1.『テレビアニメーション50周年企画展』
1963年『鉄腕アトム』放送から50年と言うことで、1963年から2013年3月までテレビ放送されたアニメ作品のタイトルがパネル展示されていた。他に原作のコミックやライトノベル、懐かしいアニメグッズやおもちゃ等も一緒に見ることが出来た。
1993年までは2行で済んでいた作品数が1994年からどんどん増えていき2004年には5行と激増して行くのが一目で分かりなかなか面白い。「このアニメを見ていた」「懐かしい」と言いながらファン同士で盛り上がるには最適の展示だった。(笑)
2.アニメワールドスター『画業60周年記念 松本零士作品展』
松本先生のお馴染みのキャラクターの複製原画が展示販売されていた。安くても5万円以上だが『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』『新竹取物語1000年女王』『宇宙海賊キャプテンハーロック』『クイーン・エメラルダス』『男おいどん』のファンなら手元に置いておきたくなるだろうと言う品質だ。
3.企画展示『ガイナックス流アニメ作法〜人の群れがアニメを創る!〜』
アニメ制作の工程を企画立案から放送、パッケージ販売まで詳しく説明した展示だ。その職種の人型パネルが置かれていて本音の一言が吹き出しで書かれているのが可笑しい。デスクに置かれている企画書やシナリオ等は『天元突破グレンラガン』のコピー品らしくリアリティを感じられる。
監督やアニメーターのデスクにはコミックスやフィギュア、DVD等も置かれていて時々TVで見ることがあるアニメ制作現場そのもの。こういった展示品小物に凝るのはアニメ設定を行っているのと同じ感覚なのだろう。東京都現代美術館「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」と共通するこだわりが見て取れた。
デジタル化でセル画が無くなったのは知っていたが、実際彩色と撮影が全てモニター上で行えるようになったことでかなりの効率化が図れたようだ。IT化が今のアニメ制作本数増を支えているとも言えそうだ。ただ原画から作画工程では大量のコピーを取るので使用コピー用紙の枚数も半端な量でないらしく「コピーミス注意!」の貼り紙がある会社としてのリアリティが妙に可笑しかった。
AV Phileとしては放送局納品マスターのメディアがフィルムからビデオテープに変わり、その大きさも段々小さくなっていく様子が興味深かった。
なおこの展示で「製作」はお金を出す側に使い、「制作」はそのお金で作る側に、と用語を使い分けていると説明されていた。
4.手塚プロダクション
テレビアニメ『鉄腕アトム』制作上の工夫から生み出された日本のアニメ手法を展示説明していた。確かに今見るとパラパラ漫画の様なクオリティだが、社会人になった今だからこそ、限られた予算と時間の中で仕事を遂行する為に知恵を振り絞った開拓者精神は素晴らしいと思える。
まだまだ書きたいことがあるので次回に続く。
【関連リンク】
『鉄腕アトム』の最大の功績は何か――50周年のテレビアニメを振り返る
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1301/08/news016.html
アニメビジネスの明日はどっち? 2012年アニメ産業速報
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1303/26/news023.html
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image