2016年11月27日
【都立中高一貫校】小石川・武蔵の東大合格者数2桁達成が2017年受検の合格レベルを上げる
★ おや?都立中高一貫校という選択肢も良いかもしれない
先日、まだ11月にもかかわらず、雪が降ったのには驚きました。
まあ、東京で11月に雪が降るのは54年ぶりということで、例年よりもウンと早いということなのですが、もう秋は終わって冬ということかもしれません。
そして、この時期になると、いよいよ出願準備ということかと思います。
今年、都立中高一貫校においても、小石川と武蔵がいよいよ東大合格者数を2桁に乗せてきました。
私の勘ですが、これは来年2月の受検にそれなりのインパクトを与える話だと思います。
「おや?都立中高一貫校という選択肢も良いかもしれない。」
難関〜中堅上位の私立を目指してきた高偏差値層で、このような受け止め方をした家庭は少なくないはずですから。
さて、今日は、過去の桜修館の動きを例に、来年2月の受検を想像してみたいと思います。
★ 桜修館の大きな変化
まず、過去の桜修館の動きを簡単に整理したいと思います。
ご存知の方も多いかと思いますが、桜修館は、1期生・2期生の大学合格実績が非常に良かったことで、受検の様相が激変しました。
競馬に例えると、1期生卒業迄は同期校⁽※1⁾4校中4番人気の万馬券馬だった桜修館が、良い意味で周りの予想を大きく裏切り、2年連続1着でゴールしたようなものです。
⁽※1⁾ 中高一貫化時期が同じ小石川、両国、九段、桜修館の4校
このサプライズな出来事で、まず「受検倍率」と「偏差値」は、次のように変わりました。
・受検倍率(女子):(2011) 8.1 → (2012) 8.1 → (2013(※2)) 10.7 → (2014(※3)) 10.5
・偏差値(女子):(2011) 55 → (2012) 58 → (2013(※2)) 62 → (2014(※3)) 62
(※2) 1期生卒業翌年
(※3) 2期生卒業翌年
そして、次の表を見て頂きたいと思いますが、「高偏差値の子供達も桜修館を目指す」という、受検者の構成自体も変わり、学校のイメージがかなり変わりました。
次の表は、SAPIXの各都立中高一貫校の合格者数推移ですが、「SAPIXに通う子供達」=「私立難関・中堅上位校志向の子供達」=「高偏差値の子供達」と捉えて掲載しています。
(他校と比較して見て頂ければ、桜修館の変貌ぶりが良くわかると思います。)
< 都立中高一貫校毎のSAPIX合格者数の推移 >
学校名 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 |
---|---|---|---|---|---|---|
小石川 | 27 | 31 | 31 | 29 | 14 | 30 |
桜修館 | 2 | 8 | 15 | 20 | 16 | 12 |
九段 | 12 | 17 | 10 | 13 | 14 | 9 |
両国 | 3 | 3 | 2 | 4 | 4 | 7 |
武蔵 | 2 | 9 | 3 | 6 | 4 | 5 |
大泉 | 2 | 1 | 3 | 4 | 4 | 2 |
三鷹 | 4 | 4 | 5 | 3 | 0 | 2 |
富士 | 4 | 2 | 2 | 0 | 4 | 1 |
立川国際 | 1 | 2 | 1 | 0 | 1 | 1 |
白鴎 | 0 | 2 | 4 | 0 | 2 | 0 |
南多摩 | 1 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 |
桜修館を見ると、2011年は2名となっているように、元々、高偏差値の子供の受検は少ない学校でした。
最初は、2011年に白鴎が東大合格者5名を出たことが、上昇のきっかけになっています。
このいわゆる白鴎ショックで、都立中高一貫校全体のイメージがアップし、その余波で2012年は8名に増えたのだろうと思います(この影響は九段や武蔵でも見れます)。
そして、1期生卒業翌年の2013年は15名、2期生卒業翌年の2014年は20名と、今度は自ら出した結果にて、開校直後から高偏差値層に人気があった小石川に次ぐ合格者数にまで、一気に駆け上がりました。
