2012年09月13日
若い頃のアルバイト経験は役に立つのか
学生の頃から私はあまりアルバイトをしたことがない。
全く無い訳ではないが、それでも、今の学生に比べると
少ない方だろうと思う。
数えてみると、
肉屋、酒屋、解体屋、ガーデナー(庭師)、造園。
たった五つしかない。
まぁ、酒屋以外は短期のバイトなので、
数には入らないのかもしれないが。
一番長くしたのは酒屋のバイトで、学校が休みの時は、
いつもお世話になっていた。
配達が主な仕事で、近場の配達は自転車か、
宅配が使っているような、台車を使って配達する。
自転車の後ろの荷台に、ビールケースを載せ、
落としたら弁償だ〜、と思いながらペダルをこいだ。
唯一の楽しみは、仕事終わりにちょっと変わった
お酒を、先輩が飲ましてくれることだった。
聞いたことも無いブランデーやウィスキー、
ワインを、お店の人に隠れて飲んでいた。
初めて、富貴ワインを飲んだのもこの時だ。
味は全く覚えていないが。
ガーデナーと造園は、アメリカにいた時にしたバイトだ。
私は学生ビザだったので、働く事が出来なかったが、
知り合いが、ガーデナー(庭師)をしていたので、
お手伝いすることができた。
自給いくらだったのかは、覚えていないが、
多分安かっただろう。
単純なおこずかい稼ぎでしかなかった。
アメリカでは、今でも多いのか分からないが、
ガーデナーをしている人が、その当時は多くいた。
特に日本人でガーデナーをしている人が多く、
多分、盆栽をしている人が日本人に多く、
海外でも、盆栽の人気が高かったためと、
日本人の几帳面さ、勤勉さを
高く評価されていたためだろうと思う。
盆栽をしているくらいだから、きっと
ガーデナーとしても有能だろうと、
アメリカ人は単純に思ったのかもしれない。
芝刈り機 ブリッティシュモアー |
57,750円 |
使っていた芝刈り機は、ガソリンを使い、後ろには
刈り取った芝を入れる袋が付いていたので、
ゴミとして、それはトラックに積んで持ち帰った。
私の知り合いは、芝生を刈るだけでなく、
庭に生えている木や、花の世話もしていた。
私は芝刈り専門だ。
それ以外はさせてくれなかった。
それでも、芝を刈った事が今まで無かった私にとって、
芝を刈るというのは、映画のワンシーンのようで、
ちょっと楽しみな、心が躍る出来事だった。
アメリカ映画を見ていると、休日に芝を刈るシーンを
見たことがあると思う。
芝生の整備をちゃんとしない家は、
それなりの人が住んでいるとみなされるので
無理をしてでも、芝を刈る。
だからこそ、ガーデナーという職が
アメリカでは成り立っているのだ。
私はその芝刈り機で、庭に置いてあるホースをズタズタにしたり、
庭に飾ってあった花瓶を壊したり、
それはもう、情けない話である。
学校が忙しくなって、辞めざるを得なくなり、
仕方なく辞めてしまったが、
芝を刈った後の匂いをたまに思い出す。
それは、ちょっとむせかえる様な、ムッとした、
私にとってのアメリカの匂いでもある。
しかし、社会人になって、つらつらと思い起こせば、
アルバイトで得た経験は、非常に役に立っている、
又は全然役に立っていない、と両極端に
分かれるだろう。
アメリカでしたガーデナーのアルバイトは、
日本に帰ってきてから、腕をふるう機会も無く、
私にとっては、宝の持ち腐れである。
すごくうまく芝を刈ることができるので、
ご希望の方は、お問い合わせください(笑)
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