私は蘭栽培において、光の明るさを測定するために照度計を使用している。
我が家において、四季折々の栽培に最適な光の明るさを知り、最善を追求したいからである。
Wikipediaによると、照度とは「平面状の物体に照射された光の明るさを表す心理的な物理量」と定義されるが、わかりにくいので、ここでは敢えて光の明るさと表現した。
私が使用している照度計は以下の写真のもの。 カバーを外して、電源を入れると、センサー部(白いところ)に当たっている光の明るさを測定してくれる。
光の明るさを瞬時に(0.2秒くらいらしい)感知して、逐一モニターに表示してくれる。
この機械は電池式で、100000ルクスまで測定が可能である。
精度は±5%と記載されているが、その測定の信頼性については記載されていない。
よって今回、この照度計の信頼性について検討した。 測定は、以下の写真に示した、10月下旬の晴天の日の正午に屋外で実施した。
本来、使用した測定機器やデータ解析の方法を詳細に記載しなければならないのだが、以下の理由から省略した。
1.営業妨害と叩かれそうで怖い
2.統計用語を安易に使用すると、統計学を勉強している人がこのページに来て大変
3.わかりにくい
4.めんどくさい
方法を大雑把に記載すると、40回測定し、その値をデータとして記録後、ある統計ソフトを使用して信頼性の係数を割り出した。
その係数をもとに、信頼性の高い結果を得るためには、何回測定して平均すると良いのか、ある公式を用いて計算した。 (私が暮らしている茨城県メルヘン町。ここは、私の住んでいる建物からみえる風景デス)
結果、晴天の日の直射日光の場合、2回測定して平均しないと信頼性の高い結果は得られにくいことが分かった。
これは、測定の際、センサー部の位置や角度を毎回一定にすることが困難であるため、測定値にバラツキが生じやすいことが原因と思われる。
遮光ネットを使用すると、風等の影響で光が揺らぎ、さらにバラツキが生じることが予想される。
よって、遮光ネット下ではさらに信頼性が低下するのではないか。(こちらは我が家のベランダの様子。我が家では防風ネットを2枚重ねて遮光ネット代わりにしてマス)
結果は、予想通りであった。
遮光ネットを使用している場合、9回測定し、その平均を使用する必要がある。
なお、我が家の室内の場合、信頼性の係数が有意ではなかった。
これは、室内で測定した光の明るさの数値が小さかったため、この計算式の弱点である、ある制約の影響を受けたものと思われる。
ちなみに、それぞれの環境の光の強さの平均を計算したところ、結果は以下の通りであった。
・晴天の屋外、直射日光:約70000ルクス
・遮光ネット下の我が家のベランダ:約30000ルクス
・室内:約400ルクス (*便宜上、10回測定しその平均を用いた)
防風ネットを2枚重ねると30%の遮光率と聞いていたが、実際は50%程度の遮光率であることがわかった(この時期だけ?)。
これは、季節によって光が差し込む角度等が異なるので、春・夏・冬にも確認した方が良いだろう。
室内が異様に暗いのは、正午頃になると室内まで光が差し込まないことと、ベランダにたくさんの蘭を置いているため、陰になりやすいことが影響しているものと考える。
・シンビやノビルの最適な光の強さ:50000ルクス以上
・カトレア:30000〜50000
・パフィオやファレ:30000以下
なので、カトレアが多い我が家のベランダの場合、この時期は防風ネットを1枚のみに減らしても良いのかもしれない。50000ルクスまで測定できると記載されているが、私も同じ商品を使用しているが、100000ルクスまで測定できている。送料が安いので良いのだが、お店の名前が、、、、なんかちょっと(汗)
上と同じ商品だが、こちらのお店の方が対応が丁寧そう。送料はちょい高。
こちらは本体と測定部が一体型となっているので、片手で測定できてGood!分離型は両手が塞がるので、メモなどをとる際に機器を落としそうになり、意外と使いにくい。この商品は、100000ルクスまで測定できると記載されている点が安心。