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Cym. eburneum var. maguanence

Cymbidium eburneum var. maguanence(シンビジューム エバーネウム マグアネンセ)が咲きました。
P1210034.jpg



 var. maguanenceとして購入しましたが、kewでヒットしないのでvarietyとして認められているのかは不明です。

逆に、Cym. maguanenceという別の原種は存在し、写真で確認する限り、この花はCym. maguanenceに近いです。



【Cym. eburneum】
<特徴>
・芳香がある
・4Nがある
・標準的な花の大きさは5〜10cmだが、4Nの大きさは不明
・花期は4月頃
・1花茎に1〜2輪しか咲かない
<自生地>
北インド(シッキム、アッサム、カシー山地)、ネパール、ベトナム、北ミャンマー、中国(雲南省の南部)の300~2000mの高地の雲務林の木や岩に地生、半着生するらしい


【Cym. maguanence】
<特徴>
・Cym. mastersiiとCym. eburneumの自然交雑種とも言われている
・2〜15輪つける
<自生地>
中国雲南省の1000〜1800mの森の木に着生(!?)しているらしい



 今回の我が家の花は、1花茎に1輪咲き、NS8.9×7.5cmでした。

Cym. eburneumとCym. maguanenceの両方の特徴を併せ持っている感じなので、名札がCym. eburneum var. maguanenceとなっているのかもしれません。

香りは、20世紀梨にアルコールとアンモニアを混ぜて、ちょっとフローラル風味にしかし草っぽさも残して華やかになり過ぎないように仕上げたような複雑な香り(?)で、つまり良い香りだと思います。

個人的な見解としては、この株はCym. maguanenceで、Cym. eburneumの特徴が強く出ている個体という気がしないでもないですが、なんともわかりません。



P1210039.jpg



 白花のように見えますが、よく観察すると裏筋みたいなところに色素がノッテます。


P1210040.jpg



 栽培に関しては、ある程度高地の山岳地帯に自生するため、寒さに強く、夏はちょっと暑がると、元持ち主の方は仰っていました。

株の状態もいまひとつにみえ、おそらく夏の暑さを乗り切るのが大変なのでしょう。



P1210046.jpg



 咲いて2〜3週間くらい経ちましたが、コラム(蕊柱)にも色素がノッテきました。

原種のシンビが持つ、原点回帰とも言うべき無駄のない美しさは、吸引力が凄まじいです。

言い尽くせないくらい、綺麗。

こんなのが何輪も咲いた日には、私は昇天してしまうのではないだろうか、、、、

まだ栽培して数カ月なので株のクセ等は分かりませんが、今年1年栽培しつつ、情報収集していこうと思います。



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