2018年10月25日
映画「We Are X」の感想…久々にドキュメンタリー映画を観た。
今日は映画「We Are X」の感想です。
うちの姉はバントというかヴィジュアル系というか、
そっちの方に興味があって、
もちろん自分も若い頃はバンドブームの時代だったので、
興味はあって借りてみた1本。
DMMの月額レンタルで借りたDVDでの鑑賞です。
映画「We Are X」は日本公開2017年のスティーブン・キジャック監督作品。
というよりも、日本が世界に誇るバンド「X JAPAN」のドキュメンタリー映画ですね。
そう言えば最近、ドキュメンタリー映画って観てなかったなあ。
以前、このブログでは映画「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」だったり、
映画「魂のリアリズム 画家 野田弘志」などの感想を書いていますが、
ドキュメンタリーこそ監督のセンスが一番重要になってくるジャンルなんじゃないだろうか。
結局、ドキュメンタリーは1つ(あるいは複数)のものにどう光を当てるか、そしてどう見せるか。
同じものであっても光の当て方で全く違う様に見えるし、
見る角度や位置を変えれば、また違って見えるもの。
そして、ドキュメンタリーと一言でいっても様々なタイプがある。
先ほど書いた映画「魂のリアリズム 画家 野田弘志」なんかは、
普通の人が観たら「面白くない!」で終わってしまうぐらいだが、
足を止めて思考を廻らせると味わい深く面白さが滲み出てくる。
しかし、AKBのドキュメンタリー映画の第二弾である、
映画「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る」なんかは、
多くの人が観ても「面白い!」って言える内容になっていたと思う。
どっちが正解とか間違いなどではなく、
監督が何を見せたい、どう見せたいかって事だけなのだけど。
今回監督したスティーブン・キジャック監督は誠実な人なんだと思う。
今回の映画「We Are X」ですが、
実に堅実に「X JAPAN」というものを見せている。
堅実というか客観的にという言い方の方が適しているかもしれない。
全く「X JAPAN」という存在を知らない人、
特に海外の人が観たとしても、
この映画を観た後では「X JAPAN」はなんなのか、が伝わる作りになっている。
まず言いたいのは、自分は「X JAPAN」は知ってるってぐらいの立場。
CD何枚か買いましたし、楽器の練習でRusty Nailとか挑戦したりはしましたが、
熱狂的なファンとかライブがあったら参加する様な程ではありませんでした。
どうしても立場によってもドキュメンタリーは見え方が変わるので、
たぶんファンであるほど自分とは違う感想になっているのでは無いかとは思う。
さて、映画の構成としては一応はマディソン・スクエア・ガーデンでのライブってのが始まりであり、
YOSHIKIの生い立ちから振り返って、またそこへ到達するまでを描いている。
YOSHIKIの英語の語りから入ってる作りかた、
YOSHIKIがこの映画の中心なんだろうなって予感はさせていたが、
監督からするとYOSHIKIがほぼX JAPANという印象なんだろうか。
YOSHIKIの語りの後にスローモーションのカッコいい映像があってからの、
「We are X」のタイトルの流れは本当にカッコいい。
ここら辺はちょっとだけエンターテインメント感はあるのだが、
これ以降は本当にドキュメンタリーとして「堅い」内容になっている。
ドキュメンタリーの映画で、
あの人はこんな話をしていて、とか、
内容を書いてしまうのは全く意味がないので、
まずは「X JAPAN」に興味があるなら観るべきだと思う。
…っていうか、そんなの言われる前に観てるのだろうと思う。
とりあえずスタン・リーが出てきてビックリだし、
なんとYOSHIKIに対して
「オレが日本語を教えた」と言ってくれる。
お茶目だなあ。
日本のX JAPANに影響を受けたバンドだったりもチラッと出てきますが、
海外の大物アーティストも出演しています。
その中に「英語圏で生まれ英語が話せたら世界一になっていた」という言葉があって、
これは実力に対しては最大級の褒め言葉だなあと思った。
日本語というか日本という商圏の狭さは…まあそういう問題も見えなくはないが。
ここは単純に最高の褒め言葉として感じたい。
今回の映画ではToshiのブレインウォッシュ…つまり洗脳の件や、
初代ベーシストのTAIJIの脱退、HIDEの事故死など、
なかなか触れづらいところにも突っ込んでいる。
こういうところにも光を当てれるのはドキュメンタリーの良さだとも思うし、
こういったいわゆる辛いことなども含めて今があるという流れは、
当然と言ってしまえばそうなのだが、
