2015年10月18日
【都立中高一貫校】 祝開校10年、10年前偏差値等から軌跡を追う!
★ 開校10周年
長男の通う都立中高一貫校は、今年で中高一貫校としての開校10周年となりました。
先週土曜日に、10周年のセレモニーがあるからと学校⁽正確には学校横の公共ホール⁾に行っていました。
家に帰って来るなり、「来賓や校長の話ばかりですごく退屈だった。」とボヤいていましたが・・・。
おそらく、長男だけでなく、大半の在校生には退屈な時間だったろうと思います。
まあ、私自身も、在校生の単なる1保護者であり、10周年と聞いても、感傷に浸るような特別な思いはありません。
ただ、深く感銘を受けた方も多いと思います。
10数年前の準備段階から学校運営が軌道に乗るまでの間、都立高校の改革に携わり、特に中高一貫校への衣替えを推進した都庁職員や先生方、そして学校立ち上げに深く関わった1‣2期生など卒業生とその保護者などは、「よくまあ、ここまで来れたなぁ」などと思われているかもしれません。
どのようなことでもそうですが、体制・やり方を変え、新しいことを試行錯誤しながら形にしていくのは大変なことです。
その時々の当事者にしかわからない苦労はたくさんあったでしょうから。
今日は、都立中高一貫校が誕生する前後の10年程前の状況と、今後どのようになっていくかを、勝手気ままに書いてみたいと思います。
★ 今から10年前と言えば・・・
今から10年前の2005年頃は、どのような世相だったか・・・。
わかりやすいところで、芸能関係で見てみましょう。
世の中では、「オ〜レ〜、オレ〜、マツケンサンバ〜」と、「マツケンサンバ」が売れていました。
あと、レーザーラモンHGの「フォーー!」が流行り、小さな子供達が盛んに真似ていました。
マツケンサンバのリズムの中で、白鴎や小石川・両国・桜修館・九段など都立中高一貫校が誕生(中高一貫化)していたのです。
そして、都立中高一貫校の今の生徒達も、10年前は「フォーー!」と言っていた園児や小学校低学年でした。
宴会芸として覚えたマツケンサンバのリズムと振付けは今でも脳裏に焼き付いていて昨日の出来事のような気がするものの、レイザーラモンHGをテレビで見なくなってかなりの時間が経つような・・・。
このように考えると、10年経つというのは、早いのか遅いのかが、よくわからなくなります。
★ 10年前の母体校
続いて、都立中高一貫校の母体校の当時の様子を見てみましょう。
まあ、見てみましょうと言っても、はっきりと目に見えるものは偏差値ぐらいしかありません。
10年前付近を探し、2007年の都立高校の偏差値一覧⁽男⁾を見つけました。
偏差値の基準など出所がはっきりしないのですが、まあ、違和感ない並び順と思いますので、ここに載せてみます。
〈偏差値〉・・〈学校名〉
・・・・70・・・・・・・西・日比谷・国立
・・・・69・・・・・・・戸山
・・・・68・・・・・・・八王子東
・・・・67・・・・・・・小石川・国際・立川・武蔵・両国
・・・・66・・・・・・・山崎
・・・・65・・・・・・・青山
・・・・64・・・・・・・国分寺・駒場・南多摩
・・・・63・・・・・・・大泉・小山台・竹早
・・・・62・・・・・・・小松川・白鴎
・・・・61・・・・・・・新宿・富士・町田・武蔵野北
・・・・60・・・・・・・北多摩⁽立川国際⁾・小金井北・都立大学付属⁽桜修館⁾・日根台・三鷹
多くの学校で、今の中学受験偏差値における立ち位置と大きな差がないように思います。
ガラリと変わったなと思うのは、桜修館でしょうか。
中高一貫教育が校風に適合したのか、中高一貫化の恩恵を最も受けた学校は「桜修館」と言えそうです。
又、この時期になると、石原慎太郎元東京都知事が強く進めた都立復権に向けた改革の効果が徐々に出始めます。
各都立高校の東大合格実績をちょっと見てみましょう。
2004年:(11名)西、(8名)八王子東・両国、(7名)国立、(6名)戸山、(4名)武蔵、
・・・・(3名)日比谷・小石川、(1名)大泉・国分寺・立川・白鴎・晴海総合・南多摩・・・計56名
2005年:(18名)西、(14名)日比谷、(9名)八王子東、(7名)戸山、(6名)国立、
・・・・(5名)小石川、(4名)両国、(2名)武蔵、(1名)国際・国分寺・立川・白鴎・晴海総合・
・・・・ 町田・三田・武蔵野北・・・計73名
2006年:(19名)西、(12名)日比谷、(10名)八王子東、(9名)国立・戸山、(6名)両国、
