2016年12月11日
【都立中高一貫校】新6年生(現5年生)の都立中高一貫校の目指し方
★ 受検までの日数を指折り数えるこの時期になると
気がつけば、12月も半ばになろうとしています。
来年2月に受検予定のご家庭では、いよいよ最後の大詰めの時期に入った感じかと思います。
受検までの日数を指折り数えるこの時期になると、過去問など適性検査に近い問題を、スピードを意識しながら何度も何度も解きまくる対策が最も効果的だと、私は思っています。
スピードを意識しながら何度も何度も解くことで、問題の癖、思考のパターン、ボリューム、全量やりきるためのスピード感、これらをしっかりと脳みそに刷り込ませるのです。
毎年、問題内容は変われども、同じ系統の問題が同じ構成で出題され続けるのですから、この対策以上に効果のある勉強法はありません。
皆さんも、そう思いませんか?
このような感じで、来年2月に受検するご家庭にアドバイスすべきことは、上記以外にもう思いつきません。
したがって、今日は来年2月受検予定の現6年生向けではなく、再来年2月の受検を検討している新6年生(気が早いでしょうか、現5年生)に向けたことを書こうと思います。
★ 小学6年生というのは本格的な勉強開始に最適の時期
都立中高一貫校の受検では、勉強してきた経歴という観点で見ると、様々な子供達が挑んできます。
@ 小学校5年生以前の早い時期から、都立中高一貫校を志望して勉強してきた子供。
A 私立中学の併願先として、都立中高一貫校を受検する子供。
B 小学6年生になる前後から、急に都立中高一貫校のみを目指し始めた子供。
C 記念受検という意味合いで、受検対策をあまりしないままに受検する子供。
など、おおまかに分類すると、このようなパターンがあると思います。
また、私立中学の受験と大きく異なるのは、都立中高一貫校の受検者にはBやCの占める割合がかなり大きいという点かと思います。
そして、私は、@ABの合格率にはさほど差はないと思っています。
この合格率の確認手段はありませんが、以前記事に記載した私の子供が通う都立中高一貫校の記念祭で見たアンケートから少し想像がつきます。
( ご参考 ⇒ 【都立中高一貫校】現役生徒のアンケート回答から見る受検突破への道 )
また、私の子供も、小学6年生になってから受検勉強を始めました。
このように考えると、Bの合格率は、決して悪くないはずなのです。
都立中高一貫校については、「小学6年生から志しても十分合格できる」と捉えると、結局のところ、小学5年生終了頃の勉強の習熟度に心配点の少ない子供であれば、今までどのように勉強してきたかは関係なく、「小学6年生の1年程度の勉強で合否が決まる」ということになります。
都立中高一貫校の適性検査というのは、知識ではなく「思考力」を問う問題で構成されます。
また、小学6年生という時期は、身体だけでなく、「思考力」が大きく成長する時期です。
これら背景が結びつき、特に、都立中高一貫校の受検では、「小学6年生の1年程度の勉強で合否が決まる」ということなのです。
★ 子供自身の前向きな勉強への姿勢が「思考力」を引き上げる
では、小学6年生の1年間、どのような勉強が大切なのか。
まず、大きな方向性として、「思考力」をしっかりと養う勉強が必要です。
受験(受検)対策としてどのような勉強方法が良いかという話になると、やはり、それぞれ(進学塾や家庭)で考え方が異なり、どのような方法が最も効果があるかはなかなか判然としません。
また、実際に勉強する子供の性格や基礎的な能力の違いにより、最適な勉強方法が違ってくるのだろうと思います。
ただ、私が思うに、小学生ぐらいの子供は、あまりにも単調な勉強ばかりだと「飽きる」ということです。
「思考力」を高めるには、何よりも、子供自身の前向きな勉強への姿勢が重要となります。
やらされ感たっぷりの勉強の中では、「思考力」は向上しません。
そりゃそうですよね?
頭の中をフル回転させ、様々な情報を整理して自分の考えをまとめた上で答えを出す「思考」は、結構なエネルギーのいる作業です。
このようなエネルギーのいる「思考」は、子供の勉強への気持ちが前向きでないとできません。
基礎的な勉強も大切ですが、この部分を重視するあまり、単調な計算問題や語彙暗記などに勉強の大半を費やし、子供の勉強への意欲を萎ませてはいけません。
したがって、次の段落で、私が勧める勉強方法を、算数系統と作文系統に分けて書いてみたいと思います。
★ とにかく「思考力」を養うための勉強を!
