2018年01月20日
【都立中高一貫校】2018年受検倍率 〜 倍率を見ると、あれ?、お買い得の学校が! 〜
★ センター同日模試で気づいた都立中高一貫校の利点
先日、都立中高一貫校に通う長男が、センター同日模試を受けに行っていました。
センター同日模試とは、あの有名な林先生がいる東進が主催する模試です。
大学受験のセンター試験と同じ問題を高校1〜2年生を対象に行うもので、センター試験と同日の夕方17時から始まります。
いや〜、それにしても、東進もなかなか面白い模試を考えたものです。
センター試験の内容がオープンになった後、わずか数時間で十数万人分の問題を準備する仕組みに興味が向きつつも、これで結構ガッポリ儲けているんだろうなと思うと、そのビジネスモデルに感心してしまいます。
こんな模試をすると、必然的に多くの高校生が申し込むことになりますから、これら高校生の個人情報を「濡手で粟」の容易さで入手し、今後の囲い込みにも使えますからね。
やはり、東進にしろ、enaにしろ、成長著しい予備校・塾というのは、稼ぎ方が上手いもんですね〜。
あ、東進のビジネスモデルの話はこれぐらいにして、話を長男のことに戻しましょう。
長男は去年も受けていましたので、今年は2回目となります。
今年の結果は、数学が満点など、かなり良かったらしく、本人はウハウハ状態となっていました。
長男から簡単に話を聞いて思ったのですが、やはり中高一貫の進学校というのは、大学受験にかなり有利です。
今更ながら、改めて気づきました。
やはり、授業の進度が早く、ドンドン前倒しに学習していく点が大きいです。
(同水準の優秀な生徒ばかりですし、中学生の頃から高校の授業に入れるので、余裕をもって先取り教育ができる環境なんだと思います。)
現時点(5年生(いわゆる高2))で、高校3年間の学習内容をほぼ終えようとしているみたいですから、今回のセンター同日模試を受けても、まだ習ってない問題が出てくる事態にあまりならないんです。
さてと、今日は、こんな魅力たっぷりの都立中高一貫校の受検倍率を見てみましょう。(笑)
★ 2018年の受検倍率
まずは、昨日発表された受検倍率を見てみたいと思います。
< 2018年都立中高一貫校の受検倍率 >
※ ()内は昨年の倍率、矢印は増減
学校名 | 男子 | 女子 | 男女平均 |
---|---|---|---|
白鴎 | 6.3 (5.1) ↑ | 8.4 (7.7) ↑ | 7.4 (6.4) ↑ |
大泉 | 7.1 (6.0) ↑ | 7.1 (7.5) ↓ | 7.1 (6.7) ↑ |
小石川 | 7.1 (6.5) ↑ | 6.3 (5.9) ↑ | 6.7 (6.2) ↑ |
両国 | 6.2 (6.4) ↓ | 6.7 (7.3) ↓ | 6.4 (6.8) ↓ |
三鷹 | 5.8 (6.1) ↓ | 6.1 (6.1) → | 6.0 (6.1) ↓ |
桜修館 | 4.6 (5.3) ↓ | 7.0 (7.1) ↓ | 5.8 (6.2) ↓ |
南多摩 | 5.1 (4.5) ↑ | 5.4 (5.4) → | 5.3 (4.9) ↑ |
富士 | 4.5 (5.1) ↓ | 5.6 (5.8) ↓ | 5.0 (5.4) ↓ |
立川国際 | 4.5 (5.0) ↓ | 5.5 (6.3) ↓ | 5.0 (5.7) ↓ |
武蔵 | 4.9 (4.7) ↑ | 4.0 (4.2) ↓ | 4.5 (4.5) → |
10校平均 | 5.6 (5.5) ↑ | 6.2 (6.3) ↓ | 5.9 (5.9) → |
この表を眺めて思うのは、次のようなことでしょうか。
@ 全体の状況
・10校平均の今年の男女平均は5.9倍。過去最低を記録した昨年と同倍率で、大きな変動なしと言えること。
A 学校・性別毎の状況
・意外と男子の倍率に動きがあること(白鴎・大泉・小石川・南多摩などがそこそこ上昇しているが、桜修館が大きく下落)。
・一昨年までずっと倍率トップで、昨年大きく下落した両国は、今年も更に下落したこと。
★ 受検倍率から見えてくること
続いて、上の@Aについて、もう少し内容を確認していきましょう。
