2015年01月18日
2015 サンシャイン蘭展・埼玉洋らん展・船橋洋らん展(C. trianaei編)
C. trianaeiには様々なフォルマが存在します。
花型も良いし、我が家でも工夫すればどうにか咲くし、数が多いので入手しやすく、コレクションし易い原種カトレアの1つです。
もしかしたら、原種カトレアの中で最もファンが多いかもしれません。
C. labiata同様、C. trianaeiなしには原種カトレアは語れません。
そういう訳で、折角なので他のフォルマも特集してみようと思います。
まずはtipo系統から。
C. trianaei 'Kameyama'
写真だと分かりにくいですが、スラーデン系で一段と大きい花で、迫力があります。
*埼玉洋らん展
C. trianaei?
名札が異なっていたようなので、もしかしたら私の間違いかもしれませんが、trianaeiとしてはsemialbaのような上品な花で、かなりレベルの高い個体だと思います。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei 'O25~Q'
スロートにも色が乗った、s/a風の良個体でした。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei 'Franco'
こちらもセミアルバのような色彩をした、形の良い上品な個体でした。orlata状のリップが特に美しいです。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei 'Rotunda'
花弁の色がパステルピンクの素敵な個体でした。ロツンダと言われているようですが、「円形」を意味するrotundus(ロトゥンドゥス)から派生したラテン語で、正確にはロトゥンダと発音するようです。ただし、外国語を強引に日本語風に発音しているだけなので、聞き取った人によって捉え方が異なると思います。
*埼玉洋らん展
C. trianaei 'Asahina'
ちょっと他とはテイストの異なる、ふくよか系の個体でした。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei splash 'Ji Roberto'
ふくよかにsplashが入ったタイプ。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei 'Rot Hexe'
スロートまで深紅に染まる、labio solid系の美しい個体でした。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei rubra 'TOTO'
こちらもlabio solid系。ため息が出るくらい美しいです。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei pincelada 'San Agusto'
現在のスプラッシュ系の元祖、山採りの貴重な個体だそうです。
*埼玉洋らん展
C. trianaei splash 'Lyra'
オープンリップでしたが、P幅があり、リップの色も、splashの入り方も綺麗でした。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei splash 'Stewart'
こちらはsplashの有名な個体。今回はオープンリップですが、筋が太くて綺麗でした。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei splash 'Cometa de Misato'
スジがペタルの基部まで届き、美しい個体でした。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei splash 'Kaiser'
こちらもスジがペタルの基部まで届き、さらに開花してから時間が経っているためなのかもしれませんが、ちょっとcoeruleaがかったtipoのように見えて美しかったです。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei splash 'Rain Drop'
rubra系splashで、個人的にはcoerulea splashより好きです。
*埼玉洋らん展
C. trianaei rubra flamea 'Gnomos'
rubra系flameaということで、リップの色も素敵だし、花型も良いし、素晴らしいです。
*サンシャイン蘭展にて
続いて、アメシアナやアルバ系。
アルバ系は良い花が非常に少ないです。
フォルマが多いC. trianaeiにおいて、恐らく最も改良の遅れている分野です。
その中でもレベルの高い個体を厳選してみました。
C. trianaei amesiana
幻想的な色彩のアメシアナでした。色も形も良いと思います。
*埼玉洋らん展
C. trianaei albescens 'B'
こちらも野趣と品を兼ね備えた、美しい個体でした。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei ('Martha' × 'Pompeo')
超絶魅惑的交配。このスプラッシュの色、固定していたらとても貴重だと思います。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei alba 'Gold'
スロートまで黄に染まる印象的な美個体。
*サンシャイン蘭展にて
最後は、coeruleaです。
現在はあふれんばかりに存在していますが、ひと昔前までC. trianaeiのcoeruleaは非常に高価だったそうです。
改良が進んで、現在はcoerulea splashの時代です。
ここ最近では、coerulea splashを狙った実生苗が最も売れているのではないでしょうか。
C. trianaei coerulea 'Sulla'
セルレアの最高峰といわれている個体。やはり素晴らしい花ですね。
*埼玉洋らん展
C. trianaei coerulea 'Luna de Laja'
あまり聞いたことのない個体名ですが、均等のとれた花で大株仕立てでした。
*船橋洋らん展
C. trianaei coerulea 'Harry'
株が出来ていない為かわかりませんが、全体的に細めの花でした。情報がないので、本来のポテンシャルもよくわかりませんでした。個人的にはこのくらいの花型の方が、整い過ぎた感がなくて好感が持てます。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei coerulea ('Nadiata' × 'Reo Angel')
色味が深めで、美しい個体でした。
*船橋洋らん展
C. trianaei coerulea 'Marina'
今回はややオープンリップでしたが、P幅もあり、さわやかで明るい感じの良個体でした。MCがあるようです。MCされるくらい、当時人気のあった花だったのだなということが伺えます。
