2014年12月07日
【都立中高一貫校】 3日間で作文を上達させる方法
次のリンク記事も「都立中高一貫校における適性検査の作文対策」に関するものです。
ぜひ、お読みください!
クリック→【都立中高一貫校】 すぐに実践できる適性検査作文の書き方
クリック→【都立中高一貫校】 すぐに実践できる作文の書き方(受検まであと1か月ちょっと編)
★ 作文はすぐに書けるようになる
「適性検査の作文がなかなか上手く書けない。」
このような思いで、作文の練習に取り組んでいる受検生とその保護者は多いと思います。
その気持ちはよくわかります。
私の都立中高一貫校に通う息子も、最初は全くと言っていい程、作文が書けませんでしたから。
しかし、「適性検査で求められていることをきっちりと理解」し、「文章の正しい書き方を習得」すれば、レベルの高い作文をすぐに書けるようになります。
既に、適性検査までのカウントダウンが始まっていますので、今日は適性検査に直接役立つ「即効性のある作文術」を紹介したいと思います。
「作文がすぐに上手くなるなんてありえないでしょう・・・」と胡散臭さを感じている方も、とりあえず面白半分に読んでみて下さい。
★ 適性検査で求められる作文とは
適性検査で「作文」があると言っても、学校毎に「作文」の出題形式はマチマチです。
長文を読んで原稿用紙1~2枚の文章を記載させるスタイルであったり、写真やイラストなどを見せて意見を書かせるスタイルであったりします。
しかし、学校側がその作文で見抜きたいポイントは同じです。
そのポイントは、間違いなく、「論理的思考力」の程度です。
各学校共に、論理的思考力に秀でた子供を求めているということです。
この「論理的思考力」というものについて、私は以前にブログ(ご参考)で記載したことがありますが、次のように表現できます。
@ 見聞きした話・文章について、分解・整理した上で本質を捉えて理解する力
A 理解するだけでなく、自らの判断・行動の材料に正しく活かしていく力
B 自らの理解・判断した考えを、相手が容易にかつ正確に理解できるように説明していく力
このような論理的思考力というのは、今後、社会人になると様々な面で求められることになります。
特に、どのような組織であっても、リーダーには必要不可欠な能力となります。
都立中高一貫校の場合、多くの学校の方針に「将来のリーダーを育成する」ことが謳われていますので、リーダーの素養ある子供を求め、適性検査に論理的思考力を確認し易い作文を課しているのです。
そして、本来であれば上記@ABをしっかりと確認したいところだと思いますが、適性検査の時間的制約から、上記Bの能力を重点的に試しているんです。
このように、学校側の考えをしっかりと押さえると、見えてくるものがあります。
「相手が容易にかつ正確に理解できる」ような文章を書けないと、話にならないと言うことです。
これは試したい能力という観点だけでなく、現実の採点風景を想像してもその大切さがわかります。
適性検査の採点では、数人の先生が1000~2000人の作文をおそらく2日間程で読むことになるはずです。
時間的な制約から、何度も文章を読み返すようなことは出来ません。
したがって、先生方は一度読んですぅ~っと頭に入ってくる文章でない限り、合格圏内に食い込めるような点数をまず付けないでしょう。
言い換えると、考え方が立派で、豊かな知識に基づく内容を書いていても、「相手が容易にかつ正確に理解できる」ような文章が書けないと、まず評価されないということです。
よく進学塾では、作文対策として、「時事問題に取り組むことが大切だ!」とか「きれいなフレーズを覚えよう!」と言ってますが、これは完全な間違いではないものの、核心に迫れていない不十分な対策だということです。
最も大切なのは、「相手が容易にかつ正確に理解できる」ことに導く、「文章の正しい書き方を習得」することです。
時事問題などの話のネタよりも、話す筋道・方法という手段を抑えるべきだということです、まずは。
時事問題などは、テレビなどから自然に知るレベルを抑えておけば十分です。
★ 文章の正しい書き方を習得しよう!
さて、「文章の正しい書き方を習得」することの大切さをご理解頂けたと思います。
しかし、多くの方が、『しかし「文章の正しい書き方を習得」するにはどうしたらいいのか』と思われているのではないでしょうか。
のちほど簡単に実践できるポイントを説明しようと思いますが、この方法は当然ながら私が考えたものではありません。
私自身も、「ふくしま国語塾」の「福嶋先生」の著書を読んで学んだものです。
お時間があるようでしたら、ぜひ、直接、福嶋先生の本を読んでみて下さい。
まさしく、目から鱗です。
受検対策だけでなく、大人でも普段の生活で大いに役立ちます。
素晴らしい論理的思考力で書かれていますので、誰でも簡単に理解できる内容になっています。
添付リンクのように、福嶋先生はたくさんの本を執筆しています。
この中で、私が読んだ本は次のAとBですが、自信を持ってお勧めできます。
A 「本当の国語力」が驚くほど伸びる本―偏差値20アップは当たり前!
B 「ビジネスマンの国語力」が身につく本
Aのリンク→ 福嶋先生の主な本
Bのリンク→ 「ビジネスマンの国語力」が身につく本(なぜかAのリンクにないので・・・)
Bについては、大人向けに書かれていますが、子供をどのように指導すれば良いかを理解できます。
もちろん、働く保護者の方々には、ビジネスにおけるプレゼン・折衝・文書作成の能力向上に、直接役立ちます。
また、仕事以外でも、例えばPTAの会合等でワンランクアップの話し方ができるようになり、少しカッコよく振る舞えるでしょう、間違いなく!
