朝里川上流にリベンジ: ホラー好きのフライマン
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2015年07月03日

朝里川上流にリベンジ





  昨年10月に、朝里ダム上流の朝里川に釣行。その時は時期が悪かったのか、それとも魚影が薄かったのか坊主に終わった。今回、そのリベンジを目的に同じ朝里川上流に釣行した。ただ、昨年とは違い今回は2ヵ所に入渓した。
  朝里ダムのインレットから上流の朝里川には、砂防ダムが3基設けられているために、砂防ダムの間は魚の生息数が極めて少ないという。そのため、今回はダムのインレットから最初の砂防ダムまでの区間と、朝里川本流と二股川の流れ込む3番目の砂防ダムの上流に入渓した。
1.JPG
 朝里ダムから下流の朝里川では、放流されたやまめが自然繁殖して、海に下ったサクラマスが遡上。また、岩魚やアメマスの魚影も濃いという。しかしダム湖には、岩魚やアメマス、うぐいしか棲息していないようだ。そして、ダム湖内での釣りは禁止されている。   
  砂防ダムが構築される前の朝里川上流には、型物の岩魚が棲息していたという。昨年10月の入渓はその確認が目的だったのだが、魚の気配は感じなかった。

 今回入渓した最初の砂防ダムは、朝里峠沿いにある林道ゲートを潜り、徒歩で5分ぐらいの所にある。林道を歩いていくと朝里川に架かる橋が現れる。その橋の上流が砂防ダム。橋の下から遡行するには、川の流れは速く所々水位も高くて簡単ではない。
2.JPG
  砂防ダムの下は、コンクリート底でプールはないが、ダムの落ち込みから10メートルほど手前に淵が作られている。その淵の上流にドライを打ち込んだところ、20センチほどのアメマスがヒット。うぐいも混じるが、同じようなサイズのアメマスが2匹続けてヒット。最後にきたのは25センチほどのアメマスだった。
 ここから釣り下がってインレットを目指したが、下流に向かうほど岩陰や落ち込み、流れ出し、淵など魅力的なポイントが現れるものの、釣れるのはうぐいだけ。釣果が期待できないことから、次の場所に移動した。

 3番目の砂防ダムは、この場所から1キロほど上流。札幌方向に戻ると、右手にゲートで閉じられた林道が見える。林道をそのまま辿って行くと、魚止めの滝まで行き着く。砂防ダムの上流に降りて、流れ込む2つの川のうち右側の朝里川本流を選択して遡行を始めた。 
  砂利底だった川も、次第に大岩や小岩で築かれた、険阻なフリーストーン状態になっていく。前回はここで撤退したが、今回は大岩や淵、釜を乗り越えて上流に向かった。初めはフライに反応しなかったが、流れが険しくなった小滝の落ち込みから、20センチほどのアメマスが飛び出す。上流を見渡すと一段と険阻な渓流が続く。足に故障を持つ身。ここで遡行をあきらめて、もうひとつの二股川の様子を見ることにした。
3.JPG
 二股川の流れは、朝里川本流よりも穏やかで、透明度も高い。ただ、上流に行くほど川幅が狭くなっていった本流とは違い、初めは狭かった川幅が3メートルほどに広がってきた。そしてしばらく行くと、本流と同じくフリーストーン状態の山岳渓流と化してきた。それでも流れは緩やかで、傾斜も大きくはなく遡行するにしても、足への負担は少なくて済みそう。

 だが、ここまでの遡行区間、フライへの反応はない。「こちらの川には魚がいないのでは」と思った瞬間、小滝の落ち込みに打ち込んだドライに、アメマスがヒット。大きさは本流とほぼ同じ。その後もポツポツとアタリが出る。
 さらに遡行を続けると橋が現れた。地図上ではゲートからの延長で、魚留ノ滝に向かう林道に架かっている。ということは釣人も入っているはず。確かに、橋の下の河岸の砂の上には足跡が残されていた。

 その後もアタリは出るが、魚影が濃くなったという感じはしない。森の奥まで来たことへの不安感から、そろそろ撤退しようと考えていた矢先に、流れ込みから淵に変わる場所で、これまでにない大きなアタリ。
 魚体が茶色で、アメマスでないのはすぐに分かった。そして、4番手のロッドを折り曲げるほどの力で、狭い淵の中を暴れまくる。ようやく岸に寄せたのは、40センチ越えの岩魚だった。ところが、笹薮にティペットが絡んで緩んだせいでラインが切られた。岩魚はフライをくわえたまま逃げた。
4.JPG 
 逃げられたショックよりも、「この川にはこんな大きな岩魚もいる」と、その驚きのほうが大きかった。森が深く、鉄砲水やいつ熊に出くわしてもおかしくない場所での釣りは、そうしたアメージングがあるのだろうか。
 この2つの釣行についてもビデオで撮影。近い時期に動画を配信していく計画。

写真@:朝里ダムのインレットから最初の砂防ダム、同上A:砂防ダムの淵でヒットしたアメマス、同B:山岳渓流と化した朝里川上流の渓相、同C:二股川で逃げられた40センチ越えの岩魚
 






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この記事へのコメント
uniさん、こんばんは!
アメマスならば、サーフでもっと大きなサイズを
釣ったことはありますが、渓流の岩魚としては
初めての大きさでした。ただ、それも逃げられては。

動画では、岩魚とのやり取りと、岸に寄せて逃げられるまでの
状況がしっかりと映っています。日曜日に更新する予定ですが、
ご期待にお応えできるかどうか。

ご来訪、ありがとうございました!!

Posted by bukki at 2015年07月03日 20:27
こんばんは。
40アップの岩魚・・
憧れますねぇ!
きっと獰猛な顔つきだったでしょう。
動画、楽しみにしてます!
Posted by uni at 2015年07月03日 19:42
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