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都立中高一貫校の魅力を紹介します! 子供が都立中高一貫校に通っています。 記事を読んで頂き、気が付くことなどがありましたら、気軽にコメント頂ければと思います。 よろしくお願い致します。
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2017年02月05日

【都立中高一貫校】2017年桜修館の適性検査2 〜塾では教えてくれない勝負のポイントはここだ!〜



 
  
★ 人事を尽くして天命を待つ
 
受検生の皆さん、そして、そのご家族の皆さん、お疲れさまでした。

2/9の結果発表まで落ち着かないと思いますが、とにかく適性検査が終わり、一息ついた状況かと思います。
 
「人事を尽くして天命を待つ」
 
まさしく、人事を尽くした心境だろうと思います。
結果の如何に関わらず、やはり人事を尽くすことが何より大切なのですから、今回の受検の経験は一生の宝になるでしょう。
やはり、何かに全力で挑戦することは、本当に良いことですから。
 
さて、早速ですが、桜修館の適性検査問題について、来年以降の受検の参考に思うところを書いてみたいと思います。
今朝は早くに目が覚め、何気にチラリと適性検査の内容を見てみたので、せっかくなので記事にしておこうと思った次第です。
 

★ 第一問目で勝負あり?
 
腰を据えて全問を解いた訳ではないのですが、ざっと問題に目を通してみて、「ここで勝負があったのでは?」と思った点がありました。
 
その勝負問題は、一番最初の第1問目(「1」の問題1)です。
 
学校や塾の先生でもない受験(検)素人の私ですが、ここはビジネスの世界で日々勝負感を鍛えている者の嗅覚で、ビリビリと感じました。
 
「ああ、なるほど、桜修館の先生方は、集まってきた沢山の優等生から頭の切れ味抜群の本物を見抜くため、初球から勝負に出てきたね」と思いました。
 
まあ、まずは実際の問題を見てみて下さい。
まず見て頂くのは、「1」の問題1のけん玉の影の面積を求める問題だけで結構です。

クリックして下さい ⇒ 桜修館2017年適性検査2 

「な〜んだ、面積なんて、都立中高一貫校を受検するような子供なら誰でも解けるでしょ。」
と、思ってしまった方は、まだまだ認識が甘いです。 
このような問題は、如何に「早く」かつ「正確に」解く筋道が瞬時に閃くかどうか、ここが非常に重要なポイントなのです。
 
最善の筋道が瞬時に閃いた子供と、手間取る方法しか思いつかなかった子供では、最終的に同じ答えを出せていたとしても、第一問目を終えた時点で数分程度の差がついたはずなのです。
(それに、手間取る方法では、計算ミス発生のリスクも格段にアップしますしね。)
 
たった45分の試験なのです。
 
この数分の差は大きく、その後の問題の出来具合にもかなり影響が出たと思います。
また、第1問目から手間取ったことで気分的に焦りを感じ、実力が発揮できない状態に陥った子供もいたでしょう。
 
この問題であれば、けん玉の大皿・中皿・小皿の交わる付近を3本の線で区切り、台形3個と一部凹んだ正方形に分け、面積を出して足し合わせるのが、「早く」かつ「正確に」解く筋道であるように思います。
(塾の先生などプロから見ると、もっと良い方法に気づくかもしれませんけど・・・。(;´・ω・)) 
これを、数多くの三角形や四角形に細かく分けて計算した子供は、かなり時間がかかったはずです。


★ 求められる算数の高い能力

ちなみに、上段で取り上げた「1」の問題は、桜修館の独自問題です。 

「1」の問題2や問題3も見るとよくわかるのですが、「2」や「3」の共通問題と比べ、桜修館の独自問題を解くには、算数のかなり高い能力が必要です。
(時間があれば、問題全体をぜひ見て頂きたいと思います。)
 
「1」の問題2や問題3を解くには、図形や確率などの高度な思考力と柔軟な発想力がないと、まず答えを出せないと思います。
一方、「2」や「3」の共通問題は、論理的な思考の積み重ねさえできれば、解答を導けます。

う〜ん、配点はどうなんでしょうね。

「1」「2」「3」で、仮に配点が1/3づつと均等ならば、「1」をさっさと見切り、「2」「3」の解答に注力できた子供が意外と作戦勝ちしている可能性もあります。

ただ、まあ学校側も算数の能力が高い子供がほしいでしょうから、そうそう単純な配点ではないでしょうし、何とも言えません。
それに、各小学校を代表する学力自慢達が競い合っているのですから、やはり「1」でも相応に点数が取れないと、やはり合格は厳しいように思います。 


