2020年04月26日
【都立中高一貫校】2020年大学合格実績 〜 神は乗り越えられる試練しか与えない 〜
都立中 進学実績
★ 神は乗り越えられる試練しか与えない
気がつけば、もうすぐ5月になろうとしています。
今年の春は、例年と大きく異なり、世界中の誰もが不安な日々を過ごしているものと思います。
それにしても、とんでもない世の中となりました。
この春の新入生の皆さんは、新しい学校生活をスタートできない状況となっています。
いやいや、新しい学校生活をスタートできない程度であれば、まだマシです。
新型コロナに感染もしくは感染リスクにさらされたり、将来の経済的な不安に直面したりと、多くの方が困難に直面する事態となりました。
私も、会社を潰さないよう、一緒に働く仲間を路頭に迷わさないよう、毎日毎日苦悶の日を過ごしています。
しかし、南方仁先生によれば、
「神は乗り越えられる試練しか与えない」
ということです。(笑)
(何気に見ていたTBSの再放送ドラマ「JIN-仁」で出てきたセリフです。)
この言葉、調べてみると、元は聖書の言葉のようです。
それにしても、今の新型コロナが猛威を振るう状況下、身に沁みる言葉ですよね。
まあ、人生というのは、何歳になっても常に試練の連続で、障害物競走をしているようなものです。
中学・高校・大学受験での失敗なんて、その後の人生での試練に比べると屁のようなものと思います。
兎にも角にも、全員でこの試練を乗り越えていきましょう!
さて、今日は、例年同様に、都立中高一貫校の大学合格実績をまとめてみようと思います。
★ 2020年都立中高一貫校の難関国公立大学の合格者数
大学合格実績を見て頂くにあたり、次の4つの表を準備してみました。
〇 < 表1> 2020年 都立中高一貫校の難関国公立大学の合格者数
〇 < 表2> 2020年 進学指導重点校の難関国公立大学の合格者数
〇 < 表3> 都立中高一貫校(男子)の6年前・現在、及び、進学指導重点校との偏差値比較
〇 < 表4> 都立中高一貫校(女子)の6年前・現在、及び、進学指導重点校との偏差値比較
各都立中高一貫校の合格実績について、この4つの表で、進学指導重点校との実力差や入学時偏差値の変化を意識しながら、見て頂ければと思います。
<表1>と<表2>について、学校毎に卒業生の人数が異なるため、表の一番右の「割合」で、まずは概況を把握頂ければと思います。
この「割合」は、世間一般で言う難関国立大学(東大・京大・一橋大・東工大・国公立医学部)の合格率を示しています。
<表3><表4>については、次のポイントの比較を狙いとしています。
・都立中高一貫校の今年の卒業生が受検(受験)した年(2014年)と今年(2020年)の合格難易度の差
(比較に使う中学偏差値は、四谷大塚の女子80偏差値(合格する可能性が80%の偏差値))
・都立の中高一貫校と進学指導重点校の合格難易度の差
(比較に使う高校偏差値は、V模擬・W模擬の80偏差値。「中学受験偏差値」≒「高校受験偏差値」−「10」”と言われるため、高校偏差値から「10」引いた数値が中学受験偏差値と並ぶように表示。)
< 表1> 2020年 都立中高一貫校の難関国公立大学の合格者数
※ ()無は今年の実績、()有は昨年の実績
< 表2> 2020年 進学指導重点校の難関国公立大学の合格者数
※ ()無は今年の実績、()有は昨年の実績
< 表3> 都立中高一貫校(男子 )の6年前・現在、及び、進学指導重点校との偏差値比較
※都立高校については、ここ数年で偏差値に大きな動きがない為、2020年分のみを表示。
< 表4> 都立中高一貫校(女子)の6年前・現在、及び、進学指導重点校との偏差値比較
※都立高校については、ここ数年で偏差値に大きな動きがない為、2020年分のみを表示。
★ 数字から感じること
さて、各都立中高一貫校の大学合格実績を見ていただいて、どのように感じたでしょうか。
私の感じたことを書いていこうと思います。
〇 天井圏に達す??