*船橋洋らん展
C. trianaei coerulea 'ESC'
こちらも情報が少なくて良く分かりませんでしたが、もしかしたら昨年も出展されていたのかも。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei coerulea 'Blass Kaiser'
形の良い良個体でした。実生から出たようです。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei coerulea 'Blass Drache'
こちらも同じく良個体でした。上の個体と同一者が出展されたようですが、親が異なり、リップの感じや株高が大きく異なります。どちらも素敵でした。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei coerulea
出回り始めた頃のcoeruleaは貧相だったそうですが、改良が進み、短期間でここまで進化しました。非常にゆったりとした美しい個体だと思います。貧相なcoeruleaの形を改良するため、albaが使用されてきたそうなのですが、如何せんalbaにも良花がありません。時代のニーズに押される形で、自然とあの代表的な花が使われたのでしょう。花型やスロートにその面影が残り、3段飛ばしくらいの勢いで、ふくよかでハイレベルな花にジャンプアップしたのだろうな、という経緯を想像します。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei coerulea 'Kamata'
今回お立ち台にあがった良個体。リップが丸く、青の面積がえらく広いorlata系個体。こういう個体すごく好きです。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei coerulea 'Taky Huaylla’
この個体の放つ青は他の青とは異なっていて、形も良く、更にオーバーラップしていたので、非常に目立っていました。もしかしたらこの個体はflameaも入るのか、、、
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei coerulea 'Fusa'
品のある、希少な個体。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei coerulea 'Dos Pinhos'
こちらも根強い人気のある良個体。
*船橋洋らん展
C. trianaei coerulea 'Buga de Azul'
こちらもセルレアの最高峰個体ですね。素敵です。昨年も出展されていたようでした。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei coerulea 'Gesia'
出ました、coerulea pincelada系。形も良いし、もう言うことないですね。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei coerulea 'Star'
こちらもcoerulea pinceladaになっていました。よく出ましたね。てか、皆さん良い株をお持ちですよね。
*船橋洋らん展
そういう訳で、物凄い速さで進化し続けているトリアネーの特集でした。
個体数が多いので、多くの方が自分の気にいったトリアネーに出会えることを願っています。
花型も良いし、我が家でも工夫すればどうにか咲くし、数が多いので入手しやすく、コレクションし易い原種カトレアの1つです。
もしかしたら、原種カトレアの中で最もファンが多いかもしれません。
C. labiata同様、C. trianaeiなしには原種カトレアは語れません。
そういう訳で、折角なので他のフォルマも特集してみようと思います。
まずはtipo系統から。
C. trianaei 'Kameyama'
写真だと分かりにくいですが、スラーデン系で一段と大きい花で、迫力があります。
*埼玉洋らん展
C. trianaei?
名札が異なっていたようなので、もしかしたら私の間違いかもしれませんが、trianaeiとしてはsemialbaのような上品な花で、かなりレベルの高い個体だと思います。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei 'O25~Q'
スロートにも色が乗った、s/a風の良個体でした。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei 'Franco'
こちらもセミアルバのような色彩をした、形の良い上品な個体でした。orlata状のリップが特に美しいです。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei 'Rotunda'
花弁の色がパステルピンクの素敵な個体でした。ロツンダと言われているようですが、「円形」を意味するrotundus(ロトゥンドゥス)から派生したラテン語で、正確にはロトゥンダと発音するようです。ただし、外国語を強引に日本語風に発音しているだけなので、聞き取った人によって捉え方が異なると思います。
*埼玉洋らん展
C. trianaei 'Asahina'
ちょっと他とはテイストの異なる、ふくよか系の個体でした。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei splash 'Ji Roberto'
ふくよかにsplashが入ったタイプ。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei 'Rot Hexe'
スロートまで深紅に染まる、labio solid系の美しい個体でした。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei rubra 'TOTO'
こちらもlabio solid系。ため息が出るくらい美しいです。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei pincelada 'San Agusto'
現在のスプラッシュ系の元祖、山採りの貴重な個体だそうです。
*埼玉洋らん展
C. trianaei splash 'Lyra'
オープンリップでしたが、P幅があり、リップの色も、splashの入り方も綺麗でした。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei splash 'Stewart'
こちらはsplashの有名な個体。今回はオープンリップですが、筋が太くて綺麗でした。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei splash 'Cometa de Misato'
