2016年01月02日
【都立中高一貫校】 「6年生」からの都立中高一貫校の目指し方
★ 今年の新6年生に向けて
新年、あけましておめでとうございます。
世の中は正月気分どっぷりですね。
しかし、受験(受検)生のいる家庭は、なかなかそんな気分でもないでしょう。
(実は、我が家も「そんな気分でもない」方に入るのですが・・・。)
今年受験(受検)する子供達には、悔いが残らないよう残り1か月程度を精一杯に頑張ってもらいたいものです。
都立中高一貫校の適性検査を突破するには、「とにかく過去問とその類似問題を何度も何度も繰り返すこと」(参考記事)と「読み手を意識した作文練習をすること」(参考記事1・参考記事2)が大切と思います。
兎にも角にも、頑張って下さい!
と、言うことで、今日は、今年の新6年生(現5年生)に向けた記事を書こうと思います。
この時期となると、受検生(現6年生)向けの上記以外のアドバイスは、「風邪をひかないように!」ぐらいしか思いつきませんから。(笑)
★ 時間は十分にある
今の時代、中学受験の準備は、小学4年生ぐらいから始めるのが普通と聞きます。
小学校5年からの開始でも遅く、小学6年生から受験勉強し始めるなどあり得ない話らしいです。
このような話を聞く度、私は思うのです。
「いやいや、進学塾など受験産業界というのも、商売が上手いね。」
中学受験の準備を小学4〜5年生から始めるというのは、進学塾が他塾に先駆けて子供を囲い込む都合で生んだ常識に思えて仕方ありません。
一般的な進学塾は、最初は安い授業料で小学4年生ぐらいから子供を囲い込み、そして他塾に逃げる心配がなくなった小学6年生からお金をガッツリ頂いちゃう仕組みで、収益を上げていますから。
ただ、中学受験の準備を小学4〜5年生から始めるというのは、勉強の習慣を早い段階から身につけるという観点では、ある程度の効果があるかもしれません。
又、不退転の覚悟で超難関私立を狙うなど、普通に頑張るレベルでは話にならない目標の場合も、意味のあることかもしれません。
しかし、自信を持って言えるのは、小学4〜5年生から受験勉強を始めても、大多数の子供において、「論理的思考力(※)」の向上にほとんど効果がないだろうと言うことです。
「論理的思考力」というのは、子供自身が積極的に考えることをしないと身につかない能力です。
また、小さな子供のうちは、机上よりも、普段の生活や遊びの中で習得する能力でもあります。
塾の先生の授業をただ聞いてさえいれば、身につく能力ではないのです。
都立中高一貫校の適性検査では、この「論理的思考力」の程度が最も重要となります。
したがって、都立中高一貫校の受検では、小学6年生からの受検対策開始でも遅くはないのです。
(私の子供の場合、受検勉強を本格的に開始したのは6年生の夏休みからでした。)
このような背景ですから、6年生からでも、積極的に都立中高一貫校にチャレンジされてはどうかと思うのです。
(※)「論理的思考力」とは?
