2014年10月20日
ドライに無反応の朝里川上流
10月も中旬を過ぎれば、河川でのドライフライの釣果は難しくなる。特に山々を縫って流れる山岳渓流は、水温の低下が瞬く間に進んでいく。「その前に何とか満足のいく釣果を」ということで、先週末に小樽・朝里ダム上流の朝里川に釣行した。一般に知られていない朝里川上流は初めての入渓だが、釣行や対象となる魚種などの情報はネットで仕入れた。
それによると、朝里川では朝里ダムの下流域で放流されたやまめが自然繁殖して、海に下ったサクラマスが遡上する。河口周辺では、サクラマス狙いの釣人が春先から集まる。ダム湖には岩魚やアメマスが棲息しているが、釣りは禁止されている。その上流では、型物の岩魚が棲息している―という内容だ。果たして、どこまでが本当の話なのかは判らない。
行程は、定山渓から朝里峠を経由して朝里ダムを目指す。ダムの先は朝里川温泉街だ。ダムサイトから札幌方向に2キロほど戻ると、右手にゲートで閉じられた林道が見える。 ゲート下に砂防ダムが構築されていて、林道をそのまま辿って行くと、魚止めの滝まで行き着けるようだが、今回はゲート横の踏みあとをたどり砂防ダムまで下った。
砂防ダムから上流には、2つの川が流れ込んでいる。向かって右が本流の朝里川、左が二股川。水の澄んでいる朝里川を遡行すると、すぐに小さな淵が現れた。手をさらすと、しびれるほどではないが冷たい。「これでは活性しないだろう」と思いながらも、メイフライを流す。それを3回ほど繰り返すが反応はない。緩やかな落ち込みや流れ込みも相次ぐが、ニンフにも反応しない。上流に向かうごとに、背丈を越えるボサが背中に迫ってくる。ボサの中から、熊が突然現れてもおかしくはない状況だ。
入渓地点から100メートルほどくると、大岩や小岩で築かれたフリーストーン状態の山岳渓流となっていた。夏場ならば、すぐに反応するだろうと思われる、岩で作られる淵や落ち込みに打ち込むが反応はない。「もしかして入る川を間違ったのか」と、基点まで戻って二股川を再遡行した。
二股川の川幅は朝里川より狭く、岩と砂利の朝里川とは異なり砂利底だ。流れは緩やかだが、濁りが入って底が見えにくい。隣り合わせの川なのに、こうも異なっている。川幅は次第に2メートルほどの狭さとなり、ボサが行く手を邪魔する。フライを打ち込むにも、竿を振るスペースが無くなってきた。ようやく、開けた流れ込みが姿を現すが、やはりドライには反応しない。そこから100メートルほど上流に向かったが、ボサがさらにひどい状況となり、川を下って入渓地点に戻った。果たしてこの砂防ダム上流に、話のような型物の岩魚がいるのだろうか。
何としても魚を見るまでは、との一念で砂防ダムを下り、ダム下の落ち込みで竿を振ったが姿を見せない。今回もまた入った川を間違えたのかもしれない。棲息しているのならば、入渓する季節を間違ったことになる。年内に、何とか他の河川でドライフライのリベンジをしたいと思っている。
写真上左:朝里ダム上流に構築された砂防ダムの上流域の朝里川。同上左:同じく魚止めの滝に続く二股川。同下左:朝里ダム上流の砂防ダム。同下右:砂防ダム下に降りることのできる、工事作業用の階段が林道の側に備えつけられていた
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それによると、朝里川では朝里ダムの下流域で放流されたやまめが自然繁殖して、海に下ったサクラマスが遡上する。河口周辺では、サクラマス狙いの釣人が春先から集まる。ダム湖には岩魚やアメマスが棲息しているが、釣りは禁止されている。その上流では、型物の岩魚が棲息している―という内容だ。果たして、どこまでが本当の話なのかは判らない。
行程は、定山渓から朝里峠を経由して朝里ダムを目指す。ダムの先は朝里川温泉街だ。ダムサイトから札幌方向に2キロほど戻ると、右手にゲートで閉じられた林道が見える。 ゲート下に砂防ダムが構築されていて、林道をそのまま辿って行くと、魚止めの滝まで行き着けるようだが、今回はゲート横の踏みあとをたどり砂防ダムまで下った。
砂防ダムから上流には、2つの川が流れ込んでいる。向かって右が本流の朝里川、左が二股川。水の澄んでいる朝里川を遡行すると、すぐに小さな淵が現れた。手をさらすと、しびれるほどではないが冷たい。「これでは活性しないだろう」と思いながらも、メイフライを流す。それを3回ほど繰り返すが反応はない。緩やかな落ち込みや流れ込みも相次ぐが、ニンフにも反応しない。上流に向かうごとに、背丈を越えるボサが背中に迫ってくる。ボサの中から、熊が突然現れてもおかしくはない状況だ。
入渓地点から100メートルほどくると、大岩や小岩で築かれたフリーストーン状態の山岳渓流となっていた。夏場ならば、すぐに反応するだろうと思われる、岩で作られる淵や落ち込みに打ち込むが反応はない。「もしかして入る川を間違ったのか」と、基点まで戻って二股川を再遡行した。
二股川の川幅は朝里川より狭く、岩と砂利の朝里川とは異なり砂利底だ。流れは緩やかだが、濁りが入って底が見えにくい。隣り合わせの川なのに、こうも異なっている。川幅は次第に2メートルほどの狭さとなり、ボサが行く手を邪魔する。フライを打ち込むにも、竿を振るスペースが無くなってきた。ようやく、開けた流れ込みが姿を現すが、やはりドライには反応しない。そこから100メートルほど上流に向かったが、ボサがさらにひどい状況となり、川を下って入渓地点に戻った。果たしてこの砂防ダム上流に、話のような型物の岩魚がいるのだろうか。
何としても魚を見るまでは、との一念で砂防ダムを下り、ダム下の落ち込みで竿を振ったが姿を見せない。今回もまた入った川を間違えたのかもしれない。棲息しているのならば、入渓する季節を間違ったことになる。年内に、何とか他の河川でドライフライのリベンジをしたいと思っている。
写真上左:朝里ダム上流に構築された砂防ダムの上流域の朝里川。同上左:同じく魚止めの滝に続く二股川。同下左:朝里ダム上流の砂防ダム。同下右:砂防ダム下に降りることのできる、工事作業用の階段が林道の側に備えつけられていた
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