2018年02月12日
【都立中高一貫校】2018年桜修館の適性検査1 〜 良問、受検生に苦し 〜
★ 倍返しだ!、いや、10倍返しだ!!
今年の受検に臨んだご家庭の皆さん、お疲れさまでした。
そして、合格されたご家庭の皆さん、おめでとうございます!
憧れだった都立中高一貫校の生活を想像し、期待に胸を踊らせていることと思います。
続いて、合格を逃してしまったご家庭の皆さん、まだ悔しい思いを強くお持ちの状況かと思います。
合格を目指して頑張ってきたのですから、当然のことと思います。
しかし落ち着いて考えれば、どのような人でも、長い人生の中では成功と失敗を繰り返します。
したがって、今回の失敗を糧に次の成功を目指して頑張ろうと、上手く気持ちを切り替えれれば次につながるかと思います。
やはり、「失敗には、次の成功をもって穴埋めする」のが一番だと思いますから。
そうじゃないと、人生面白くないですもんね。(笑)
私も、まあ人様に誇れるような立派な人生を送っている訳ではありませんが、何度も何度も心が折れるような失敗を繰り返してきました。
自分でビジネスをしているものですから、絶対絶命の状況に追い込まれたことだってあります。
それでも、図太く、そして、あつかましく、次の成功を目指して日々頑張り続けています。(笑)
それでは、今日は、桜修館の適性検査1を見た感想を書いてみようと思います。
昨年の同時期、桜修館の適性検査2の記事を書きましたので、今年は適性検査1と思った次第です。
★ ビジネスマンだからこそ、真の狙いが見える
ではまず、今年の桜修館の適性検査1の出題方法・内容を見た感想から、話を進めましょう。
今年の出題方法・内容について、塾のプロ講師達は、「こんな問題を出されちゃうと困っちゃうんだよね」と、評価しないように思います。
(桜修館の場合、他校とかなり毛色が違うので、毎年のことかもしれませんが。)
定石の採点基準では測れない、点数のツボの在り処がわかりづらい出題方法・内容ですから。
塾のプロ講師達は、模範解答を作るのに苦労することでしょう。
そして、その挙句、「桜修館の採点基準はグレーだ!」みたいなことを声高に言い始めると思います。(笑)
しかし、一般企業で企業経営や採用・昇格など人事に深く関わる立場のビジネスマンが見ると、「素晴らしい問題でしょ!」と、高く評価するはずです。
そして、「今後、このポイントを鍛えれば、高得点が狙えるんじゃないの?」と、直感で気づくはずです。
なぜ、「塾のプロ講師」よりも「一般企業のビジネスマン」の方が、この問題の真の狙いがわかるのか?
これからゆっくりと話していきます。
まあ、とりあえず、問題を見て、短い問題文ですから、全文をさらりと読んでみて下さい。
クリックして下さい ⇒ 桜修館中等教育学校 平成30年度適性検査1問題
★ 全ては有意義な6年間を過ごすため
問題を読んで頂いたでしょうか。
2つの文章を読んで、次の2つの問いに答えていくという流れの問題です。
1.2つの文章で、作者はどのようなことを言いたかったのか。
2.この2つの文章から、「物事の捉え方・考え方」について、どのように考えたか。
まあ、1の問いはウオーミングアップのようなもので、勝負は2の問いです。
1の問いは、2の問いに答えやすくするため、検討の方向性を受検生に与えるサービス問題と言えます。
そして、2の問いで、「物事の捉え方・考え方」について、自分自身の深い考えをどれだけ論理的にわかりやすく語れるかで勝負が決まります。
また、問題文の2つの文章というのが、江戸時代の短文というのが大きなポイントになっていますね。
問題文の中で現代風の意味をごくごく簡単に説明していますが、どのようにも解釈できる余地を大きく残し、受検生達に思うところを存分に書かせてみようとしています。
さて、この問題を見て、既に受検対策をはじめている小学生の保護者の皆さんなら、今後どのような対策をしていきますか?