・・・・(5名)小石川、(4名)武蔵、(1名)国際・国分寺・武蔵野北・・・計74名
2007年:(28名)日比谷、(16名)西・国立、(16名)八王子東、(3名)戸山、(2名)立川・
・・・・ 国分寺・(1名)小石川・両国・武蔵・南多摩・駒場・三田・・・計89名
年を追うごとに、都立高校全体の東大合格者数が増加する高度成長期でした。
ただ、なんとなく感じて頂けると思いますが、2000年〜2005年ぐらい迄はまだ混沌とした状況だったものの、2006年・2007年ぐらいになると「西・日比谷・国立のトップ校+八王子東・戸山」でトップグループを形成しだし、現在の序列に落ち着きだしたと言えます。
★ これからの10年
10年ひと昔と言います。
都立中高一貫校の誕生で、東京都における中学受験の様子が大きく変わりました。
都立中高一貫校が開校した頃から、受検倍率は高いままで推移し、その人気は続いてます。
学費の安さに大きな理由があるとは思いますが、人気がずっと続いているのは学費だけではない「+αの付加価値がある」と多くの人が考えるためだと思います。
これからの10年、都立中高一貫校はまだまだ変わっていくと思います。
上の項で見た通り、今の都立中高一貫校はまだまだ母体校の評価の影響を色濃く受けています。
しかし、今後は徐々に薄れていくかもしれません。
学校の評価というものは、急激に変わるものではありませんが、何かのきっかけで徐々に変わるものです。
もちろん、これは都立など公立高校でも言えることです。
例えば、都立トップ校の国立高校で見てみると、50年程昔の都立高校全盛期はあまりパッとした高校ではなく、日比谷や小石川など超エリート校から見ると、三流扱いの高校でした。
しかし、多くの都立高校の凋落を引き起こした学校群制度導入時に立川高校と群を組んだことがきっかけとなり、逆に難関大学に進学する生徒が増え、その後兄貴分の立川高校と立場が逆転し、大きく飛躍することになりました。
制度・環境が変わると、意外なところで思わぬ状況が生まれるものです。
都立中高一貫校というのは、私立中学と異なり、偏差値云々よりも、通学のし易さや純粋な憧れで選択するケースが多いように、肌感覚ですが思います。
今後、都立中高一貫校においても、思わぬ形で注目を集める学校が出てくるかもしれません。
中高一貫化後に入学した生徒が卒業していない学校もあり、まだ10年の歴史しかないのですから。
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※ 2017年の各都立中高一貫校におけるZ会会員合格者数:桜修館(56名)、白鴎(38名)、三鷹(35名)、南多摩(25名)、大泉(25名)、立川国際(25名) 、小石川(23名)、富士(23名)、両国(19名)、九段(18名)、武蔵(10名)
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以上
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武蔵 両国 富士 九段 立川国際 三鷹 大泉 作文 東大 過去問 対策 合格するには 説明会 評判 合格ライン
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コメントありがとうございます。
ご指摘頂いた通り、私は学校の表面的なことしかわかっていないと思います。
この点は、ただただお恥ずかしく、申し訳ないと思う限りです。
部活の試合の応援以外であまり学校に足を運ぶこともありませんが、ただそれで逆に見える風景もあるのではないかなぁと勝手に思っています。
お母さんの立場では至近距離すぎて見えないものが、お父さんの立場では少し離れた小高い丘から望むような形となり見えることもあると思うのです。
また、企業の経営目線でも色んな意見を発信できるかとも勝手に思い、このブログを時々更新しています。
さて、10期生様に回答したコメントですが、私が言いたかったのは、ネットにネガティブなことを書くべきではないということです。
誰もが自由に見れるネットに情報を載せることで、傷つく人が出るのを懸念しているのです。
学校のことを好きであったり、誇りを持っていたりする生徒や保護者が、学校のことを悪く言っているネットの書き込みを見たらどういう気持ちになるでしょう?