★ 算数は考えることで鍛える

結局、算数の能力が高くないと、桜修館の合格は厳しいということなんだと思います。
 
桜修館は、独自の作文問題が有名ですので気づきにくのですが、算数の能力でほぼ勝負が決まります。
適性検査がTとUしかない分、配点が高いUの高度な算数問題が、他の都立中高一貫校よりもはるかに合否に直結してきます。
  
合格をガチで狙うには、算数を鍛えるしかありません。
数字に強く、閃きの豊かな脳みそを作り上げるしかありません
 
これには、とにかく日頃から考える訓練をするしかないと思います。
よく勘違いしている方がいますが、算数を鍛えることは、単純な計算問題をたくさんすることではありません。
それに、やる気のない子供に無理やり勉強させても、高度な算数の能力は身につきません。

やはり、好奇心旺盛で、あれこれと自分で物事を考える子供が、総じて算数の能力を伸ばしていくと思うのです。
(都立中高一貫校には何事にもポジティブな生徒が多いとよく感じるのですが、実はこのような背景があるので、必然的にポジティブ思考の子供が合格しているものと思います。)

子供の好奇心を潰さないよう、やる気を刺激して、算数の能力を伸ばしてあげましょう。
 
あと、また今度時間があれば(気が向けば?)、他の都立中高一貫校の問題も見てみようと思います。
 
   
 
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<ご参考>


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2018年の各都立中高一貫校におけるZ会会員合格者数:桜修館(52名)、三鷹(47名)、大泉(29名)、九段(29名)、白鴎(28名)、南多摩(28名)、富士(25名)、両国(24名) 、武蔵(23名)、小石川(22名)、立川国際(21名)
Z会は適性検査と同じ「考えさせる」系統の問題が多いため、このように大勢が各都立中高一貫校で合格しているのだろうと思います。

 

 
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しかし、ここで紹介する”のうだま―やる気の秘密”は、科学的根拠に基づく事実を簡単に説明している本です。

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都立中高一貫校を目指すとしても、まだ小学低学年の内は、勉強習慣を身につけ、子供が潜在的に持つ探究心を引き出してあげるのが何よりも大切だと思います。
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以上  
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桜修館・校舎.jpg
この記事へのコメント
ゆのま様

コメント、ありがとうございます。

以前にもコメントを頂いたことは、もちろん、よく覚えてますよ。
「ゆのま」というネーミングにセンスの良さを強く感じたので、はっきり思い出せます。

そんなこともあり、たまにですが、ゆのまさんのブログは読ませてもらってました。
(実は、ゆのまさんのブログに、先日コメントさせてもらいました。(´Д`;))

あ、気がつけば、肝心なことを書いていませんでした。
 
合格おめでとうございます! 
4月からの都立での生活、ぜひ満喫してください!
 
それにしても、教えて頂いた配点を見て改めて思うのは、「適性検査Uの第1問目だけ」で「適性検査T(作文)」と同じ200点分であり、やはり合否を決めるのは算数だということです。

あと、やはり、私立よりも都立を選ぶ家庭が増えているんでしょうかね。
大学合格実績があがるなど学校の評価が高くなると、元々経済的負担が小さいですし、共学という側面もありますしで、都立に流れる家庭が多くなるのは自然なことと思います。

これからは、同じ保護者としても、よろしくお願い致します。
 
Posted by gogo(ブログ主) at 2017年02月23日 23:49
以前にコメントさせて頂いたことのあるゆのまと申します。
今回、受験でして、無事志望校に行くことができることになりました(^^)

桜修館の適性の配点ですが、
適性IIの1,2,3

1が200点で
2,3がそれぞれ150点
のようです。
自校問題の配点を高くしている=算数のできる子に来て欲しいと思っている
んだと思います。
共通問題の様な記述(部分点有)ではなく、
自校問題は短答でミスが出来ない。と、どこかの模試で聞きました。

また、記事違いではありますが、
うちは日能研だったのですが、
同じ校舎の娘と同じ都立に受かったお嬢さん達はみな都立に進学するようですし、
サピに通う友達から御三家受かったのに「共学がいい」と都立に進学する子の話も聞きました。
私立より都立を選ぶ家庭は増えているのかもしれない、というのは
間違っていないかもしれないな、という感想です。


うちはまだ下の子がいるのでこちらのサイトこれからも参考にさせて頂きます!!
Posted by ゆのま at 2017年02月22日 16:07
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