まず、<表1>で、都立中高一貫校11校全体の概況を見てみましょう。
2020年の11校合算での難関国立大学合格者数は、169名でした。
11校全校で中高一貫生の卒業が始まった年(2016年)以降の、難関国立大学合格者数の推移は次のとおり。
<2016年>121名 → <2017年>137名(+16名)→ <2018年>147名(+10名)→ <2019年>172名(+25名)→ <2020年>169名(▲3名)
あれ、あれあれ?
という感じがしますね。(笑)
ずっと右肩上がりが続いていた合格者数増加がストップしました。
結論を出すのは少し早いですが、この辺りが、11校全体での当面の限界ゾーンかもしれません。
<表3>と<表4>にて、2014年(今年の卒業生が入学した年)と2020年の偏差値を見比べると、入口である偏差値が上昇している学校も多くあります。
したがって、出口である大学合格実績は今後も上昇していくとの見方もできます。
しかし、どうでしょうか?
偏差値の上昇は、以前に比べてかなり穏やかとなったことから、今後、昨年までのように毎年毎年大きく上昇していくことは少し想像しがたいですよね。
2020年の11校合算での難関国立大学合格率は「9.0%」ですから、まあ、「おおよそ10人に1人の生徒を難関国立大学に送り込む」実力が、今後の都立中高一貫校の評価の前提になっていくように思います。
〇 倍増! 合格割合「10%超」が6校に
引き続き<表1>で、各校の「割合」をご覧頂きたいと思います。
難関国立大学の合格割合が10%超の学校数が、昨年の3校から6校へと倍増しました。
<昨年> 小石川、武蔵、桜修館
-----↓
<今年> 小石川、桜修館、武蔵、両国、南多摩、九段
昨年は、小石川・武蔵・桜修館の3校が大きく実績を伸ばしました。
しかし、今年は、小石川・武蔵・桜修館の3校がやや実績を落とし、両国・南多摩・九段などが実績を伸ばしたことで、結果として昨年と同水準に落ち着いた感があります。
見方によれば、今後、11校間の差はどんどん縮小してく方向かもしれません。
(昨年と逆のことを言っていますが。)
今年の卒業生が受検する頃(2014年)から、ネットに次のようなコメントが急に増えました。
「都立中高一貫校は難易度が上昇し、そう簡単には合格しない。」
また、その前年(2013年)の受検結果から、多くの都立中高一貫校の偏差値が上昇し、特に、次の4校はY60オーバーとなりました。
「小石川・武蔵・両国・桜修館」
ここは少し想像が入りますが、Y60以上となった「小石川・武蔵・両国・桜修館」を回避し、まだY60未満の学校に受検先を変更した家庭(特に成績上位層の家庭)が相応にあったのではないかと思われます。
この動きが、11校間の学力差を縮小させる要因となっているのかもしれません。
この見方に間違えがなければ、おそらく来年以降もしばらくは同じような状況が続くと思われます。
★ 最後に
また、しばらく、冬眠します。(笑)
気が向けば、そして、新型コロナに負けずに生き残っていたら、また来年も大学合格実績の記事を書きたいと思いますので、その際はぜひご覧頂ければと思います。
最後に、大学合格実績とは直接関係ありませんが、新型コロナで変わるだろう「受験(受検)」事情について、少し私の考えを書いてみようと思います。
新型コロナは、今までの我々の価値観や生活習慣を大きく変えていくきっかけになるはずです。
当然ながら、変わっていくものの一つに、「受験(受検)」というものもあります。
特に、「受験(受検)」というものは、お金のかかることです。
したがって、価値観や生活習慣の変化以前に、各家庭の経済的ダメージが、今までの「受験(受検)」スタイルを変えていくように思えます。
「私立中高は難しい・・・。しかし、子供には少しでも良い教育機会を与えたい。」
単純に考えると、このように考える家庭の受け皿として、都立中高一貫校の存在感が増すかもしれません。
また、当面は電車通学を懸念する状況が続きそうなことも、都立中高一貫校が注目されるポイントになるかもしれません。
都立中高一貫校は都内にバランスよく設置されていて、自転車等で通学できる家庭も多いでしょうから。
「東京都は、このような教育事情をしっかりと掴み、子供達の未来を少しでも明るくしてほしい。」
と、切に願っています。
それでは、しばらく消えます。(笑)
(コメント頂けるとその時だけ冬眠から覚めますので、気軽にコメント欄に書き込みしてください。(笑))
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以上
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★ 神は乗り越えられる試練しか与えない
気がつけば、もうすぐ5月になろうとしています。
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「神は乗り越えられる試練しか与えない」
ということです。(笑)
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兎にも角にも、全員でこの試練を乗り越えていきましょう!
