千歳川でブラウンが好調: ホラー好きのフライマン
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2014年10月24日

千歳川でブラウンが好調

 10月中旬だというのに朝の冷え込みが厳しく、地域によっては11月中旬の気温と変わらぬ所もあるようだ。水温変化の緩やかな涌水河川ならば、ドライフライでも釣果が見込めるが、これまでの経験から山岳渓流はドライの適水温期が短く、この時期は水温の上がる昼間以降でなければ、魚はフライに飛びつかない。
 ルアー釣りを行う知人から、その適水温期の短い千歳川でブラウントラウトが好調だ、との話を聞いて、千歳川上流の烏柵舞橋に出かけた。入釣地点は烏柵舞橋から100メートルほど上流の大曲りポイント。水深のあるこの場所では、時折大型の虹鱒やブラウンが釣れる。 
 川に立ちこんで、ドライフライで様子を探った。#12のやや大きめのカディスを結んで、流れ込みの横に打ち込んだ4投目に、やまめと思われる小さな魚がフライに飛びついたが、くわえることができない。その後も同じようなサイズの反応はあるが、目当てのブラウンの姿は見えない。
千歳川1
千歳川2













 ここで、用意してきたルアーロッドに切り替えた。5グラムのスプーンを結んで、早瀬脇の緩い流れに投じた1投目に、20センチのブラウンがヒット。さらに2投目も同じようなサイズが掛かる。その後は投じる方向を変えてもあたりがなくなった。
 場所を孵化場「さけ・ますセンター」のある上流に移動した。孵化場に行く道路に架かる橋から、下流に釣り下る人は多いが、孵化場がすぐそばの上流に向けて遡行する釣人は少ない。
 さけ・ますセンターに向かう橋から150メートルほど上流に、倒木が流れをせき止めて早瀬と淀みを作っているポイントがあり、そこに立ちこんだ。すると、早瀬の脇で1投目からブラウンがヒット。今度は25センチほどのサイズだ。同じポイントで20センチと25センチのブラウンが続けてヒットする。
千歳川3
千歳川4













 しばらくして、さらに上流の孵化場が目の前のポイントに移動した。川幅は狭くなったが適度な水深を保ち、夏には早瀬から型物のやまめが飛び出す場所だ。ルアーを7グラム金のスプーンに代えて、早瀬脇の緩い流れに打ち込む。そこでも25センチあまりのブラウンがヒットした。
 打ち込むポイントを広げて、水深のありそうな早瀬に投じると、すぐにあたりがきた。今度はジャンプするほど激しく抵抗、1号のラインがグイグイ引き出される。まさか、鮭が掛かったのでは。ドラグを利かせ、右に左にやり取りして岸に寄せると、40センチを超えるブラウンだ。それもスレ掛かりだった。
 場所の関係か、それともブラウンの活性が高まる時期なのかは分からないが、知人の言うとおり千歳川のブラウンは好調だった。これがフライで釣れたのなら言うことなしだが、その点が残念だった。

写真上左:孵化場に向かう道路に架かる橋から上流域を望む。同上右:大曲りポイントで釣れた20センチ強のブラウン。同中左:孵化場のそばでヒットした25センチのブラウン。同中右・同下:この日最大の40センチ超えのブラウン

千歳川5











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