「AだからB、BとなるからC、そして、Cと言えるからこそDなのだ。」という具合に、物事の思考の筋道を見つけて、状況を理解し、考え、そして周囲に説明していく力です。
都立中高一貫校の適性検査では、知識を問うよりも、このような物事の思考の筋道を問う問題が大部分を占めます。
(詳細は、「 【都立中高一貫校】 すぐに実践できる適性検査作文の書き方」(参考記事)の「★ 適性検査で求められる作文とは?」段落をご覧下さい。)
★ 基本的な能力は必要
ただ、少し厳しいことも書いておこうと思いますが、全ての子供が小学6年生からの受検対策で十分という訳ではありません。
小学6年生の1年間の受検対策で「論理的思考力」の完成度を高めるには、やはり適した性格や基礎的な能力が必要です。
私の都立中高一貫校に通う子供やその周りの生徒達の話から、次のような子供が都立中高一貫校を狙うのに適しているように思います。
@ どのようなことにでも、まじめに全力で取り組めること。
⇒ 子供の学校の話を聞いていても真面目な子供が多いです。スポーツやゲームなど何でもいいのですが、どのようなことにも全力で取り組むひたむきさがあると、「物事を深く考える」ことで「論理的な思考力」もどんどん向上します。あと、このタイプの子供は、報告書でも高得点になりやすいと思います。
A 友達や周りの人と積極的にコミュニケーションを取れること。
⇒ あと、学校の話を聞いていて、積極的に周囲とコミュニケーションを取る子供が多いように思います。積極的なコミュニケーションは、「論理的思考力」の基礎練習そのものです。
B 算数が得意であること。
⇒ これは適性検査の配点と関係があり、学校毎に差はあるのですが、「数字に強い脳」の持ち主は圧倒的に有利です。数字に強い脳に、論理的思考力が加わると、鬼に金棒となります。
(桜修館など適性検査T・Uしかない学校は、算数が得意であれば特に有利(参考記事)です。)
「@ABの全てに自信あり!」と言える子供は、なかなかいないと思います。
しかし、1〜2個でも自信があり、少しでも「狙えるかな・・・」と思うようでしたら、チャレンジしてみるのも良い選択と思います。
★ 6年生1年間の勉強方法
「進学塾に通う」ことが、まあ、一般的な選択肢かと思います。
しかし、通塾すれば十分というものではありません。
もっとも大切なことは、練習問題を子供自身が積極的に考える環境を整えることです。
既に記載しましたが、「論理的思考力」というのは、子供自身が積極的に考えることをしないと身につかない能力です。
塾に通っても、受け身で授業やテストを受けている限り、全く力がつきません。
塾に通わなくとも、自宅で子供自身が積極的に考えながら問題に取り組めると、「論理的思考力」は着実に身についていきます。
何度もしつこいですが、「子供自身が積極的に考える環境」を大切に、受検対策を検討してほしいと思います。
私としては、通信教育を上手く活用できれば、費用の割に良いパフォーマンスで「論理的思考力」を習得できると考えています。
(下部にリンクを貼っているZ会は、私のお勧めです。まずは、無料サンプルを取り寄せて練習問題を見てみて下さい。)
ただ、通信教育は「継続的にきっちりとやっていく」ことが何よりも重要です。
私の都立中高一貫校に通う子供は、受検勉強している頃、毎朝6時に起き、通信教育を継続することで地道に「論理的思考力」を養ってきました。
勉強のスタイルは、人それぞれに合った方法で行えばいいと思いますので、各家庭・子供に適したスタイルで通信教育の継続に挑戦しても良いと思います。
Z会など質の良い通信教育を継続できれば、間違いなく「論理的思考力」が身につきます。
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J.F.ケネディやビル.クリントンなど多くの欧米政治家が尊敬する江戸中期の米沢藩主上杉鷹山の名言。
私はこの言葉からいつもパワーを頂いています。
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<ご参考>
〇 "お勧め!" 論理的思考力を鍛えるための学習
「論理的に物事を考える力(=論理的思考力)」を鍛えるには、とにかく「子供のチャレンジ精神をくすぶり、かつ、質の良い問題に多く取り組むこと」に尽きますが、これにはZ会が最適です。
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☆ 資料請求だけでもしてみてはどうでしょう?
(Z会は安心です。資料請求しても、電話等による不快な勧誘を受けることはありません。又、資料請求すると、効果的な学習方法を紹介する冊子も貰えます。無料ですから、当リンクからの資料請求をご活用ください)。
※ 2016年の各都立中高一貫校におけるZ会会員合格者数:白鴎(41名)、桜修館(41名)、三鷹(27名)、小石川(22名)、九段(21名)、南多摩(20名)、大泉(19名)、富士(17名)、立川国際(17名) 、武蔵(15名)、両国(11名)
Z会は適性検査と同じ「考えさせる」系統の問題が多いため、このように大勢が各都立中高一貫校で合格しているのだろうと思います。
〇 作文を上達させる家庭学習
作文の上達には、文章の正しい書き方を学び、そして数多く文章を書くことが必要です。
次の作文の通信教育を上手く活用できれば効果は大きいと思います。
こちらも資料請求だけでもしてみてはいかがでしょうか。
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〇 各都立中高一貫校の過去問
「目指す学校」は「どのような問題を出すのか」を知ることは非常に重要です。
又、過去問をよく目にする場所に置いておくだけで、「モチベーションのアップ&維持」に有効です。
Click!! → 各都立中高一貫校の過去問を見る ← Click!!