さて、今日は、例年同様に、都立中高一貫校の大学合格実績をまとめてみようと思います。
★ 2020年都立中高一貫校の難関国公立大学の合格者数
大学合格実績を見て頂くにあたり、次の4つの表を準備してみました。
〇 < 表1> 2020年 都立中高一貫校の難関国公立大学の合格者数
〇 < 表2> 2020年 進学指導重点校の難関国公立大学の合格者数
〇 < 表3> 都立中高一貫校(男子)の6年前・現在、及び、進学指導重点校との偏差値比較
〇 < 表4> 都立中高一貫校(女子)の6年前・現在、及び、進学指導重点校との偏差値比較
各都立中高一貫校の合格実績について、この4つの表で、進学指導重点校との実力差や入学時偏差値の変化を意識しながら、見て頂ければと思います。
<表1>と<表2>について、学校毎に卒業生の人数が異なるため、表の一番右の「割合」で、まずは概況を把握頂ければと思います。
この「割合」は、世間一般で言う難関国立大学(東大・京大・一橋大・東工大・国公立医学部)の合格率を示しています。
<表3><表4>については、次のポイントの比較を狙いとしています。
・都立中高一貫校の今年の卒業生が受検(受験)した年(2014年)と今年(2020年)の合格難易度の差
(比較に使う中学偏差値は、四谷大塚の女子80偏差値(合格する可能性が80%の偏差値))
・都立の中高一貫校と進学指導重点校の合格難易度の差
(比較に使う高校偏差値は、V模擬・W模擬の80偏差値。「中学受験偏差値」≒「高校受験偏差値」−「10」”と言われるため、高校偏差値から「10」引いた数値が中学受験偏差値と並ぶように表示。)
< 表1> 2020年 都立中高一貫校の難関国公立大学の合格者数
※ ()無は今年の実績、()有は昨年の実績
学校名 | 卒業生 | 東大 | 京大 | 一橋 | 東工 | 国医 | 合計 | 割合(%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
小石川 | 150 (156) | 10 (16) | 5 (9) | 8 (5) | 4 (8) | 5 (7) | 32 (45) | 21.3 (28.8) |
桜修館 | 139 (151) | 9 (7) | 1 (2) | 2 (5) | 7 (8) | 2 (5) | 21 (27) | 15.1 (17.9) |
武蔵 | 196 (191) | 8 (8) | 0 (3) | 5 (13) | 6 (6) | 5 (5) | 24 (35) | 12.2 (18.3) |
両国 | 193 (194) | 6 (5) | 0 (0) | 3 (4) | 9 (3) | 3 (4) | 21 (16) | 10.9 (8.2) |
南多摩 | 137 (146) | 3 (1) | 2 (0) | 4 (3) | 5 (2) | 1 (1) | 15 (7) | 10.9 (4.8) |
九段 | 142 (146) | 4 (2) | 1 (1) | 3 (2) | 3 (1) | 4 (0) | 15 (6) | 10.6 (4.1) |
立川国 | 148 (142) | 2 (2) | 0 (1) | 8 (2) | 2 (1) | 1 (1) | 13 (7) | 8.8 (4.9) |
大泉 | 195 (193) | 5 (0) | 0 (0) | 2 (6) | 1 (2) | 0 (0) | 8 (8) | 4.1 (4.1) |
富士 | 193 (184) | 2 (3) | 1 (0) | 2 (0) | 2 (1) | 1 (0) | 8 (4) | 4.1 (2.2) |
三鷹 | 150 (158) | 0 (4) | 3 (1) | 1 (3) | 0 (2) | 1 (1) | 5 (11) | 3.3 (7.0) |
白鴎 | 225 (222) | 4 (3) | 0 (0) | 0 (3) | 1 (1) | 2 (0) | 7 (7) | 3.1 (3.2) |
11校合計 | 1.868 (1,886) | 53 (51) | 13 (17) | 38 (46) | 40 (35) | 25 (23) | 169 (172) | 9.0 (9.1) |
11校平均 | 171.2 (171.2) | 4.8 (4.6) | 1.2 (1.5) | 3.5 (4.2) | 3.6 (3.2) | 2.3 (2.1) | 15.4 (15.6) | 9.0 (9.1) |
< 表2> 2020年 進学指導重点校の難関国公立大学の合格者数
