2012年05月21日
ジプシー・ギター・マン
私はコレクターではない、そう思っています。
人にもそう言っています。
そんな私が、気になるふたつの言葉があります。
それは、こんな言葉です。
「迷ったら買え」(…次の機会はない、後悔するぞ)
「欲しがり続ければ、いつか手に入る」(…手に入らなかったからといって、くよくよするな)
いずれも、アイテム収集にあたっての心構えですが、相反しているかのように聞こえます。
厳密には、前段は事に当たっての行動基準で、後段は心の持ちようと言えるかも知れません。
短期の真理と長期の真理と言い換えましょうか。
ものにこだわる限り、心の葛藤は常にやってくるのでした。
Side One
1. The Rains Came (Huey P. Meaux)
2. Don't Got No Education (J. Longoria)
3. I'm Gonna Preserve Your Love (J. Longoria)
4. Treasure Of Your Love (B. DeVorzon)
5. If I Should Need You (J. Rhodes)
Side Two
1. You Can't Give Back The Love (Jack Rhodes, Porter Jordan)
2. Funky Junky Woman (J. Longoria)
3. Part Time Love (C. Hammond)
4. Cajun Country (J. Longoria)
5. Midnight Blue (J. Longoria)
Joey Longの名前は、数年前から常に私の心の中にあり、わずかでも情報が欲しい、1曲でも多く音が聴きたいと思っていました。
私には、そんな存在が何人かいます。
Joey Long、Buck Rogers、Gene Thomas、この三人こそ、数年に渡って私の関心を惹き続けている人たちです。
いずれも、アイテムの絶対数が少なく、露出も少ない人たちです。
ウェブ上にも、限られた情報があるのみです。
そんな中、今回、私が以前から欲しかったアルバムを入手することが出来ました。
Joey Longの70年代のアナログLP盤です。
本盤は、Huey P. MeauxのCrazy Cajun Recordsから78年にリリースされたもので、以前に入手した"Flying High"というLPと合わせ、同レーベルから出された彼のアルバムは全て入手出来たことになります。
Joey Longは、ルイジアナ出身のギターリストで、10代からプロとして演奏していました。
ホンキートンク・カントリーからブルースまで、何でも弾きこなす人で、ヒューストンでHuey P. Meauxの眼に留まり、関係を深めた人です。
Meauxのシュガーヒル・スタジオで他人の伴奏を数多くやった人で、本人のリーダー作がどれくらいあるのか、私にはよく分かりません。
Meauxは、複数のレーベルを持っていましたが、そのひとつであるTear Drop Recordsのカタログには(LPは)ないようです。
まあ普通に考えて、そんなにLPが作れた人だとは思えないので、シングルがどれくらい、どこのレーベルから出ているのか、気長に探していきたいと思います。
これまで私が入手出来たのは、次の3種のフォーマット、計5アイテムです。
CD
"The Guys From Big Mamou" 94年 (Collectables COL-CD 5341) 米盤
Link Davisとのカップリング盤、全14曲中、Joey Longの曲は6曲。各曲のソースは不明ですが、"The Rians Came"は、70年代のCrazy Cajun録音ではないかと思います。
"Anthorogy" 00年 (Blues Factory BFY 47029) オランダ盤(?)
14曲入り、上記コレクタブルズ盤と4曲が重複(ただし、一部ミックス違いがある可能性あり)
上記同様、各曲のソースは不明ですが、"The Rians Came"は、70年代のCrazy Cajun録音ではないかと思います。
12インチLP
"The Rains Came" 78年 (Crazy Cajun CC-1027)
10曲入り、上記2枚のCDとは、表題曲の1曲のみが重複。
他の9曲はおそらく未CD化ではないかと思います。
表題曲は、シングルと同じバージョンだと思いますが未確認です。
"Frying High" 78年 (Crazy Cajun CC-1049)
10曲入り、上記のCD、LPとは重複なし。
おそらく全て未CD化だと思われます。
7インチ・シングル
"I'm Grad For Your Sake"/"The Lights Have Gone Out" (Running Bear 45-8300)
A面が、Doug Sahmの愛唱歌であるため、どうしても欲しかった7インチ盤。
上記のCD、LP、いずれにも未収録。
両曲とも、コンピCDにも未収録だと思われますが、収録CDがあるのなら、ぜひ入手したいです。
さて、本盤の全体の印象ですが、これまで聴いたCD、LPの中で最も聴きごたえがあると思います。
ブルースに聴きものが多く、なかなかにサイケで強力なフレーズが刺激的です。
本盤は、スワンプ・ポップ・バラードの表題曲、"The Rains Came"を柱に、ブルースやソウル風の曲をうまく配置したアルバムだと思いました。
"The Rains Came"は、比較的ゆるいアレンジでやっています。
この曲は、Big Samboという黒人サックス・プレイヤーがオリジナルの曲で、Heuy Meauxが、自身が手掛けるアーティストに繰り返し吹き込ませている曲です。
すぐに思いつくところだけでも、以下のようなアーティストが録音しています。
Sir Douglas Quintet
Freddy Fender
Warren Storm
Doug Kershaw
B. J. Thomas
Quintet (Doug Sahm抜きで作られた唯一のアルバムでやっています。)
とりあえず、当分はこのアルバムを味わい尽くしたいと思います。
でも、人間の欲は際限がありません。
早くも、もっともっとという思いが募ってきています。
関連記事はこちら
Joey Long
伝説の人、ジョーイ・ロングの謎
マムーから来た男たち
ジョーイ・ロング、みーつけた
I'm Glad For Your Sake
グラッド・フォー・ヨ・セイク
バードからワームへ
The Rains Came
アンクル・サンボズ・キャビン
ロックン・カントリー
ビニール・オンリーのクインテット
テキサス熱中時代
テックス・マニアのうたげ
ダーティ・ドッグ・ワルツ
懐かしのアーケイディア
もっとジミーの好きなもの
