?
裸と言われていたのに「それ」をつけていたってのが、
彼の本当の気持ちという事を表したかったのだろうけどダメだと思う。
ご都合主義全てがダメだとは言わないけど、
決断って「断つものを決める」のが決断なわけで、
1度決断した事に対して、「あ、やっぱあっちだった!」って通用するの?
まあ、そのスーツを着るのも案外あっさりだったしね。
なんか軽いよなあ…コメディだからって軽すぎるよなあ。
どうでも良いけど、
「自分がなりたかった自分になれたら幸せですかね」って、
本当は可愛い人が言ってたらイラッとしますよね。
という事で面白くもないしテンポも悪くただただ長いという苦行の様な映画。
それに耐えて行き着いた先は「最悪の結末」でした。
ネタバレになってしまうのでまだ結末を知らないって人は、
ここから先は読まないで欲しい。
で、何が最悪なのかって事なのですが、
寛子が去ってから定食屋にバイトに来た本江という女性。
大島美幸が演じていて所謂女性版のブサイク役。
彼女は見た目はブスなのだがとても心優しく琢郎をサポートしてくれる。
そんな彼女だが実は、
「ブスーツ」という容姿をブスに変化するスーツを着ていた寛子だったのだ。
彼女は中身を観て欲しいからと自分をブスに変身させていた!
…これ、どう思う?
お姫様がこっそり城を抜け出して下民共の暮らしを見にきてるレベルじゃん。
そんなこんなで、実はブスじゃありませんでした〜、ハッピーエンド〜…な訳ねーだろ。
「それをハッピーエンドとして取り扱ったらダメな映画」じゃん、これ。
この映画のテーマとして、
寛子と本江という女性がいて、
最初は見た目が良い寛子が好きだったけど、
やっぱり人は見た目じゃないんだって事に気がついて、
自分は周りがブスだって思っているけど本江が好きだってなるべきじゃん。
実は寛子でした〜って結末が良いって言ってるって事は、
やっぱり見た目なんですよ〜って言ってるもんじゃん。
なんだよ、映画の最後にこの糞みたいな展開は…いや、ちょっと読めてたけど。
映画そのものが本来伝えたい事の逆をいってるとかね。
映画「愛しのローズマリー」でも観て勉強しなおした方がいい。
洋服の青山のシーンで「結局人は見た目だって分ったでしょ」ってセリフがある。
青山のイメージが悪くなってないか心配になるけど、
この映画って長い時間見せられた結果、これが伝わってしまうだけだよね。
そんな訳で。
2時間弱、一体なんの苦行を強いられていたのだろうか。
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やっぱコイツはダメなんだなあって思った。
期待通りだった。
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