※ ()無は今年の実績、()有は昨年の実績
学校名 | 卒業生 | 東大 | 京大 | 一橋 | 東工 | 国医 | 合計 | 割合(%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日比谷 | 326 (321) | 40 (47) | 1 (5) | 18 (23) | 12 (4) | 43 (15) | 114 (94) | 35.0 (29.3) |
国立 | 316 (322) | 16 (16) | 16 (19) | 30 (28) | 19 (18) | 15 (11) | 96 (92) | 30.4 (28.6) |
西 | 318 (317) | 20 (19) | 22 (16) | 12 (11) | 9 (12) | 12 (13) | 75 (71) | 23.6 (22.4) |
戸山 | 363 (310) | 12 (12) | 7 (7) | 8 (7) | 4 (12) | 7 (13) | 38 (51) | 10.5 (16.5) |
八王子東 | 309 (314) | 5 (7) | 2 (2) | 9 (4) | 8 (11) | 5 (2) | 29 (26) | 9.4 (6.4) |
青山 | 282 (276) | 2 (10) | 7 (6) | 8 (12) | 4 (3) | 5 (4) | 26 (35) | 9.2 (12.7) |
立川 | 312 (314) | 0 (2) | 3 (3) | 7 (6) | 6 (7) | 1 (2) | 17 (20) | 5.4 (6.4) |
7校合計 | 2,226 (2,174) | 95 (113) | 58 (58) | 92 (91) | 62 (67) | 88 (60) | 395 (389) | 17.7 (17.9) |
7校平均 | 318.0 (310.6) | 13.6 (16.1) | 8.3 (8.3) | 13.1 (13.0) | 8.9 (9.6) | 12.6 (8.6) | 56.4 (55.6) | 17.7 (17.9) |
< 表3> 都立中高一貫校(男子 )の6年前・現在、及び、進学指導重点校との偏差値比較
-------< 都立中高一貫校 >------- | < 進学指導重点校 > |
---|
中学偏差値 | (A)2014年 | (B)2020年 | 高校偏差値 | (C)2020年 |
---|---|---|---|---|
66 | - | 小石川 | 76 | 日比谷 |
65 | - | - | 75 | 西 |
64 | 小石川 | - | 74 | 国立 |
63 | - | - | 73 | - |
62 | - | - | 72 | - |
61 | 武蔵 | 武蔵 | 71 | 戸山 |
60 | - | 桜修館 両国 大泉 | 70 | 八王子東 |
59 | 桜修館 両国 | - | 69 | 青山 立川 |
58 | - | 九段(B 南多摩 三鷹 | 68 | - |
57 | 九段(B 大泉 白鴎 | 立川国 白鴎 富士 | 67 | - |
56 | 南多摩 三鷹 富士 | - | 66 | - |
55 | 立川国 | - | 65 | - |
< 表4> 都立中高一貫校(女子)の6年前・現在、及び、進学指導重点校との偏差値比較
-------< 都立中高一貫校 >------- | < 進学指導重点校 > |
---|
中学偏差値 | (A)2014年 | (B)2020年 | 高校偏差値 | (C)2020年 |
---|---|---|---|---|
66 | - | 小石川 | 76 | 日比谷 |
65 | - | - | 75 | 西 |
64 | 小石川 武蔵 | 武蔵 | 74 | 国立 |
63 | - | - | 73 | - |
62 | 桜修館 両国 | 桜修館 両国 | 72 | - |
61 | - | - | 71 | 戸山 |
60 | - | 九段(B 南多摩 大泉 | 70 | 八王子東 |
59 | 九段(B 大泉 白鴎 | 立川国 白鴎 富士 | 69 | 青山 立川 |
58 | 南多摩 富士 三鷹 | 三鷹 | 68 | - |
57 | 立川国 | - | 67 | - |
★ 数字から感じること
さて、各都立中高一貫校の大学合格実績を見ていただいて、どのように感じたでしょうか。
私の感じたことを書いていこうと思います。
〇 天井圏に達す??
