2015年02月04日
C. trianaei 'The King'
C. trianaei 'The King'(カトレア トリアネ 'ザ キング')が咲きました。
ヨコ11.2×タテ11.4cmでした。
現在根が生育中なので、トレーに入れたまま撮影しています。
この株は、すごい方が大切にしていた株なので、むやみに傷つけるものではないと思います。
逆光になってしまい、花の特徴が分かりにくい写真になってしまいました。
C. trianaei 'The King'の特徴は、栽培されたことのある方はご存知だと思いますが、株高がかなりあることに加え、リゾームも間延びし易く、縦にも横にも場所をとることです。
加えて、性質が強健なのでガンガン増えて、たちまち大きくなり、しょっちゅう鉢増しが必要になります。
よって、だんだん手に負えなくなって、手放す方も多いのではないかと思います。
こちらは先日の埼玉洋らん展で展示されていた株達です。
写真が上手く撮れているので、こちらの方が花の特徴が分かりやすいです。
'The King'は、良型で嫌味がなく、どこか奥ゆかしい美しさがあります。
大山ア山荘で加賀正太郎氏が愛でた蘭を、約70年~が経過した現在、私がみていることに感動します。
どれ程科学が進歩しても、タイムマシーンなんて作れないし、どんなに望んでも過去のあの場所へ行くことは不可能です。
こうして株と資料が残っていることで、私たちはあの時代を感じることができ、それは新しい感動を芽生えさせ、また次の世代へと伝承していくことができる。
咲かせられて良かった、と思った1株です。
どの株も丁寧に栽培されていますね。
私の持っている'The King'も、こちらの会にゆかりがある株だと思うので、こうやって元株が大切に大株に栽培されている様子が見れて嬉しい限りでした。
実際は、'The King'がもう数点展示されていたのですが、写真が上手く撮れていなかったので割愛しています。
'The King'は前述した通り由緒ある蘭で、あの蘭花譜にも登場している、数少ない原種カトレアの1つです。
蘭花譜自体が古いものだし、その中で個体名のついた原種カトレアで現存するものは、おそらくこの個体とC. purpurata 'Oyamazaki'だけではないでしょうか。
歴史的価値のある1株。
大切にしていきたいものです。
、、、、と綺麗にまとめましたが、私が本当に言いたいことはここからです、、、
書くべきか戸惑いましたが、書いておきたいです。
この花が咲いた時に、確かに感動しました。私にも咲かせることができたことに、正直また感動しました。
しかし、この現実を大富豪だった加賀正太郎氏は望んでいたのでしょうか。
強健であるが故に、どんどん安値で切り売りされ、現在ではありふれて、この個体の価値を重要視していない人の方が圧倒的に多いのではないでしょうか。
美しいのですが、、、この花を、私が見ていることに、、、正直少し悲しいと感じました。
しかし、もう数十年すれば、この個体自体の寿命が尽きていき、所有者は激減するでしょう。
そのとき必ずこの個体の価値が再び見直されます。
何故なら、それだけ意義のある株だからです。
私はその瞬間をきちんと見届け、伝承していこうと思ったのでした。
って、あれ?
この本に登場する'The King'、現在出回っている'The King'と同一個体?
なんかリップの色合いも、色の配置もちょっと違うような、、、、
てか、昔は版画だからしょうがないのかもしれません。
おそらく薄い赤と、濃い赤を微妙に色分け出来る程、赤色が存在していなかったのではないかと思います。
写真の'The King'のリップの赤い部分を全部同一色の赤にすると、確かに蘭花譜の版画に近づく気がしますね。
万が一、版画の個体と現在出回っている個体が異なっていても、この個体に限ってはそれはそれで良かったと思えます。
そういう訳で、一件落着(!?)なのでした。
ヨコ11.2×タテ11.4cmでした。
現在根が生育中なので、トレーに入れたまま撮影しています。
この株は、すごい方が大切にしていた株なので、むやみに傷つけるものではないと思います。
逆光になってしまい、花の特徴が分かりにくい写真になってしまいました。
C. trianaei 'The King'の特徴は、栽培されたことのある方はご存知だと思いますが、株高がかなりあることに加え、リゾームも間延びし易く、縦にも横にも場所をとることです。
加えて、性質が強健なのでガンガン増えて、たちまち大きくなり、しょっちゅう鉢増しが必要になります。
よって、だんだん手に負えなくなって、手放す方も多いのではないかと思います。
こちらは先日の埼玉洋らん展で展示されていた株達です。
写真が上手く撮れているので、こちらの方が花の特徴が分かりやすいです。
'The King'は、良型で嫌味がなく、どこか奥ゆかしい美しさがあります。
大山ア山荘で加賀正太郎氏が愛でた蘭を、約70年~が経過した現在、私がみていることに感動します。
どれ程科学が進歩しても、タイムマシーンなんて作れないし、どんなに望んでも過去のあの場所へ行くことは不可能です。
こうして株と資料が残っていることで、私たちはあの時代を感じることができ、それは新しい感動を芽生えさせ、また次の世代へと伝承していくことができる。
咲かせられて良かった、と思った1株です。
どの株も丁寧に栽培されていますね。
私の持っている'The King'も、こちらの会にゆかりがある株だと思うので、こうやって元株が大切に大株に栽培されている様子が見れて嬉しい限りでした。
実際は、'The King'がもう数点展示されていたのですが、写真が上手く撮れていなかったので割愛しています。
'The King'は前述した通り由緒ある蘭で、あの蘭花譜にも登場している、数少ない原種カトレアの1つです。
蘭花譜自体が古いものだし、その中で個体名のついた原種カトレアで現存するものは、おそらくこの個体とC. purpurata 'Oyamazaki'だけではないでしょうか。
歴史的価値のある1株。
大切にしていきたいものです。
、、、、と綺麗にまとめましたが、私が本当に言いたいことはここからです、、、
書くべきか戸惑いましたが、書いておきたいです。
この花が咲いた時に、確かに感動しました。私にも咲かせることができたことに、正直また感動しました。
しかし、この現実を大富豪だった加賀正太郎氏は望んでいたのでしょうか。
強健であるが故に、どんどん安値で切り売りされ、現在ではありふれて、この個体の価値を重要視していない人の方が圧倒的に多いのではないでしょうか。
美しいのですが、、、この花を、私が見ていることに、、、正直少し悲しいと感じました。
しかし、もう数十年すれば、この個体自体の寿命が尽きていき、所有者は激減するでしょう。
そのとき必ずこの個体の価値が再び見直されます。
何故なら、それだけ意義のある株だからです。
私はその瞬間をきちんと見届け、伝承していこうと思ったのでした。
って、あれ?
この本に登場する'The King'、現在出回っている'The King'と同一個体?
なんかリップの色合いも、色の配置もちょっと違うような、、、、
てか、昔は版画だからしょうがないのかもしれません。
おそらく薄い赤と、濃い赤を微妙に色分け出来る程、赤色が存在していなかったのではないかと思います。
写真の'The King'のリップの赤い部分を全部同一色の赤にすると、確かに蘭花譜の版画に近づく気がしますね。
万が一、版画の個体と現在出回っている個体が異なっていても、この個体に限ってはそれはそれで良かったと思えます。
そういう訳で、一件落着(!?)なのでした。
投稿者:チームB|23:33|C. trianaei
この記事へのコメント