人にもそう言っています。
そんな私が、気になるふたつの言葉があります。
それは、こんな言葉です。
「迷ったら買え」(…次の機会はない、後悔するぞ)
「欲しがり続ければ、いつか手に入る」(…手に入らなかったからといって、くよくよするな)
いずれも、アイテム収集にあたっての心構えですが、相反しているかのように聞こえます。
厳密には、前段は事に当たっての行動基準で、後段は心の持ちようと言えるかも知れません。
短期の真理と長期の真理と言い換えましょうか。
ものにこだわる限り、心の葛藤は常にやってくるのでした。
The Rains Came
Joey Long
Joey Long
Side One
1. The Rains Came (Huey P. Meaux)
2. Don't Got No Education (J. Longoria)
3. I'm Gonna Preserve Your Love (J. Longoria)
4. Treasure Of Your Love (B. DeVorzon)
5. If I Should Need You (J. Rhodes)
Side Two
1. You Can't Give Back The Love (Jack Rhodes, Porter Jordan)
2. Funky Junky Woman (J. Longoria)
3. Part Time Love (C. Hammond)
4. Cajun Country (J. Longoria)
5. Midnight Blue (J. Longoria)
Joey Longの名前は、数年前から常に私の心の中にあり、わずかでも情報が欲しい、1曲でも多く音が聴きたいと思っていました。
私には、そんな存在が何人かいます。
Joey Long、Buck Rogers、Gene Thomas、この三人こそ、数年に渡って私の関心を惹き続けている人たちです。
いずれも、アイテムの絶対数が少なく、露出も少ない人たちです。
ウェブ上にも、限られた情報があるのみです。
そんな中、今回、私が以前から欲しかったアルバムを入手することが出来ました。
Joey Longの70年代のアナログLP盤です。
本盤は、Huey P. MeauxのCrazy Cajun Recordsから78年にリリースされたもので、以前に入手した"Flying High"というLPと合わせ、同レーベルから出された彼のアルバムは全て入手出来たことになります。
Joey Longは、ルイジアナ出身のギターリストで、10代からプロとして演奏していました。
ホンキートンク・カントリーからブルースまで、何でも弾きこなす人で、ヒューストンでHuey P. Meauxの眼に留まり、関係を深めた人です。
Meauxのシュガーヒル・スタジオで他人の伴奏を数多くやった人で、本人のリーダー作がどれくらいあるのか、私にはよく分かりません。
Meauxは、複数のレーベルを持っていましたが、そのひとつであるTear Drop Recordsのカタログには(LPは)ないようです。
まあ普通に考えて、そんなにLPが作れた人だとは思えないので、シングルがどれくらい、どこのレーベルから出ているのか、気長に探していきたいと思います。
これまで私が入手出来たのは、次の3種のフォーマット、計5アイテムです。
CD
"The Guys From Big Mamou" 94年 (Collectables COL-CD 5341) 米盤
Link Davisとのカップリング盤、全14曲中、Joey Longの曲は6曲。各曲のソースは不明ですが、"The Rians Came"は、70年代のCrazy Cajun録音ではないかと思います。
"Anthorogy" 00年 (Blues Factory BFY 47029) オランダ盤(?)
14曲入り、上記コレクタブルズ盤と4曲が重複(ただし、一部ミックス違いがある可能性あり)
上記同様、各曲のソースは不明ですが、"The Rians Came"は、70年代のCrazy Cajun録音ではないかと思います。
12インチLP
"The Rains Came" 78年 (Crazy Cajun CC-1027)
10曲入り、上記2枚のCDとは、表題曲の1曲のみが重複。
他の9曲はおそらく未CD化ではないかと思います。
表題曲は、シングルと同じバージョンだと思いますが未確認です。
"Frying High" 78年 (Crazy Cajun CC-1049)
10曲入り、上記のCD、LPとは重複なし。
おそらく全て未CD化だと思われます。
7インチ・シングル
"I'm Grad For Your Sake"/"The Lights Have Gone Out" (Running Bear 45-8300)
A面が、Doug Sahmの愛唱歌であるため、どうしても欲しかった7インチ盤。
上記のCD、LP、いずれにも未収録。
両曲とも、コンピCDにも未収録だと思われますが、収録CDがあるのなら、ぜひ入手したいです。
さて、本盤の全体の印象ですが、これまで聴いたCD、LPの中で最も聴きごたえがあると思います。
ブルースに聴きものが多く、なかなかにサイケで強力なフレーズが刺激的です。
本盤は、スワンプ・ポップ・バラードの表題曲、"The Rains Came"を柱に、ブルースやソウル風の曲をうまく配置したアルバムだと思いました。
"The Rains Came"は、比較的ゆるいアレンジでやっています。
この曲は、Big Samboという黒人サックス・プレイヤーがオリジナルの曲で、Heuy Meauxが、自身が手掛けるアーティストに繰り返し吹き込ませている曲です。
すぐに思いつくところだけでも、以下のようなアーティストが録音しています。
Sir Douglas Quintet
Freddy Fender
Warren Storm
Doug Kershaw
B. J. Thomas
Quintet (Doug Sahm抜きで作られた唯一のアルバムでやっています。)
とりあえず、当分はこのアルバムを味わい尽くしたいと思います。
でも、人間の欲は際限がありません。
早くも、もっともっとという思いが募ってきています。
4 O'lock Blues by Joey Long
この曲は、"Anthorogy"に収録されています。
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伝説の人、ジョーイ・ロングの謎
マムーから来た男たち
ジョーイ・ロング、みーつけた
I'm Glad For Your Sake
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