まず、<表1>で、都立中高一貫校11校全体の概況を見てみましょう。
2020年の11校合算での難関国立大学合格者数は、169名でした。
11校全校で中高一貫生の卒業が始まった年(2016年)以降の、難関国立大学合格者数の推移は次のとおり。
<2016年>121名 → <2017年>137名(+16名)→ <2018年>147名(+10名)→ <2019年>172名(+25名)→ <2020年>169名(▲3名)
あれ、あれあれ?
という感じがしますね。(笑)
ずっと右肩上がりが続いていた合格者数増加がストップしました。
結論を出すのは少し早いですが、この辺りが、11校全体での当面の限界ゾーンかもしれません。
<表3>と<表4>にて、2014年(今年の卒業生が入学した年)と2020年の偏差値を見比べると、入口である偏差値が上昇している学校も多くあります。
したがって、出口である大学合格実績は今後も上昇していくとの見方もできます。
しかし、どうでしょうか?
偏差値の上昇は、以前に比べてかなり穏やかとなったことから、今後、昨年までのように毎年毎年大きく上昇していくことは少し想像しがたいですよね。
2020年の11校合算での難関国立大学合格率は「9.0%」ですから、まあ、「おおよそ10人に1人の生徒を難関国立大学に送り込む」実力が、今後の都立中高一貫校の評価の前提になっていくように思います。
〇 倍増! 合格割合「10%超」が6校に
引き続き<表1>で、各校の「割合」をご覧頂きたいと思います。
難関国立大学の合格割合が10%超の学校数が、昨年の3校から6校へと倍増しました。
<昨年> 小石川、武蔵、桜修館
-----↓
<今年> 小石川、桜修館、武蔵、両国、南多摩、九段
昨年は、小石川・武蔵・桜修館の3校が大きく実績を伸ばしました。
しかし、今年は、小石川・武蔵・桜修館の3校がやや実績を落とし、両国・南多摩・九段などが実績を伸ばしたことで、結果として昨年と同水準に落ち着いた感があります。
見方によれば、今後、11校間の差はどんどん縮小してく方向かもしれません。
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「都立中高一貫校は難易度が上昇し、そう簡単には合格しない。」
また、その前年(2013年)の受検結果から、多くの都立中高一貫校の偏差値が上昇し、特に、次の4校はY60オーバーとなりました。
「小石川・武蔵・両国・桜修館」
ここは少し想像が入りますが、Y60以上となった「小石川・武蔵・両国・桜修館」を回避し、まだY60未満の学校に受検先を変更した家庭(特に成績上位層の家庭)が相応にあったのではないかと思われます。
この動きが、11校間の学力差を縮小させる要因となっているのかもしれません。
この見方に間違えがなければ、おそらく来年以降もしばらくは同じような状況が続くと思われます。
★ 最後に
また、しばらく、冬眠します。(笑)
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最後に、大学合格実績とは直接関係ありませんが、新型コロナで変わるだろう「受験(受検)」事情について、少し私の考えを書いてみようと思います。
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と、切に願っています。
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この多さに驚いてしまうのは、私だけでしょうか?