なかなか当事者はふれてほしくないだろうとは思う。
ここで全く違う話になってしまい申し訳ないのだが、
先ほど名前を出した、
映画「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る」は、
自分も結構好きな映画だし、実はSKEにハマるキッカケ的な映画だった。
しかし、AKBのドキュメンタリー映画の第4弾である、
映画「DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?」は感想も書きましたが、
「ある事件」について全く触れられていなかった。
当時の感想としては監督の見せたいものが違うので触れなかったのは正解、
みたいに書いているのだが、
確かにその1作品でみるとそう言えるのだけど、
長いスパンで…AKBという物語を続きで観ていこうとした場合に、
あの事件に触れていない事は、
AKBドキュメンタリーのシリーズを停滞されることに繋がったと思う。
まあ続かせるつもりは無かったのかも知れないが、
一度逃げると逃げ癖がつくって救命病棟24時の江口洋介が言ってたしなあ。
…と、話がだいぶ脱線してしまいましたが、
この映画「We are X」はそういう辛い部分もしっかりと描く。
Hideが亡くなった時のニュースの映像、当時テレビで観ていた。
ファンでは無かった自分はあの時は全然ピンとこなかったのですが、
X JAPANという存在を知ってしまうと衝撃の大きさに気づかされる。
それ以外にも結構暗い部分だったり辛い過去があるので、
盛り上がりとかそういう映画ではないのだけど、
最後にライブシーンがあって、そこではしっかりとライブシーンは見せない。
これはきっと実際にX JAPANのライブに来いって事なんだろうと思った。
X JAPANの事を知って、それでライブに来たときの実際の盛り上がり。
それを経験して「X JAPAN」に触れたって事なんだと思う。
…とは言え、今となってはチケット取れないだろうけどなあ。
客席へのダイブとか危なそうで怖いとか、
白鳥は1度だけ歌う、死ぬ前に…みたいな事言わないで、とか、
まあ色々あるけど、
「X JAPAN」に興味がある人にはオススメできる映画です。
ただ、先にも書いた様に熱烈なファンとかはきっと違う印象はあると思う。
そんなこと知ってるとか、知りたいのはそこじゃない、とか。
まあドキュメンタリーってどうしてもそうなるものでもありますが。
うちの姉はバントというかヴィジュアル系というか、
そっちの方に興味があって、
もちろん自分も若い頃はバンドブームの時代だったので、
興味はあって借りてみた1本。
DMMの月額レンタルで借りたDVDでの鑑賞です。
映画「We Are X」は日本公開2017年のスティーブン・キジャック監督作品。
というよりも、日本が世界に誇るバンド「X JAPAN」のドキュメンタリー映画ですね。
そう言えば最近、ドキュメンタリー映画って観てなかったなあ。
以前、このブログでは映画「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」だったり、
映画「魂のリアリズム 画家 野田弘志」などの感想を書いていますが、
ドキュメンタリーこそ監督のセンスが一番重要になってくるジャンルなんじゃないだろうか。
結局、ドキュメンタリーは1つ(あるいは複数)のものにどう光を当てるか、そしてどう見せるか。
同じものであっても光の当て方で全く違う様に見えるし、
見る角度や位置を変えれば、また違って見えるもの。
そして、ドキュメンタリーと一言でいっても様々なタイプがある。
先ほど書いた映画「魂のリアリズム 画家 野田弘志」なんかは、
普通の人が観たら「面白くない!」で終わってしまうぐらいだが、
足を止めて思考を廻らせると味わい深く面白さが滲み出てくる。
しかし、AKBのドキュメンタリー映画の第二弾である、
映画「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る」なんかは、
多くの人が観ても「面白い!」って言える内容になっていたと思う。
どっちが正解とか間違いなどではなく、
監督が何を見せたい、どう見せたいかって事だけなのだけど。
今回監督したスティーブン・キジャック監督は誠実な人なんだと思う。
今回の映画「We Are X」ですが、
実に堅実に「X JAPAN」というものを見せている。
堅実というか客観的にという言い方の方が適しているかもしれない。
全く「X JAPAN」という存在を知らない人、
特に海外の人が観たとしても、
この映画を観た後では「X JAPAN」はなんなのか、が伝わる作りになっている。
まず言いたいのは、自分は「X JAPAN」は知ってるってぐらいの立場。
CD何枚か買いましたし、楽器の練習でRusty Nailとか挑戦したりはしましたが、