〇 論理的な文章構成力を習得するための本
都立中高一貫校の適性検査対策は、「論理的な」考え方を身に付けることです。
各校で出題形式に差がありますが、作文はいかに論理的な文章を書けるかがポイントとなります。
論理的思考による文章の書き方を指導している福嶋国語塾の福嶋先生の本から、都立中高一貫校の適性検査対策に最も適したものを紹介します。
・ 指導する保護者向け
次の本を読むと、作文指導で何を子供にアドバイスすれば良いかが理解できます。
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・ 子供向け
福嶋先生はどれも素晴らしいと思います。
特に、”「本当の国語力」が驚くほど伸びる本―偏差値20アップは当たり前!” はお勧めです。
Click!! → 福嶋先生の主要な本 ← Click!!
〇 「やる気」スイッチをONにするための本
「やる気」を出す系統の本には、根拠レスな気合論の内容が多いものです。
しかし、ここで紹介する”のうだま―やる気の秘密”は、科学的根拠に基づく事実を簡単に説明している本です。
Click!! → のうだま―やる気の秘密 ← Click!!
〇 シカクいアタマをマルくする
「日能研」の電車内広告の問題が好きなこともあり、紹介したいと思います。
勉強方法に困った時など、日能研の資料を見たり、場合によっては話を聞くと、何か役立つかもしれません。
通塾を強く進める訳ではありませんが、まあ無料ですから、気軽に資料請求でもしてみてはどうでしょう。
Click!! → ≪日能研公式サイト≫ 詳しい資料はコチラ ← Click!!
以上
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サンプル問題の件、
わかりやすい解説をありがとうございました。
今年度と来年度の適正検査より、
各校の傾向をみてみます。
コメントありがとうございます。
新しいブログも読んで頂きまして、ありがとうございます。
引き続き、よろしくお願い致します。
さて、サンプル問題ですが、28年度はどの学校も開示しないのではないでしょうか。
27年度は、適性検査問題の一部共通化という大きな制度変更があった為、各校で「うちの適性検査は、独自問題と共通問題をこのように組み合わせて出題しますよ〜」と、サンプルで説明したものと思います。
受検生とその保護者や進学塾関係者が制度変更で不安にならないよう、東京都教育庁が各都立中高一貫校に、サンプル問題の開示を指示したのでしょう。
28年度は、ある意味で、27年度の本番の適性検査問題が一番のサンプルになると思います。
問題の形式・傾向は、急に変わることはなく、これからも同じような論理的思考力を問う問題が多く出題されるだろうと思います。
ブログの方向性を変えられたのですね。
引き続き、拝読させて頂いておりますので
宜しくお願い致します。
さてご質問です。
27年度は共通問題元年ということで、
早い段階でサンプル問題が各校開示されていましたが、
28年度は未だされていません。
サンプル問題は出題傾向が掴めたのですが。
私見で結構ですので、
サンプル問題非開示の理由とそれを踏まえた29年度以降の
対策についてお聞かせください。
宜しくお願い致します。
あけまして、おめでとうございます。
そうなんですか、お子さんは新6年生なんですね。
又、週5日の練習をしているとは、そのスポーツにかなり本格的に打ち込んでいるんですね。
凄く良いことだと思います。
Z会は、間違えたところをきっちりと確認し、しっかり取り組み続けることができると、非常に力のつきます。
ぜひ、今年1年、頑張ってください!
応援しています。
娘が新6年生です。
週に5日の練習が必要なスポーツをしている兼ね合いで塾に通うことができませんが、Z会は4年生の秋から続けています。
問題の数は多くはないのですが、しっかり考えて、間違えたところをわかろうとする子にはとてもいい教材だと思っています。