きっと、何かが見えてくるはずです。
< @ 全体の状況 >
今までの記事にも何度か書いてきましたが、過去の受検倍率推移をまず見てみましょう。
2012年:6.7
2013年:7.6
2014年:7.1
2015年:6.4
2016年:6.3
2017年:5.9
2018年:5.9
2013年から一貫して下落してきましたが、今年は一休みという感じでしょうか。
もしくは、「約6倍というのが落ち着きどころ」というサインなのでしょうか、とりあえず、下落が止まりました。
まあ、よくわかりませんが、約6倍という数値、言い換えると「合格は6人に1人」という水準が、都立中高一貫校の受検を考える際の目処となりそうな気がします。
今後、「大学合格実績」や「enaの営業スタンス」に大きなサプライズがない限り、去年・今年と同じような受検倍率となっていきそうな予感がします。
(「enaの営業スタンス」ですが、売上を伸ばすため(=塾生を増やすため)、都立中高一貫校の宣伝を更にパワーアップしたりすると、市場占有率の大きさからそのインパクトも大きく、グッと受検倍率が上がる可能性があります。)
< A 学校・性別毎の状況 >
過去の記事にも何度か書いたことがありますが、やはり男子の受験(受検)倍率というのは、前年の大学合格実績に影響されやすいものです。
(男女差がない時代になりつつあるとは言え、やはり多くの家庭で、子供の性別で学校に求めるものが違うためと思います。男の子の場合、少しでも良い大学への進学に繋がる環境であることを特に意識するんだろうと思います。)
この観点で、各校の男子の倍率を見てみると、次の3校が少し目立ってきます。
・大泉 (今年)7.1、(去年)6.0
・南多摩 (今年)5.1、(去年)4.5
・桜修館 (今年)4.6、(去年)5.3
この3校、今年の大学合格実績の記事で紹介しましたが、6年前の偏差値から見て、期待値をかなり上回る大学合格実績だった点で共通していました。
(ご参考)【都立中高一貫校】2017年大学合格実績 〜 真の実力校、知りたくない? by ブルゾン 〜
しかし、受検応募状況については、明暗がはっきり分かれました。
大泉は、明確に、世間の評価が上向いたと言えるでしょう。
南多摩も、まあ、世間の評価が上向いたと言えます。
一方で、桜修館は、明らかに評価が下がったとなります。
これは、おそらく次の2つに理由があると思います。
〇 多くの方は、6年前ではなく、今の偏差値と比較して大学合格実績を見ること。したがって、ここ数年で大きく偏差値を上げた桜修館は、評価されるどころか、むしろ見限られたこと。
〇 大泉・南多摩はenaの寡占地域内にあるため、enaが大泉と南多摩を大きく宣伝したことで、受検者が増えやすかったこと。
あと、両国について、一昨年以前に比べて昨年・今年と受検倍率が下落しているのは、今年の桜修館と同じように世間で見られているためかもしれません。
このように考えると、桜修館・両国は、今まさに押し目買いの絶好のチャンスです!(笑)
両校共に、来年(2019年)ぐらいから、大学合格実績が更に大きく上がるはずです(都立中高一貫校の保護者だからこそ感じる、かなり自信のある推測です)。
今年・来年(おそらく?)は、最後のバーゲンセールとなりそうですよ。(笑)
さてと、今年の受検に臨むご家庭の皆様、あともう少しですね。
ぜひ、全力を出し切れるよう、頑張ってほしいと思います。
↓ クリックをお願いします! ↓
J.F.ケネディやビル.クリントンなど多くの欧米政治家が尊敬する江戸中期の米沢藩主上杉鷹山の名言。
私はこの言葉からいつもパワーを頂いています。
クリック頂けるといいことあるかも!?(ブログ村のランキングが開きます)
<ご参考>
〇 "お勧め!" 論理的思考力を鍛えるための学習
「論理的に物事を考える力(=論理的思考力)」を鍛えるには、とにかく「子供のチャレンジ精神をくすぶり、かつ、質の良い問題に多く取り組むこと」に尽きますが、これにはZ会が最適です。
Click!! → Z会小学生向けコース。学年別「おためし教材」もらえます ← Click!!
