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アメリカのトウモロコシ干ばつ被害について


 アメリカではガソリンの代替品として、

トウモロコシを使ったバイオ燃料が使用されている。

その量は、アメリカのトウモロコシ生産量の

約4割にものぼっている。



私たち日本人からすれば、食べ物をガソリンの代わりに

使うということは、心情的に許しがたいものがある。



 お米を作るのに、お百姓さんは八十八の苦労をして

作っているので、だからお米の漢字は、

八十八と書いて米になると教わった。



お茶碗に残ったお米の一粒も残さないようにと、

親から教わった。 

食べ物を粗末にしないようにということだ。



だから、アメリカがトウモロコシを使ったバイオ燃料を作った事は、

大量消費を旨とする、昔ながらのアメリカを彷彿させる。



 日本の平成23年度の食料自給率は、

カロリーベースで前年度と同率で39%。

自給率を上げないといけない時に、

人間の食料から家畜の餌にもなるトウモロコシを

バイオ燃料にすることには抵抗がある。



 世界三大穀物(小麦、米、トウモロコシ)の一つだし、

少しくらいバイオ燃料として使っても問題ないだろう。

バイオ燃料としてトウモロコシを使えば、

トウモロコシの値段も上がり、農家も値段が高くなると

トウモロコシを作るようになり、さらにトウモロコシの

生産量も増えることになり・・・



要は、トウモロコシの値段を上げるために、

アメリカは、食料をバイオ燃料にしたわけだ。



 そんなアメリカのトウモロコシだが、

アメリカは世界最大の生産国で、およそ4割を占め、

輸出量も世界最大であり、世界のおよそ7割弱を占める。

トウモロコシの生産地はコーンベルトと呼ばれ、

インディアナ・オハイオ・ミシガン等があるところが

主だった生産地になる。



日本は世界最大のトウモロコシ輸入国であり、

その輸入量の9割をアメリカに依存している。



そんな中、アメリカの中西部の穀倉地帯が、

記録的な干ばつに襲われている。



 米シカゴ商品取引所のトウモロコシの先物価格において、

取引の中心になっている12月物の価格は、過去最高の

一時1ブッシェル(約25キロ)=8.4900ドルまで上昇した。



 トウモロコシを飼料としている、鶏肉・牛肉も含め、

その関連品(乳製品とか)も

おそらく値上がりはひどいものになるだろう。



良く使うもので、買いだめできるものは

買っておいた方がいい。



 アメリカの政策により、穀物からバイオ燃料を作り、

トウモロコシの価格が上がったのは良いが、

トウモロコシが不作で、品薄な時に

価格が上昇するのは非常にまずい状況だ。



大豆もアメリカが世界生産最大の国になり、

ほぼ同じ場所で作られているので、

大豆も値上がりするものとして考えておいた方がいいと思う。



 いずれにしても、アメリカはバイオ燃料を

減らさざるを得ないだろうし、

食料が高くなれば、ヨーロッパはさらなる不況に

追い込まれるようになるだろう。



 アメリカのトウモロコシが駄目になると、

生産国2位の中国が、外交カードとして、

食料をだしてくるかもしれない。



中国の勢いが、アメリカのトウモロコシの干ばつ被害により

再び活気づいてくるようになるだろう。



 自給率の低い日本は、アメリカの食料が無くなると、

ちょっとこれは、ひどい状況に追い込まれるだろう。





ご飯は一粒残さず、食べるようにしよう。







Oisix(おいしっくす)






ウィメンズパーク-ベネッセ-


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プロフィール

ちぃ
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