スジがペタルの基部まで届き、美しい個体でした。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei splash 'Kaiser'
こちらもスジがペタルの基部まで届き、さらに開花してから時間が経っているためなのかもしれませんが、ちょっとcoeruleaがかったtipoのように見えて美しかったです。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei splash 'Rain Drop'
rubra系splashで、個人的にはcoerulea splashより好きです。
*埼玉洋らん展
C. trianaei rubra flamea 'Gnomos'
rubra系flameaということで、リップの色も素敵だし、花型も良いし、素晴らしいです。
*サンシャイン蘭展にて
続いて、アメシアナやアルバ系。
アルバ系は良い花が非常に少ないです。
フォルマが多いC. trianaeiにおいて、恐らく最も改良の遅れている分野です。
その中でもレベルの高い個体を厳選してみました。
C. trianaei amesiana
幻想的な色彩のアメシアナでした。色も形も良いと思います。
*埼玉洋らん展
C. trianaei albescens 'B'
こちらも野趣と品を兼ね備えた、美しい個体でした。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei ('Martha' × 'Pompeo')
超絶魅惑的交配。このスプラッシュの色、固定していたらとても貴重だと思います。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei alba 'Gold'
スロートまで黄に染まる印象的な美個体。
*サンシャイン蘭展にて
最後は、coeruleaです。
現在はあふれんばかりに存在していますが、ひと昔前までC. trianaeiのcoeruleaは非常に高価だったそうです。
改良が進んで、現在はcoerulea splashの時代です。
ここ最近では、coerulea splashを狙った実生苗が最も売れているのではないでしょうか。
C. trianaei coerulea 'Sulla'
セルレアの最高峰といわれている個体。やはり素晴らしい花ですね。
*埼玉洋らん展
C. trianaei coerulea 'Luna de Laja'
あまり聞いたことのない個体名ですが、均等のとれた花で大株仕立てでした。
*船橋洋らん展
C. trianaei coerulea 'Harry'
株が出来ていない為かわかりませんが、全体的に細めの花でした。情報がないので、本来のポテンシャルもよくわかりませんでした。個人的にはこのくらいの花型の方が、整い過ぎた感がなくて好感が持てます。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei coerulea ('Nadiata' × 'Reo Angel')
色味が深めで、美しい個体でした。
*船橋洋らん展
C. trianaei coerulea 'Marina'
今回はややオープンリップでしたが、P幅もあり、さわやかで明るい感じの良個体でした。MCがあるようです。MCされるくらい、当時人気のあった花だったのだなということが伺えます。
*船橋洋らん展
C. trianaei coerulea 'ESC'
こちらも情報が少なくて良く分かりませんでしたが、もしかしたら昨年も出展されていたのかも。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei coerulea 'Blass Kaiser'
形の良い良個体でした。実生から出たようです。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei coerulea 'Blass Drache'
こちらも同じく良個体でした。上の個体と同一者が出展されたようですが、親が異なり、リップの感じや株高が大きく異なります。どちらも素敵でした。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei coerulea
出回り始めた頃のcoeruleaは貧相だったそうですが、改良が進み、短期間でここまで進化しました。非常にゆったりとした美しい個体だと思います。貧相なcoeruleaの形を改良するため、albaが使用されてきたそうなのですが、如何せんalbaにも良花がありません。時代のニーズに押される形で、自然とあの代表的な花が使われたのでしょう。花型やスロートにその面影が残り、3段飛ばしくらいの勢いで、ふくよかでハイレベルな花にジャンプアップしたのだろうな、という経緯を想像します。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei coerulea 'Kamata'
今回お立ち台にあがった良個体。リップが丸く、青の面積がえらく広いorlata系個体。こういう個体すごく好きです。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei coerulea 'Taky Huaylla’
この個体の放つ青は他の青とは異なっていて、形も良く、更にオーバーラップしていたので、非常に目立っていました。もしかしたらこの個体はflameaも入るのか、、、
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei coerulea 'Fusa'
品のある、希少な個体。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei coerulea 'Dos Pinhos'
こちらも根強い人気のある良個体。
*船橋洋らん展
C. trianaei coerulea 'Buga de Azul'
こちらもセルレアの最高峰個体ですね。素敵です。昨年も出展されていたようでした。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei coerulea 'Gesia'
出ました、coerulea pincelada系。形も良いし、もう言うことないですね。
*サンシャイン蘭展にて
C. trianaei coerulea 'Star'
こちらもcoerulea pinceladaになっていました。よく出ましたね。てか、皆さん良い株をお持ちですよね。
*船橋洋らん展
そういう訳で、物凄い速さで進化し続けているトリアネーの特集でした。
個体数が多いので、多くの方が自分の気にいったトリアネーに出会えることを願っています。
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