水温4度でもドライに反応: ホラー好きのフライマン
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2014年10月31日

水温4度でもドライに反応

 二日前に積もった雪が河原に残る、朝里峠そばの小樽内川上流に釣行。春香山に向かう、林道に架かる白樺橋から釣り下った。小樽内川上流の水温は4度で、普通ならばドライフライには反応しない冷たさだ。そのためアウトリガーやルースニングのニンフ釣りを選択した。
 白樺橋の下流にはプール状の大渕や小渕、なめ床など変化の富んだポイントが点在する。ドライに活発に反応する夏場でも、水面直下や川底を探る釣り方が有効だ。晩秋のこの時期は、魚が流れの緩やかな川底に定位しているために、アウトリガーが効果的なはず。
小樽内川@
小樽内川A











 橋から100メートルほど下った、流れ込みから淵に変わるポイントで、ヘアーズイヤーにシンカーをつけて底を探る。ニンフは食い気を誘う動きを示すが、周りには魚の姿は見えない。さらに下流に移動、今度はなめ床で岩盤の所々に岩の亀裂で作られた深場が点在するが、そこでも反応はない。

 この下流は、小樽内川と支流の朝里峠沢川の合流点で、夏には型物のやまめが飛び出すポイント。そこに行くためには、50メートルに及ぶゴルジュを越えなければならない。陽が翳っているせいでプールの底が確認できない。渡り切るのは危険と判断して、この場所で粘ることにした。ラインシステムもルースニングに切り替えた。マーカーは流れに任せて下流までいくが何度流しても反応しない。仕方なく、これまで辿ってきたルートを遡行することにした。
  先ほどアウトリガーでニンフを流したポイントに、駄目元でドライフライを打ち込む。その2投目に、あろうことかやまめが食いついた。この地点の水温は5度。そこから入渓地点の白樺橋の下の流れ込みまで、ドライに4匹のチビやまめが飛びついた。

 上流でもドライの可能性が高いのでは、と支流の奥手稲の沢川までと決めて再び遡行した。しかしフライへの反応は鈍くなる一方。前回の釣行でも、橋の周辺では魚が活発に反応したが、上流に向かうほどフライを追わなくなった。
  奥手稲の沢川の流れ込みまでに「これは」、という淵や落ち込みでも全く反応しない。試しに、ニンフを流し込んだが魚のいる気配はない。ここで小樽内川を脱渓して、奥手稲の沢川に移動した。

 奥手稲の沢川は、険阻で急峻な渓相だと言われているが、本流の流れ込みから100メートルほど上流までは、落ち込みや流れ込みのポイントが多く、最盛期にここに架かる「ゆうひばし」の下で、20センチほどのやまめを数匹釣ったことがある。
  ただ、次第に川幅が狭くなり、樹木が邪魔をしてロッドを振るのが難しいために、これまで本格的な釣りは行ったことがない。樹木の葉が無くなるこの時期は見通しが利いて、釣りを楽しむことができると思う。
小樽内川B
小樽内川C











写真上左:白樺橋下流の景観、同上右:大淵や流れ込み、ゴルジュ状の白樺橋下流域、同下右:4度の水温でもドライに食いついたやまめ、同下右:奥手稲の沢川上流の流れ。落ち込みでやまめが飛びつく











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