と、聞いてみたい気もしますが、こんな意地の悪い話はやめましょう。
回りくどい話の展開はやめ、この問題を見て私が感じたことをドンドン書いていこうと思います。
私はこの問題を見て、この問題を作った桜修館の先生方にすごく親近感を覚えました。
私自身、普段の仕事の中で幹部候補を採用する際など、その人の能力を推し量る時は、その人の考え・価値観・ビジョンを、何気ない会話の中から拾い集めて確認していきます。
当然ながら、自分の考えをわかりやすく語れない人や担当業務のビジョンを描けない人は、企業という組織の幹部にはなれず、私も「一緒に働くのはゴメンだな」と思ってしまいます。
これは、私だけでなく、企業経営や採用・昇格など人事に深く関わる立場のビジネスマンなら、誰もが持ち合わせている目線だと思います。
このように考えると、桜修館の先生方は、素直に「自分の考えをわかりやすく語れる人」に入学してほしいんだろうと思うんです。
いづれ日本を引っ張るリーダーにしたいためというより、「自分の考えをわかりやすく語れる」生徒達と有意義な6年間を熱く過ごしたいため、と言った気持ちが強いように思えます。
まあ、言い換えると、偏差値が高けりゃ誰でもOKと考えるような了見の狭い学校じゃないということです。
当然ながら学力は必要ですが、それだけじゃなく、もっと人間力のようなものも求めたいということなんでしょう。
これを、「適性検査=学力判定」という狭い先入観だけで見ると、「桜修館の適性検査はほんと出来が悪い、これでは学力が判定できないでしょ?」という具合に映ってしまうのです。
こんなことを平気で言う塾には、要注意ということです。(笑)
★ では対策
では、この記事の締め括りとして、桜修館の適性検査1の対策を書こうと思います。
適性検査1の対策については、上記段落で書いてきたことを踏まえると、次の2つを地道に行うことが大切と思います。
A. 子供との意見交換を大切にし、世の中の出来事や仕組みなどに対しての考える機会を増やす。
B. 考えを表現するための文章の書き方をきっちりとマスターする。
Aに関して、「物事を考える」訓練というのは、色んな人とディスカッションするのが一番です。
ディスカッションすることで、他人の意見で刺激を受け、自然と自分自身の考えを更に深めていくものです。
適性検査の作文は、小学校の遠足の作文を書くのとは訳が違うのです。
適性検査の、特に桜修館のような系統の問題は、きっちりと「物事を考える」訓練をしないと書けるものではありません。
深い思考から出てくる考えこそが、読み手の心を動かします。
そして、これは想像ですが、桜修館の場合、自分の考えを素直に書いて読み手の先生方の心をどれだけ動かせたかで、かなり点数が変わってくるように思います。
句読点の付け方など形式上の減点などは、大したインパクトではないはずです。
また、女の子であれば、普段からのおしゃべりがそのまま訓練となっていることもありますが、無口な男の子であれば、尚更、訓練が必要です。
テレビでニュースを見て思ったこと・考えたことを、親子で意見交換してみる。
このような何気ない日常生活でのひと工夫が、「物事を考える」訓練となります。
Bに関して、「考えを表現する」ことについては、きっちりとその手段をマスターした方が良いでしょう。
私が細かなことを説明するよりも、福嶋国語塾の福嶋先生の著書を読まれると、その重要性とマスター方法がよくわかると思います。
本は、新品でも1冊千円ちょっとです(中古品なら100円程度で出ているはずです)。
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桜修館の場合、「算数ができる」+「自分の考えをわかりやすく語れる」子供が合格します。
まあ、適性検査2の算数問題の方が合否へのインパクトが大きいと思いますので、「算数ができる」ことの重要性の方が大きいかもしれませんが。
昨年の同時期に書いた次の記事もご覧頂き、対策を考えて頂ければと思います。
クリックして下さい ⇒ 【都立中高一貫校】2017年桜修館の適性検査2 〜塾では教えてくれない勝負のポイントはここだ!〜
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J.F.ケネディやビル.クリントンなど多くの欧米政治家が尊敬する江戸中期の米沢藩主上杉鷹山の名言。
私はこの言葉からいつもパワーを頂いています。
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以上
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