これらの解答の中で“ゴミになったコレクション”がLD-BOXとは激しく同意し涙するしかない。
参考:61歳・資産7500万円男性の「1000万円以上かけてゴミになった」コレクション
https://allabout.co.jp/gm/gc/499103/
私自身幾ら支払ったのか正確に計算したことはないが、職場が西新宿にあった頃には毎日ヨドバシカメラに立ち寄れたので年間出費がLDは30万円、CDは20万円ということがあった。これが5年程続いたのでLDは150万円、CDは100万円以上掛けたことになる筈だ。最終的なLD購入費用は多くても200万円程度だろう。回答者の5分の1なら可愛いものだ。
当時は夢の光ディスクで劣化はしないと言われていたから退職後にゆっくりと視聴しようと買い集めていた。まさかアクリル樹脂が湿気を吸いアルミニウム蒸着膜をサビさせて再生不可になるとは知らなかった。
しかもアナログNTSC規格がデジタルハイビジョン、4Kと次々と高画質化されるとは想像もしていなかった。これはムーアの法則によるコンピューターハードウェアの性能向上が映像と音楽に関して様々な面で大きな影響を与えてきた結果だ。
1979年LD発売当時のパソコンはまだCPU 8bitでRAM 64KBと音声や映像を扱うのは夢のまた夢だった。その後2000年にソニーPS2が発売されDVD普及に弾みがつく。
2009年にパイオニアがLDプレーヤーの製造を終了し実質LD規格が消滅する。そのパイオニアのオーディオ、映像部門は売却されてしまい長年培われて来た高音質高画質のノウハウがどうなったのか憂慮するばかりだ。
まさか規格が無くなりLDを再生するにも中古品に頼るしかないとは本当に「諸行無常」で「盛者必衰の理」とは日本人の琴線に触れる出来事だ。
参考:【祇園精舎の鐘の声……】『平家物語』の魅力を知ろう。
https://shosetsu-maru.com/recommended/heike-monogatari
回答者はこの経験からミニマリストになりコレクションから足を洗ったとのこと。私もLDの教訓からDVDは余り購入しなかったしBDも結構購入枚数を抑えている。いや、3D BDは規格が危ういと逆に買い漁ったことがあるような…。(^_^;;
確かにLDコレクションは後悔するがここは「認知的不協和の軽減」「罪悪感の軽減」「意思決定の合理化」といった自己保身の為“良かった探し”をしてみよう。
・LDジャケットやボックスのイラストは描き下ろしの大判なのでコレクションの価値はある。
・価格を見て買うか迷い、思い切って購入し重いLD-BOXを持って帰るのに苦労した思い出を得た。
・タイトルを見れば購入時の自分がハマっていた映像作品を思い出し、懐かしむことが出来る。
・退職後に好きな映像作品をじっくりと鑑賞しようと言う“夢”を買ったと思えば下1桁しか当選したことがない宝くじを買ったのと同じだ。
アナログLDに比べ1982年発売開始当時のCDは今も再生できるのだから大変優秀なメディアだ。12インチのデジタル光メディアであるCD,DVD,DBは今後も上位互換性を維持しながら再生可能な筈と信じて購入していこう。
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