しかも、同じ学校の保護者がです。
きっと、寂しい気持ちになると思います。
私は、そのような情景を想像すると、やりきれない思いになるのです。
抱える問題のない学校なんて存在しないと思います。
学校の問題は、学校の中でトコトン話し合い、学校と家庭が連携して解決すべく努力していけばいいのです。
何も、ネットに書く必要などないのです。
最後に、今後記事を書く時は、あまり褒めちぎる内容に偏らないように注意したいと思います。
(最近は休日も仕事が入り時間が取れなかったり、あまりネタも思いつかないので、更新頻度は低いですが。)
うちは10期生ではないですが(たぶんブログ主さんと同じ学年です)
10期生さんご、書かれていることに同感する部分もあります。
前からに気になっていたのですが、このブロクは、
光の部分ばかりを強調しているように思います。
たまたま自分のお子さんがうまくいって満足しているから、
素晴らしい環境だと褒めちぎり、他の保護者や子どもも同様に
満足度が高いと、根拠なしに書かれています。
ブログを見る限り、保護者会やランチ会、PTA役員、
授業参観にも参加していないようですし。表面的なことしか
知らないんだなと感じることがあります。
奥さんから話を聞いているとおっしゃるかもしれませんが。
どの学校にも光と影があります。
自分のお子さんを基準にされた個人のブログとはいえ、過大な期待を読者に抱かせるのも、
いかがなものかと思います。
コメントありがとうございます。
返事が遅くなりました。
まあ、人間が集団で活動すれば、程度の差はあれ、色々と問題が出るものと思います。
ただ、このような問題は、もっと建設的に解決を図るべきです。
真に解決を望むのであれば、保護者会の場でも良いですし、個別に先生方と話し合うでも良いですし、しかるべき対応で正面から解決を図るべきということです。
ネットという誰もが興味本位で見るだけの場で、無邪気にネガティブなことを書くのは厳に慎むべきです。
このようなことをしても、問題は何も解決しないばかりか、逆に複雑化させるだけです。
又、真面目に勉強や部活に日々頑張っている在校生や出身校に誇りを持っている卒業生、更に言えば在校生・卒業生の保護者達の心を、いたずらに傷つけるだけです。
仲間を裏切る行為をしていることに、早く気づいてくれればと思います。
たまに、ブログのネタ集めにネットで情報を集めることがありますが、ここ半年ほどで、学校のネガティブな書き込みがやたらと多くなったように思います(1人か複数かはわかりませんが、10期生の保護者のようです)。
このような書き込みをしている方には、最初に書きましたが、もっと建設的な手段での問題解決をお願いしたいものです。
冊子を見ると1~2年で転出している先生も多く、教員にとって働きやすい学校かどうかは
わからないなと思いました。
10期生は、あちこちのクラスで人を傷つける言動やいじめがあって、
たまりかねた生徒により、教室の窓ガラスが割られるという事態も起きました。
先生の教育力もさることながら、指導力がより強く問われていると思います。
コメントありがとうございます。
確かに学校の色が形になり始めたのかな・・・と思います。
ただ、府立高等学校・都大附時代からの「自主」「自由」の価値観を大切にする精神は不変で、素晴らしい伝統を基礎に新しい色が出始めているんだろうと思います。
今の校長先生も、メッセージを発信する多くの機会で、「自主」「自由」に触れています。
おそらく、伝統を良い方向に活かして、生徒達に自主性を育ませ、そして自らが属する学校に誇りを持たせたいのでしょう。
確かに、いつまでも、生き生きした生徒達で溢れる学校でいてほしいと思います。
「桜修館ですかね」で書き出して頂いた方様
コメントありがとうございます。
先輩後輩の間柄から考えても、1〜4期生は都立大付属の先輩方と一緒に行動することも多く、必然的に都立大付属の雰囲気を引き継いでいたかもしれません。
また、確かに、5期生ぐらいになると、入学した時は都立大付属の先輩は部活も引退間近かの高校3年生ですから、ほとんど接点もなく、その雰囲気に直接触れることがなかったかもしれません。
ただ、学校行事などは都立大付属からの伝統をそのまま引き継いでいますから、5期生以降の新しい桜修館の体質も、やはり都立大付属のDNAが入っているものと思います。
何はともあれ、今後もドンドン成長していってほしいものです。
4期生までは若干都立大付属のゆるい雰囲気が受け継がれてる印象が強かったですが、
それ以降は純桜修館って感じの生徒さんばかりなので
今後どんどん大きく成長を遂げることでしょう
1保護者として楽しみです
まだまだ海の物山の物と言われてた頃に受検し、
どんなことになるのやら、という感じでしたが、
今は、学校の色が確立されつつありますね。
一期生が卒業した後に入学した生徒さんの結果が出る頃、
また一段と変わっていくのかな?なんて気がしますが。
いつまでも生徒さんが生き生きできる学校であり続け、歴史を積み重ねて行っていただけたらな、と思います。
私(母)が卒業した都立高校は、母校愛が強い学校で、卒業してからも何かにつけて同期で集まる仲間です。
そんな素敵な仲間に出会って欲しいと心から思います。