2015年12月12日
【都立中高一貫校】 すぐに実践できる作文の書き方(受検まであと1か月ちょっと編)

★ 「読み手に伝わる文章」を常に意識する
さて、今回も、「すぐに実践できる適性検査作文の書き方」をテーマにしようと思います。
前回の記事を書いてから暫くサボっていると、受検まであと1か月半という時期になってしまいました。
したがって、貴重な時間を1分1秒たりとも無駄にしないよう、「1か月で結果を出す!」&「普段の生活の中で作文力をアップさせる!!」という視点で、練習法を書いてみようと思います。
前回は、適性検査で求められる作文のポイントと文章の正しい書き方の大切さを書き、そして、文章を書く上で重要な力の一つである「言いかえる力」を紹介しました。
そして今日は、同じく文章を書く上で重要な力である「たどる力」を紹介しようと思います。
「言いかえる力」とか、「たどる力」とか、それらは一体なんやねん?
という方の為に、前回も書きましたが、もう一度簡単に説明しておきたいと思います。
(なるべくなら、前回の記事から読んで頂けると嬉しいです。その方が、全体感を抑えながら適性検査の作文対策がわかると思います。)
ふくしま国語塾の福嶋先生が言う「論理的思考力」を公式風に表現すると、次のようになります。
「国語力」=「論理的思考力」=「言いかえる力」+「くらべる力」+「たどる力」
「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」の3つの力を意識すれば、「読み手に伝わる文章」を書けるようになるということなのです。
★ 「たどる力」=「どこまで詳しく説明するかの判断力」
誰でもそうですが、人に何かを説明する際、相手の理解度に合わせて、話し方を変えます。
聞き手の経歴や立場を踏まえ、そして聞いている時の表情等から理解度を推し量りながら、「どこまで詳しく話すか?」ということを常に考えながら、話をします。
これは、意識的にすることもあれば、無意識にしていることもあり、程度の差はあれ、日常生活の会話の中で誰もが行っていることです。
聞き手がよく知る話題であれば、前提などを詳しく語る必要はないのです。
わかりきったことをしつこく言うと、「知っているよ、あなたはくどい人だね。」となるのです。
逆に、聞き手があまり知らない話題であれば、基本的なことから詳しく話す必要があります。
端折って話をすると、「あんたは何を言いたいの?わかんないよ。」となるのです。
この「どこまで詳しく説明するかの判断力」こそが、「たどる力」なのです。
例えるなら、所要時間と費用の優先度をその時々の急ぎ具合や懐事情を見ながら、目的地まで「新幹線で行く」か「普通電車で行く」かの判断をするようなものです。
★ 読み手の理解度を意識する
前段で説明した通り、今回取り上げている「たどる力」は、普段の生活で知らず知らずに使われます。
ただ、会話の中であれば、聞き手の表情や反応などから、話し手は聞き手の理解度を掴みやすいですが、作文という文章の世界になると少し難易度があがります。
なぜなら、作文の内容について、読み手はどの程度を理解しているかが簡単にわからないためです。
会話の中でのように、聞き手の表情や反応で理解度を探れないのですから。
学校の出来事を作文にするケースを、ちょっと想像してみましょう。
読み手が学校の先生であれば、かなり端折った内容で文章を書いても話は通じます。
しかし、読み手が学校のことを全く知らない人であればどうでしょう?
学校の人間関係など基本的なことから書かないと、なかなか話が通じません。
このように作文というのは、読み手の理解度をしっかりとイメージし、文章を書く必要があるのです。
★ 「たどる力」の速攻練習法
作文は、机の前に座り、文章を書き続けることだけが練習ではありません。
普段の生活における会話こそが、作文の上達(=論理的思考力の向上)の基礎練習となります。
この「たどる力」の向上には、普段の生活における親子の会話を最大限に活かしましょう。
親子で「学校の出来事」や「TVニュースの感想」などを話した際、「この話題を作文にするとしたら、どのようなことからどういう順番で書く?」と、親子で意見交換してみて下さい。
「一方的に教える」のではなく、「意見交換」をするのです。
親の考えを一方的に押しつけず、子供にも考えさせることが大切です。
そして、意見交換で目指すのは、「世間の8割の人が理解できる」レベルです。
世間の8割の人が、「くどい」と感じず、また「わからない」と思わないレベルの文章化イメージが出来ると、「たどる力」が十分に発揮できたと言えます。
(世の中には色んな人がいますから、10割というのは不可能です。福嶋先生も言っています。)
「世間の8割の人がくどいと感じずに理解できる」レベルを意識すると、意見交換で辿り着くのは次のような形だろうと思います。
〇 「学校の出来事」などローカルな話 ⇒ 基本的なことから、丁寧に説明していく。
〇 世間を騒がせたような「TVニュースの感想」 ⇒ 少しの前置き後、すぐに本題に入る展開でいく。
まだ世間を知らず、文章を書くことに慣れていない子供は、読み手の理解度に合わせて文章を書くというのが苦手です。
普段の会話であれば、相手の表情や反応で理解度を把握し対応できても、文章となると読み手のことを考えず、自分よがりに書いてしまうことが多いと思います。
このような意見交換の機会を多く持てると、作文を書く際に、「読む人はわかるかなぁ?」と「たどる力」を意識するようになるはずです。
1か月ぐらい続けると、かなり効果がでるように思いますので、ぜひ、試してみて下さい!
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都立中高一貫校の適性検査対策は、「論理的な」考え方を身に付けることです。
各校で出題形式に差がありますが、作文はいかに論理的な文章を書けるかがポイントとなります。
論理的思考による文章の書き方を指導している福嶋国語塾の福嶋先生の本から、都立中高一貫校の適性検査対策に最も適したものを紹介します。
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以上
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