2014年10月26日
【都立中高一貫校】 名門公立高 小学生”囲い込み”
★ 10月21日朝日新聞夕刊
10月21日の朝日新聞夕刊の一面トップに、「名門公立高 小学生”囲い込み”」という見出しで、東京の名門公立高校である西や日比谷が、小学生の家庭向けに学校説明会を行っている様子が記事となっています。
読まれた方も、多いのではないかと思います。
読まれていない方は、こちらのリンク(クリックして下さい)から、ネットの記事を読んでみて下さい。
(新聞紙面とほぼ同じ内容になっています。)
名門都立高校の西や日比谷が、小学生とその保護者を対象とした学校説明会を行う目的は、私立中学への進学を考えている家庭も含めた全ての層に、名門都立高の魅力を発信することで、名門都立高を志す子供を増やすことです。
しかし、あまり声を大にして言えない本音の最たるものに、都立中高一貫校への進学を考えている層へのラブコールがあるんだろうと思います。
躍進著しい都立中高一貫校に、優秀な子供を先に取られていくことへの焦燥感や危機感を強く持っているはずですから。
西・日比谷と言った公立高の頂点にある名門校と言えども、看過できない状況になっているんだろうと思います。
同じ都立の同門同士ではあるのですが、優秀な子供を確保するという点では、互いに譲れないライバル関係にあります。
★ 都立復権
都立中高一貫校の設置は、「都立復権」を狙いとした施策の一つとして、当時の石原都政下で強力に進められました。
都立復権のため、学区撤廃、進学指導重点校・進学指導特別推進校の設置などの施策と一緒に進められたのです。
この都立復権は、見事に成功したと言えます。
都立高校を志望する中学生が増え、西・日比谷の名門校も全国レベルの進学校として復活を果たしました(学区制導入前のような実績は出せませんが、これは時代背景から仕方ないことだと思います)。
そして、一部の都立高校は中高一貫校として再出発し、こちらも大変な人気を集め、どの学校も立派な大学合格実績を出し始めています。
そして、今。
「都立復権」の果実を得た次の展開として、都立高校・中高一貫校の間で競争が激しくなりつつあります。
★ 急激に上昇する都立中高一貫校の評価
この西・日比谷など名門都立高校の危機感は、感覚的に察しがつきます。
私には都立中高一貫校に通う息子の上に、都立高校に通う娘がいます。
娘が中学校に進学する頃、既に都立中高一貫校は開校していましたが、私は娘を都立中高一貫校に行かせることは全く考えませんでした。
娘は、現在、進学指導重点校に指定されている都立高校に通っていて、小学校の頃から勉強も良くできました。
しかし、当時はまだ都立中高一貫校の学校像もよくわからず、当然のように地元の公立中学校に進み、難関都立高校に進学するコースを考え、都立中高一貫校についてはおぼろげに存在を少し知る程度でした。
そして、息子が中学に進む前になると、周りにも都立中高一貫校を評価する人が現れ、その評価に感化される形で受検を決めました。
息子が受検勉強をしている頃、「都立中高一貫校がダメだったら、中学校でひと踏ん張りして、西高を狙おう」と、よく言っていたことを思い出します。
おそらく、私達のような行動を取った家庭は多いのではないかと思います。
時を経るに従い、学力が高い子供のいる家庭も、都立中高一貫校に興味を見せる割合が増え続けた(続けている)と思います。
特に、都立中高一貫校の卒業生が大学合格実績を出して以降、この傾向は顕著になったと思います。
都立中高一貫校は、私立から公立に優秀な子供を取り戻した部分もありますが、それ以上に、本来なら難関都立高校に進むであろう子供達を先に取り囲った部分が大きいかもしれません。
★ 都立高校と都立中高一貫校の今後
西・日比谷など名門都立高校と都立中高一貫校が、優秀な子供を奪い合う構図は、更に激しくなるかもしれません。
私は、互いに切磋琢磨し、双方が良い持ち味を発揮して発展すれば良い訳で、どんどん競争してほしいと思います。
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※ 2014年の各都立中高一貫校におけるZ会会員合格者数:白鴎(27名)、桜修館(58名)、小石川(26名)、両国(17名)、武蔵(21名)、富士(20名)、大泉(18名)、三鷹(20名)、立川国際(21名)、南多摩(23名)、九段(21名)
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