メイの呼び掛けに答えて2012年7月18日(水)『となりのトトロ』『火垂るの墓』がブルーレイディスクでついに発売される。
1988年4月16日に2本立てで劇場公開されたスタジオジブリのアニメで言うまでも無く『となりのトトロ』の人気と評価は今でも非常に高い。だが私が公開時に観た時の印象はまったく異なっていた。上映が『火垂るの墓』『となりのトトロ』という順番だったのが原因なのだが。(苦笑)
「昭和20年9月21日夜僕は死んだ・・・」という清太のモノローグで始まる『火垂るの墓』は主人公が衰弱死してしまうという悲惨な場面から始まり、幽霊となった清太がこの悲劇を追体験するという形で描かれる。ラスト兄妹2人の幽霊が現代神戸の夜景を見る場面では涙が止まらなかった。
対して『となりのトトロ』では事件と言えばメイの行方不明くらいで実に他愛無い日常を描いておりまったく退屈なアニメに思えた。もちろんその後単独で観れば面白い作品だと思い直すのだが、それほど『火垂るの墓』のリアリティはショッキングだった。
懐かしくてまたまたLDを引っ張り出してきた。1988年12月発売の『特別仕様版 火垂るの墓』標準ディスク/CAV SF098-1540 9,800円だ。消費税が無かったのでこの値段となるが、これと比較するとBDの7,140円(税込)が安く思えてしまう。(笑)
神戸の空襲のシーン、焼夷弾が降ってくる場面でのサラウンド音の怖さが印象に残っているのだが今回のBDの仕様では【音声】日本語(2.0chサラウンド/DTS-HDマスターオーディオTM(ロスレス))となっている。LDでもデジタルステレオなのだがジャケットには”デジタル音声の映画本編には、ドルビーサラウンド情報が記録されています”と記述されている。
ということはマルチチャンネル音源がありそうだ。ディズニー作品なら5.1chといった様に時代に合ったコンテンツの資産価値強化にコストを掛けて発売してくれるのだがジブリだから2.0chのままというのが残念だ。それでもマトリックスサラウンドであれだけ驚かせてくれた焼夷弾シーンはどんな音響を響かせてくれるのだろうか。今から楽しみだ。
レーザーディスク鰍ナは1988/10/25のCLV版発売を記念して「オリジナルセル画(背景つき)」を10名にプレゼントした。応募したところレーザーディスク・ファンクラブから1988年12月19日付けの挨拶文と共にセル画が2枚が送られてきた。嬉しくて映画のどのシーンかしっかりチェックしたことを思い出す。
1枚目はDISK2フレーム1124:もらい湯の帰り節子が掌の蛍を見るシーン
2枚目はDISK3フレーム29821:清太が節子を抱いて病院から帰るシーン
メインキャラクター2人が描かれており貴重なセル画だと思う。もっとも今回LDジャケットに入れてあった切抜きを見て”(背景つき)”の筈なのにそれが送られてこなかったのは「何故だ?」と24年目に初めて疑問に思った。当時は嬉しくてそんな仕様の違いに気付かなかった。(苦笑)
「この背景は、まだスタジオジブリにいるのです。たぶん。」
背景はセル画と違いそんなに多く制作されない貴重な物だからきっと資料室に保管されているのだろう。
試しにLDを再生したところ「アマデウス」と同様音声がノイズを引く様になっていた。(涙)
それどころか再生していて途中で止まってしまい最後まで観ることが出来ない。4面とも全滅だ。(泣)
「なんでLDすぐ死んでしまうん」
これは『となりのトトロ』&『火垂るの墓』2本立てブルーレイ特別セット ※特殊パッケージ仕様<初回限定生産>企画書を兼ねた関係者用パンフレット復刻版(A4サイズ)付きを買えという啓示で、従おうと思った。
【関連リンク】
◆◆◆プレスリリース◆◆◆ ジブリがいっぱいCOLLECTION
http://disney-studio.jp/news/index_detail.jsp?id=1765
【12/05/13(日)】 写真を追加しました。
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