Z会は適性検査と同じ「考えさせる」系統の問題が多いため、このように大勢が各都立中高一貫校で合格しているのだろうと思います。
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作文の上達には、文章の正しい書き方を学び、そして数多く文章を書くことが必要です。
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〇 各都立中高一貫校の過去問
「目指す学校」は「どのような問題を出すのか」を知ることは非常に重要です。
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〇 論理的な文章構成力を習得するための本
都立中高一貫校の適性検査対策は、「論理的な」考え方を身に付けることです。
各校で出題形式に差がありますが、作文はいかに論理的な文章を書けるかがポイントとなります。
論理的思考による文章の書き方を指導している福嶋国語塾の福嶋先生の本から、都立中高一貫校の適性検査対策に最も適したものを紹介します。
・ 指導する保護者向け
次の本を読むと、作文指導で何を子供にアドバイスすれば良いかが理解できます。
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・ 子供向け
福嶋先生はどれも素晴らしいと思います。
特に、”「本当の国語力」が驚くほど伸びる本―偏差値20アップは当たり前!” はお勧めです。
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〇 「やる気」スイッチをONにするための本
「やる気」を出す系統の本には、根拠レスな気合論の内容が多いものです。
しかし、ここで紹介する”のうだま―やる気の秘密”は、科学的根拠に基づく事実を簡単に説明している本です。
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以上
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返事が遅くなりました・・・。
コメント頂きまして、ありがとうございます!
また、大変お久しぶりです!!
それにしても、おっしゃる通り、「今は辛抱」しかないですね。(笑)
一人一人の辛抱で、早くこの事態を終息させましょう!
また、現役生徒さん達に時間を有効活用してもらいたい件、全くもって同感です。
しかし、我が家の現役生徒である次女を見ていると、とても有効活用しているように見えず・・・。(涙)
世界全体が苦境に陥り、そして、生活リズムが大きく変わったことに、なかなか順応するのは難しいのかもしれません。
個人差が大きいと思いますが、中学・高校の年頃の子供達も、急に変化した世の中に、どのように対処していいのかわからない獏とした不安に覆われているように思います。
このような中でも、しっかりとした夢や目標があれば、時間を有効活用して頑張れると思うのですが、このような生徒はやはり少数派なんでしょうね・・・。
さて、共同問題導入による今後の大学合格実績への影響ですが、予想するのは少し難しいですね。
ただ、おっしゃるように、共同問題導入にて各進学塾は対策しやすくなってますから、年を追うほどに「塾で十分な対策をしてきた受検生が有利」となったのは確かだと思います。
また、これは私の考えですが、共同問題導入にて、「算数力と言いますか、数字を使った論理的思考力を試す問題が減った(難易度が低下した)と感じる」ことも、少し気になります。
したがって、大学合格実績は、今後伸び悩んでいく可能性がありそうです。
まあ、まったく予想できませんが・・・。
まあ、何はともあれ、都立中高一貫校の未来に期待し続けたいと思います。
それでは、またお話できることを期待しています。
gogo
お久しぶりです。
更新ありがとうございます。
また、この場を借りて、読者の皆様、世界中の皆様、自分自身も含め、厳しい状況の中、本当にお疲れ様ですと言いたいです。
この状況がどこまで続くのか、見通しが立たなくても、いつかは終わると思って、今はとにかく辛抱したいですね。
現役の生徒さんたちにとっては、今まで忙しい学校生活を送ってきて、休校によっていきなりドカンとまとまった時間を与えられました。これをぜひ有効活用してほしいです。
学校、部活、生活に大きく影響が出ていますが、国内外の動きや情勢を注視しつつ、いずれ必ず経験値となりますから、ピンチをチャンスに変えるべくできることをやってほしいですね。
さて、改めてgogo様、
2020年の大学合格実績の分析ありがとうございます。
2014年入学生は、都が共同問題を導入する前の最後の学年でしたね。
受検時の偏差値もジリジリ上がってきていました。
2013年入学生の大学合格実績に及ばずとも、都立学校全体で見ても学力は底上げされていると感じました。
今後注目しているのは、やはり共同問題導入がどう結果に反映するのか。
また、受検時の偏差値が上がり、通塾や私立併願が増加していく過程で、それが大学合格実績にどう影響するのか。
というところです。
少なくとも、2014年、2013年の入学生は、倍率が急激に上昇して受検した年代ではありますが、塾がどこまでサポートできるのかという点では未知数だったと思うのですよね。
共同問題の導入、塾の分析やサポートが、逆に学力の伸び代を狭めてしまうことも、可能性としてないとは言えないので注目しています。
都立中高一貫校の未来のために!笑
というわけで、
来年も楽しみにしていますので、ぜひ今後とも更新よろしくお願いします。笑
それでは時節柄、お体にはくれぐれも気をつけてください。
私も頑張ります!