まあ、桜修館の学校付近や通学圏内⁽東急東横線沿線など⁾は、富裕層の多いエリアです。
富裕層の家庭というのは、基本的に教育熱心で、難関〜中堅上位私立を目指して子供を塾に通わせるなどしていますから、そのような家庭の一部が桜修館に目を向けるようになった結果なのでしょう。
★ 来年2月の小石川・武蔵は更にハイレベルな戦いとなる
さて、本題である来年2月の受検に、話を進めましょう。
最初に書きましたが、「小石川と武蔵がいよいよ東大合格者数を2桁に乗せてきた」ことは、少なからず高偏差値層にポジティブな影響を与えているはずです。
桜修館を例に出しましたが、大学合格実績というのは、受検⁽受験⁾に大きなインパクトを与えます。
実際、私のこのブログへのアクセスログを見てみると、「小石川」や「武蔵」というキーワードでのアクセスが大きく増えたように思え、小石川や武蔵への関心度が上がっていることを感じます。
(アクセス数を昨年と今年で比較検証してみようと思いましたが、このログは1年間しか保存されておらず、諦めました。)
また、説得力に欠ける私の感覚以外に何か情報はないかとネットを探してみたところ、次のような情報を小石川のホームページで見つけました。
(クリックして下さい)→ 小石川中等教育学校ホームページ
学校の説明会でも、来校者数が増えているようで、関心を持つ家庭の増加が見て取れます。
このように、数年前の桜修館のような目に見えるドラスティックな変化とまでいかなくても、じんわりと注目度が上がっています。
そして、注目度が上がっている背景には、今まで都立中高一貫校など歯牙にもかけていなかった御三家などを狙う子供達が小石川や武蔵に関心を持ちはじめていることがあると思います。
もちろん、今までも御三家と併願する子供はいましたが、この割合が更に増え、両方に合格した場合、都立中高一貫校を選ぶケースが増える可能性がある状況なんだと思っています。
(特に小石川で増えると思います。上の表を見て頂くとわかるかと思いますが、私立受験を考えている家庭は、都立中高一貫校を考える際、都心にある中等教育学校⁽小石川・桜修館・九段⁾を選択する傾向が強いですから。)
このようなことを書くと、私立を愛する方々からパッシングを受けるかもしれません。
しかし、現実の生活をしっかりと想像してみて下さい。
常識的に考えて、「しっかりとした大学に進学できる」と確信できれば、経済的負担が圧倒的に小さい都立を選ぶ家庭が増えるはずです。
学校の選択は、大学合格実績や学費だけで決めるものではありませんが、間違いなく、都立側に有利な風向きとなっています。
★ 小石川と武蔵以外の他校は?
とりあえず、目先の来年2月の受検で注目を浴びそうなのは、小石川と武蔵だと思います。
今でも偏差値が高くて合格が難しい小石川と武蔵ですが、来年2月は更に厳しい戦いになるものと思います。
そして、小石川と武蔵以外の学校についても、若干は難易度の上がるところがあるかもしれません。
数年前の白鴎や桜修館の大学合格実績で、ほぼ全ての都立中高一貫校の評価も連れ高した過去を踏まえれば、今回も若干のプラス影響はあるかもしれません。
やはり、「同じ都立中高一貫校なんだから、〇〇校もいずれ実績が上がるだろう」という目で、先物買いをしてくる家庭も多いですから。
受検を突破するのは年々厳しさを増しているように思いますが、あと残り2ヶ月、悔いのないように頑張って欲しいと思います。
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※ 2018年の各都立中高一貫校におけるZ会会員合格者数:桜修館(52名)、三鷹(47名)、大泉(29名)、九段(29名)、白鴎(28名)、南多摩(28名)、富士(25名)、両国(24名) 、武蔵(23名)、小石川(22名)、立川国際(21名)
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以上
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