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C. schroederae(JP)

Cattleya schroederae(JP)(カトレア シュロデレー)が咲きました。
P1210050.jpg



 シュロデレーは綴りがやや難しく、C. schroderaeと綴られることもありますが、「C. schroederae」がkewでアクセプトされています。

今回、NS10.6×10.4cmでした。

一般的なC. schroederaeのNSが11.14±1.52、11.29±1.91cmなので、やや小さいくらいのサイズだと思います。

JPということですが、P幅5.6cmで形も良いので、実生がJPとして売られていた可能性も否定できませんが、本当にJPだったら良い花ではないかと思います。

香りは桜餅の香りで、シュロデレーらしい香りです。




P1210051.jpg



 C. schroederaeの特徴は、花弁にフリルが多いこと、黄目が大きくしっかり入ること、セパルがクルンと巻きやすいこと、桜餅のような香り、花命が永い(2ヵ月弱は咲いている気がします)こと、やや遅い時期に咲く(3月前後が多い)こと等が挙げられると思います。

ただし、多少の個体差はあると思うので、一概には言えません。


 シュロデレーはフォルマが少ない原種カトレアの1つで、tipoとalbaとやや濃色の個体があるくらい。

concolorというフォルマも見かけますが、シュロデレーはtipoがそもそもconcolorのような色彩なので、混乱を避けるためにも書かない方が良いのではないかと思います。

個体差の範疇なのか、別の種と混血しているのか不明ですが、香りが濁っているものやちょっと変わったフォルマと出会ったときは、気を付けて観察した方が良いと思います。

私はシュロデレーに限っては、珍しいフォルマ等は狙わずに、香りの良い個体を最重視、更に形も良ければベストと思ってコレクションしています。



P1210055.jpg



 原因が何だったのか覚えていませんが、随分根が傷んでいるようにみえ、その影響か作落ちし、まだ十分な花を咲かせられていないと思います。

個人的には現段階でも自分の中の基準をクリアしているのですが、まだ満作とは程遠いので、本来の花がどのような感じなのか楽しみにしながら栽培しています。


P1210052.jpg



 昨年の花と比較すると、バルブ数が増えた分力が付いて、少しゆったりした花型になってきたと思います。

(昨年の様子)
P1130684.jpg

P1130690.jpg




 私はシュロデレーは数個体栽培していますが、他の個体は割と強健なのですが、この個体は以前からなかなか大きくならず、やや気難しい印象を受けます。

多分ですが、根が弱いというか、ちょっとでも根に合わない環境を作ってしまうと、すぐ根腐れする印象があります。

今年はバックを切り落として、コンポストを新しいバークに総入れ替えし、乾湿のメリハリを大きくつけてみようと思います。



P1210053.jpg



 そういう訳で、この気難しさはもしかしたら本物のJPの可能性も高いし、私の栽培が下手なだけかもしれないし(コレはまあ確実でしょうw)、とにかく良いシュロデレー出会ったので、大切にしたいと思ったのでした。





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