熱狂的なファンとかライブがあったら参加する様な程ではありませんでした。
どうしても立場によってもドキュメンタリーは見え方が変わるので、
たぶんファンであるほど自分とは違う感想になっているのでは無いかとは思う。
さて、映画の構成としては一応はマディソン・スクエア・ガーデンでのライブってのが始まりであり、
YOSHIKIの生い立ちから振り返って、またそこへ到達するまでを描いている。
YOSHIKIの英語の語りから入ってる作りかた、
YOSHIKIがこの映画の中心なんだろうなって予感はさせていたが、
監督からするとYOSHIKIがほぼX JAPANという印象なんだろうか。
YOSHIKIの語りの後にスローモーションのカッコいい映像があってからの、
「We are X」のタイトルの流れは本当にカッコいい。
ここら辺はちょっとだけエンターテインメント感はあるのだが、
これ以降は本当にドキュメンタリーとして「堅い」内容になっている。
ドキュメンタリーの映画で、
あの人はこんな話をしていて、とか、
内容を書いてしまうのは全く意味がないので、
まずは「X JAPAN」に興味があるなら観るべきだと思う。
…っていうか、そんなの言われる前に観てるのだろうと思う。
とりあえずスタン・リーが出てきてビックリだし、
なんとYOSHIKIに対して
「オレが日本語を教えた」と言ってくれる。
お茶目だなあ。
日本のX JAPANに影響を受けたバンドだったりもチラッと出てきますが、
海外の大物アーティストも出演しています。
その中に「英語圏で生まれ英語が話せたら世界一になっていた」という言葉があって、
これは実力に対しては最大級の褒め言葉だなあと思った。
日本語というか日本という商圏の狭さは…まあそういう問題も見えなくはないが。
ここは単純に最高の褒め言葉として感じたい。
今回の映画ではToshiのブレインウォッシュ…つまり洗脳の件や、
初代ベーシストのTAIJIの脱退、HIDEの事故死など、
なかなか触れづらいところにも突っ込んでいる。
こういうところにも光を当てれるのはドキュメンタリーの良さだとも思うし、
こういったいわゆる辛いことなども含めて今があるという流れは、
当然と言ってしまえばそうなのだが、
なかなか当事者はふれてほしくないだろうとは思う。
ここで全く違う話になってしまい申し訳ないのだが、
先ほど名前を出した、
映画「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る」は、
自分も結構好きな映画だし、実はSKEにハマるキッカケ的な映画だった。
しかし、AKBのドキュメンタリー映画の第4弾である、
映画「DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?」は感想も書きましたが、
「ある事件」について全く触れられていなかった。
当時の感想としては監督の見せたいものが違うので触れなかったのは正解、
みたいに書いているのだが、
確かにその1作品でみるとそう言えるのだけど、
長いスパンで…AKBという物語を続きで観ていこうとした場合に、
あの事件に触れていない事は、
AKBドキュメンタリーのシリーズを停滞されることに繋がったと思う。
まあ続かせるつもりは無かったのかも知れないが、
一度逃げると逃げ癖がつくって救命病棟24時の江口洋介が言ってたしなあ。
…と、話がだいぶ脱線してしまいましたが、
この映画「We are X」はそういう辛い部分もしっかりと描く。
Hideが亡くなった時のニュースの映像、当時テレビで観ていた。
ファンでは無かった自分はあの時は全然ピンとこなかったのですが、
X JAPANという存在を知ってしまうと衝撃の大きさに気づかされる。
それ以外にも結構暗い部分だったり辛い過去があるので、
盛り上がりとかそういう映画ではないのだけど、
最後にライブシーンがあって、そこではしっかりとライブシーンは見せない。
これはきっと実際にX JAPANのライブに来いって事なんだろうと思った。
X JAPANの事を知って、それでライブに来たときの実際の盛り上がり。
それを経験して「X JAPAN」に触れたって事なんだと思う。
…とは言え、今となってはチケット取れないだろうけどなあ。
客席へのダイブとか危なそうで怖いとか、
白鳥は1度だけ歌う、死ぬ前に…みたいな事言わないで、とか、
まあ色々あるけど、
「X JAPAN」に興味がある人にはオススメできる映画です。
ただ、先にも書いた様に熱烈なファンとかはきっと違う印象はあると思う。
そんなこと知ってるとか、知りたいのはそこじゃない、とか。
まあドキュメンタリーってどうしてもそうなるものでもありますが。
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