2015年09月24日
札幌・白井川支流「滝の沢川」
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滝から上流は魚が皆無か
小樽内川支流の白井川は、豊羽鉱山の鉱山毒による影響から上流域は魚の棲まない川と言われてきた。鉱山が閉鎖した今も、天狗山登山口から上流には魚の姿はない。しかし、左股川の流れ出る下流域では、過去に放流されたやまめや虹鱒が自然繁殖して命をつないできた。また、左股川から下ったアメマスも姿を現すことがある。
大物が潜んでいるという最下流部は深い渓谷となっており、事実上立ち入ることはできない。
白井川の入渓ポイントは、下流の朝日橋や中流のカムイ橋が一般的で、そこから遡行するなり、釣り下がる釣人が多い。夏の渇水期には岸を歩いて釣りができるが、雪代期や秋の長雨時は一気に水嵩が上がり、川に立ち込んでの釣りとなる。そうした増水期の水流は思いのほか強いことから、水嵩のある時は釣人が極端に少なくなる。
下流域から大渕やトロ場、流れ出しなどが連続して、左股川の流れ出る魚道のない堰堤までポイントは続くが、魚影は中流から下流域のほうが濃いようだ。川幅は最大で15メートルほど。淵やプールが多く、どちらかといったらルアー向きの川だろう。そして支流は中流域で滝の沢川が流れ出ている。
今回取り上げた記事は、連休前に釣行したこの滝の沢川の話。
滝の沢川上流に向かう林道を走ると、鍵のついたゲートが道を塞いでいる。仕方なく、林道を戻り白井川本流から遡行して、川の出合いを目指した。
滝の沢川の流れ出る河口だけを見ると、川幅が2メートル足らずのどこにでもある小渓流。本流との合流点は深い平瀬で、魚が溜まっていてもおかしくはないが、ドライには全く反応しなかった。
遡行を始めると、大岩小岩の連続する山岳渓流のたたずまいが強まる。流れ出しが作る小さな淵とカタが相次ぎ、渓相は悪くないが、岸を覆うボサがフライの邪魔をする。
50メートルほどして現れた、小さな淵でドライに15センチほどの虹鱒がヒット。これはいけるかも、と期待を高めてさらに遡行。先ほどよりも棲息環境がよさそうな落ち込みや小淵では反応がない。
しばらくして、川の先に滝が見えてきた。手前には相変わらず流れ出しや小淵が続いて、滝の手前のカタから2匹目の虹鱒が飛び出した。
滝は半径2メートルほどの滝つぼを作っていて、底はかなり深そう。流れの緩やかな脇にフライを流してしばらくすると、20センチほどの魚がヒット。しかし針がかりが浅く逃げられた。そしてその後、この滝でアタリが来ることはなかった。
白井川との出合いからこの滝までの遡行距離は僅か100メートル。それでも十分に渓流釣りを堪能できたが、目の前の滝は3メートルを越える高さ。滑りそうな岩肌で足がかりが少ない。この上流がどうなっているのか、好奇心は高まり登って見ることにした。
滝の上には、給水のためのパイプが置かれ鉄製の取水口が設けられていた。このパイプは、橋の横の河口場に通じているようだ。それだけ水が澄んでいるということだろうが、肝心の魚の姿は見えない。上流に向かうごとに落ち込みや流れ出し、水深のある平瀬などのポイントが連続するが、ドライには反応しない。
これだけ反応が無いということは、登ってきた滝が魚止めの滝だったのかもしれない。そうこうしている内に、林道に架かる橋が見えてきた。地図上では、この橋から100メートルほど上流に堰堤が築かれているはず。
堰堤は、前方に迫り出した格好で構築されており、淵や釜は見あたらない。水の流れ出る端に、上流に向かうのに都合の良い空間がポッカリと空いている。苦労して登り切ると、流れが緩い小川が現れた。そこから上流は、流木が埋め尽くしていた。何とか、小さな淵にドライを投じたがやはり反応はない。
白井川との出合いから堰堤までは約600メートル。実際に魚を確認できたのは、滝までの100メートルほど。残念ながら滝から上流には魚はいなかった。
写真@:白井川合流点から100メートルほど上流で現れた滝、同A:遡行を始めて50メートルほど行った淵でヒットした虹鱒、同B:滝を200メートルほど登ると林道に架かる橋が見える、同C:堰堤はその橋から200メートルほど上流に設けられていたが、滝から上流は魚の反応が皆無だった
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