気がつけば、今回は、福嶋先生の著書のセールスマンになっているようです。
前回は、Z会のセールスマンでしたが・・・。
では、次の項で、福嶋先生の著書から学んだ「3日間で作文を上達させる方法」を話ましょう。
★ 3日間で作文を上達させる方法
福嶋先生は、著書の中で、「論理的思考力」というものを次のように整理しています。
「国語力」=「論理的思考力」=「言いかえる力」+「くらべる力」+「たどる力」
要は、普段よく使われる「国語力」とは「論理的思考力」と同じことであり、「論理的思考力」は「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」の総合力と同じだということです。
そして、この3つの力を意識すれば、「相手が容易にかつ正確に理解できる」ような文章を書けるようになるということなのです。
どうでしょう?
かなり要約して説明しましたが、おぼろげながらでもご理解頂いているでしょうか?
この3つの力を一つづつ説明できれば良いのですが、今日は「言いかえる力」だけを簡単に説明したいと思います。
なぜなら、私自身も普段の仕事で「論理的思考力」を意識していますが、「言いかえる力」というのが比較的すぐに身に付く力だと思うためです。
この「言いかえる力」を少しでも身に付けると、適性検査での作文対策に大変有効です。
では、「言いかえる力」を学んでいきましょう。
難しいことではありません。
「言いかえる力」を身に付けるとは、次のような文章表現を習得することです。
〇 「具体的なこと」を「抽象的なこと」に言いかえる表現
〇 「抽象的なこと」を「具体的なこと」に言いかえる表現
「つまり」とか「例えば」という接続詞を使う表現です。
少し例をあげて、この「言いかえる力」を見てみましょう。
「言いかえる力」を意識していない人、下手な人は、次のような表現で説明を終えてしまうことが多々あります。
そして、この表現の後、すぐに脈略のない話が展開されます。
・私は、森林伐採やダム建設を止めるべきだと思っている。
この文章に、「森林伐採やダム建設」という具体的な言葉に共通する抽象的な言葉を足してみましょう。
・私は、森林伐採やダム建設を止めるべきだと思っている。
つまり、環境破壊はいけないと考えている。
もしくは、次のように表現するとどうでしょう。
・私は、環境破壊はいけないと考えている。
例えば、森林伐採やダム建設を止めるべきということだ。
非常にシンプルな例を挙げましたが、このような例を見るだけでも、相手の受け止め方が変わると思いませんか?
「具体的な言葉」と、その具体的な言葉に共通する「抽象的な言葉」をセットにすることで、相手はその話や文章を理解し易くなるのです。
そして、この理解し易さが、説得力となるのです。
この例では、「森林伐採やダム建設は止めるべき」とだけ言われても、相手は「環境破壊がダメと言いたいのか?お金が必要だからダメと言いたいのか?それとも他に理由があるのか?」などと迷いが出るため、すんなりと理解ができなくなるのです。
「つまり」「例えば」を使うような、「具体的表現→抽象的表現」「抽象的表現→具体的表現」の「言いかえる力」を意識するだけで、読み手の心にすっと入っていく文章になります。
このレベルの「言いかえる力」なら、意識すれば、すぐに身に付くと思います。
ぜひ、試して頂ければと思います。
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<ご参考>
〇 "お勧め!" 論理的思考力を鍛えるための学習
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☆ 資料請求だけでもしてみてはどうでしょう?
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※ 2015年の各都立中高一貫校におけるZ会会員合格者数:白鴎(36名)、桜修館(34名)、小石川(31名)、両国(29名)、武蔵(20名)、富士(22名)、大泉(22名)、三鷹(27名)、立川国際(26名)、南多摩(16名)、九段(25名)
Z会は適性検査と同じ「考えさせる」系統の問題が多いため、このように大勢が各都立中高一貫校で合格しているのだろうと思います。多くの学校で、合格者の1/4〜1/5がZ会で勉強していたということになります。
〇 作文を上達させる家庭学習
作文の上達には、文章の正しい書き方を学び、そして数多く文章を書くことが必要です。
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「目指す学校」は「どのような問題を出すのか」を知ることは非常に重要です。
又、過去問をよく目にする場所に置いておくだけで、「モチベーションのアップ&維持」に有効です。
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〇 論理的な文章構成力を習得するための本
都立中高一貫校の適性検査対策は、「論理的な」考え方を身に付けることです。
各校で出題形式に差がありますが、作文はいかに論理的な文章を書けるかがポイントとなります。
論理的思考による文章の書き方を指導している福嶋国語塾の福嶋先生の本から、都立中高一貫校の適性検査対策に最も適したものを紹介します。
・ 指導する保護者向け
次の本を読むと、作文指導で何を子供にアドバイスすれば良いかが理解できます。
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・ 子供向け
福嶋先生はどれも素晴らしいと思います。
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「やる気」を出す系統の本には、根拠レスな気合論の内容が多いものです。
しかし、ここで紹介する”のうだま―やる気の秘密”は、科学的根拠に基づく事実を簡単に説明している本です。
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以上
都立中高一貫校 都立中高一貫 都立中学 公立中高一貫校 難関大学 桜修館 小石川 武蔵 両国 富士 九段 立川 三鷹 大泉 作文 東大 過去問
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