☆ 資料請求だけでもしてみてはどうでしょう?
(Z会は安心です。資料請求しても、電話等による不快な勧誘を受けることはありません。又、資料請求すると、効果的な学習方法を紹介する冊子も貰えます。無料ですから、当リンクからの資料請求をご活用ください)。
※ 2019年の各都立中高一貫校におけるZ会会員合格者数:桜修館(64名)、三鷹(45名)、南多摩(34名)、武蔵(30名)、九段(29名)、白鴎(29名)、小石川(28名)、富士(28名)、両国(28名) 、立川国際(27名)、大泉(26名)
この多さに驚いてしまうのは、私だけでしょうか?
Z会は適性検査と同じ「考えさせる」系統の問題が多いため、このように大勢が各都立中高一貫校で合格しているのだろうと思います。
多数合格の秘密を詳しく知りたいですか? では、当リンクから資料請求へGO!
〇 作文を上達させる家庭学習
作文の上達には、文章の正しい書き方を学び、そして数多く文章を書くことが必要です。
次の作文の通信教育を上手く活用できれば効果は大きいと思います。
こちらも資料請求だけでもしてみてはいかがでしょうか。
Click!! → ブンブンどりむ ← Click!!
〇 各都立中高一貫校の過去問
「目指す学校」は「どのような問題を出すのか」を知ることは非常に重要です。
又、過去問をよく目にする場所に置いておくだけで、「モチベーションのアップ&維持」に有効です。
Click!! → 各都立中高一貫校の過去問を見る ← Click!!
〇 論理的な文章構成力を習得するための本
都立中高一貫校の適性検査対策は、「論理的な」考え方を身に付けることです。
各校で出題形式に差がありますが、作文はいかに論理的な文章を書けるかがポイントとなります。
論理的思考による文章の書き方を指導している福嶋国語塾の福嶋先生の本から、都立中高一貫校の適性検査対策に最も適したものを紹介します。
・ 指導する保護者向け
次の本を読むと、作文指導で何を子供にアドバイスすれば良いかが理解できます。
Click!! → 「ビジネスマンの国語力」が身につく本 ← Click!!
・ 子供向け
福嶋先生はどれも素晴らしいと思います。
特に、”「本当の国語力」が驚くほど伸びる本―偏差値20アップは当たり前!” はお勧めです。
Click!! → 福嶋先生の主要な本 ← Click!!
〇 「やる気」スイッチをONにするための本
「やる気」を出す系統の本には、根拠レスな気合論の内容が多いものです。
しかし、ここで紹介する”のうだま―やる気の秘密”は、科学的根拠に基づく事実を簡単に説明している本です。
Click!! → のうだま―やる気の秘密 ← Click!!
以上
都立中高一貫校 都立中高一貫 都立中学 公立中高一貫校 難関大学 桜修館 作文 小石川 東大
武蔵 両国 富士 九段 立川国際 三鷹 大泉 作文 東大 過去問 対策 合格するには 説明会 評判 合格ライン
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/7219197
この記事へのトラックバック
おめでとうございます!
よかったですね!!
いや〜、ほんとよかったです。
時々コメント頂いていた方の良い知らせほど、嬉しいものはありません。
4月から、ぜひぜひ都立中ライフを満喫してください。
私も、まだまだ、おもしろい記事を書いていきますよ〜。(笑)
これからもよろしくお願いします。
晴れて志望校の合格をいただきました。
公立中高一貫校の受検について、このブログの分析にかなり助けていただきました。特に報告書持ち点の不足をカバー可能か?という内容には勇気付けられました。
本当にありがとうございます。
これからも目指す人目線の記事を楽しみにしております。