〇 算数系統
算数系統については、やや難しい程度の考えて答える問題を数多くこなすことが良いと考えています。
やや難しい程度の考えて答える問題が、子供達のやる気を一番引き出すものと思います。
教材として良いと思うのは、やはりZ会などの通信教育や過去問です。
進学塾に通っている子供が多いと思いますが、塾の勉強の合間に、上手くこれら教材を使う時間を作れれば、大きな効果が出ると思います。
以前から勧めていますが、Z会の通信教育は「考える」ことに軸足を置いた問題ばかりですので、都立中高一貫校の適性検査対策にピッタリだと思っています。
(一度、無料サンプルを取り寄せて見てみて下さい。下部にリンクを貼っています。)
また、私は、早い段階から、都立中高一貫校の過去問に取り組んで良いと思っています。
全部で11校ありますし、既に10年分ぐらいの蓄積もありますから、試験直前の確認用に大切に取っておく必要などありません。
むしろ、早い段階で、適性検査というものを知り、出来なかった点は解説を見ながら理解し、そして同じ問題を何度も何度もスムーズにできるまで解いていくことが、重要だと思っています。
〇 作文系統
続いて、作文系統については、まず、作文の型をしっかりと抑えることが重要です。
そして、作文対策については、保護者も相応に頑張らないとダメだろうと思います。
作文対策をスムーズに進めるには、まずは保護者が作文の書き方を理解する必要があります。
作文対策というのは、誤字脱字を減らしたり、作文のネタを多く持つだけではありません。
むしろ、誤字脱字への注意やネタ作りは主要なことではなく、文章の構成を考え、作文を書く上での型を作ることが、真の作文対策です。
保護者が作文の書き方を理解した上で、じっくりと子供と一緒に作文の書き方を共に考えていくイメージで進めれば良いと思います。
子供側から見ても、何をどうすれば良いかわからない状態で、「これでは意味がわからない」とか「もっと分かりやすく書きなさい」など言われても、やる気を失うだけだろうと思います。
一緒に、作文力を磨き上げていくとうスタンスで、子供のやる気を引き上げながら、進めましょう。
保護者がが作文の書き方を理解するには、福嶋国語塾の福嶋先生の本が良いと思います。
本はせいぜい千数百円(中古本なら数百円)の話ですから、ぜひ買ってみて下さい。
(こちらも、下部のリンクを参照頂ければと思います。)
また、以前、作文の書き方については何度か記事を書いていますので、参考にしてもらえればと思います。
( ご参考 ⇒ 【都立中高一貫校】適性検査の作文はこのように攻略する!〜 桜修館の問題で考える 〜 )
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<ご参考>
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※ 2018年の各都立中高一貫校におけるZ会会員合格者数:桜修館(52名)、三鷹(47名)、大泉(29名)、九段(29名)、白鴎(28名)、南多摩(28名)、富士(25名)、両国(24名) 、武蔵(23名)、小石川(22名)、立川国際(21名)
Z会は適性検査と同じ「考えさせる」系統の問題が多いため、このように大勢が各都立中高一貫校で合格しているのだろうと思います。
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都立中高一貫校の適性検査対策は、「論理的な」考え方を身に付けることです。
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しかし、ここで紹介する”のうだま―やる気の秘密”は、科学的根拠に基づく事実を簡単に説明している本です。
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〇 まずは「勉強習慣」を身につけたい小学低学年の学習
都立中高一貫校を目指すとしても、まだ小学低学年の内は、勉強習慣を身につけ、子供が潜在的に持つ探究心を引き出してあげるのが何よりも大切だと思います。
小学低学年の内は、難しいことにいきなりチャレンジするのではなく、「進研ゼミ小学講座」にて、自然体で楽しく毎日コツコツ学習するのはどうでしょう(我が家の子供たちもお世話になりました)。
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以上
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コメントありがとうございます。
Z会のコースの違いですが、私立中学の受験問題を強く意識した内容か否かの差のようです。
私の子供が受検勉強している時は、受験コースで勉強しました。
まず、受験コースを試してみて、合いそうになければ、通常のコースにしてみるでも良いかと思います。
あと、都立中高一貫校を狙うのであれば、4教科全てを申し込まなくても良いと思います(もちろん、全教科をきっちりとこなして行けるならいいのですが)。
まだ勉強の習慣が出来上がっていなかったり、塾にも通っていたりと、通信教育に費やす時間をあまり確保できそうにない場合は、「算数」だけの申し込みでも良いと思います。
なぜなら、都立中高一貫校の適性検査は、「算数」に強い子供が圧倒的に有利だからです。
Z会の算数の問題でしっかりと考える訓練を積めば、かなり優位な状況に近づくと思います。
都立中高一貫校を目指す、enaに通塾している小4の娘を持つ母です。
娘のモチベーションが全く上がらず、
結局毎日私が付きっきりで勉強を教えているので、
これはもうenaをやめてZ会にしようと考えています。
Z会は、公立中高一貫なら、本科のハイレベルを受講らしいのですが、
私立併願の場合は、受験コースのようで…
この、ハイレベルと受験コースの違いってなんなんですかね?
親としては受験コースにしておいたほうが、都立で難しい問題が出ても対応できそう!と思ってしまいます。
都立を目指すには、受験コースでは無駄な勉強が多いとか、そういうことがあるのでしょうか?
元々、勉強嫌いな娘です。
ここは、負担の少ないハイレベルにしておくべきでしょうか?
コメントありがとうございます。
私立と都立の両方を狙うのは、確かに苦しいと思います。
やはり、試験問題の出題傾向がかなり違いますから、書かれている通り、ここからの最後の追い込みが特に難しいのかもしれませんね。
ただ、今まで私立と都立の両方を目標に一所懸命に勉強してきたお子さんなのでしょうから、お子さんの能力と気力を信じて、最後まで頑張って欲しいと思います。
あと、そうですよね、城南地区は桜修館しかありませんからね。
人口や面積で考えると、もう1校ぐらい都立中高一貫校があっても良い感じですよね。
頑張って下さい、応援しています。
我が家はAに該当しますが、6年手前にして、両方取り組む苦しさを実感しています。
今までは私立対策の導入がそのまま都立中対策に直結していたのですが、ここから分かれ道、量との戦い、量こなしきれなければ、どちらか選択せざるを得ない。
子供がどこまでこなせるか、潰さないで、負荷をMAXまでかけることができるか。
都立中に舵をとるには、あまりに高すぎる倍率で過保護な親に「博打しろ」と言われているような気分です。
今後、城南地区にあと2校は増やしてほしい、切実な願いです。