映画「アマデウス」はLD時代の思い出深い作品だ。冒頭のサリエリの叫びと同時に流れる「交響曲第25ト短調より第一楽章」の何と印象的なことか。このシーンのサラウンド感と音の良さは今でも鮮烈に覚えている。
「モーツァルトを殺した」と言うサリエリの告白から始まるストーリーはミステリーとしても一級で本編160分という長さを感じさせず一気に観終えてしまう。天才モーツァルトのキャラクター設定の斬新さも面白いが、その天才を嫉妬憎悪するサリエリの心情は私の様な平凡な人間なら十二分に共感出来てしまう。そういった点で自分と向き合うことにもなる作品だ。(汗)
それでも子供の時にこの映画を観ていたらクラシックに興味を持ち音楽の授業をもっと楽しく受けられていただろう。(苦笑)
映画を彩るモーツァルトの名曲の数々。既存のサントラだと使用されていた曲が抜けていたりフェードアウトされていたりと満足出来ずCDを購入していなかったが、アマゾンの「おすすめ商品」を見ていたらこのコンプリート・オリジナル・サウンドトラック3枚組があった。
カスタマーレビューの評価が高いので購入したが、音質は良く映画内の曲をF.O.無しで通して聴くことが出来るのが嬉しく大変満足している。
パッケージはLPサイズの立派な箱で、中には厚手のCDケース(3枚分の分厚さ)とLPサイズのフルカラー20ページの解説書が入っている。解説書は英語だから写真を中心に見ている。(笑) 私にとってこのボックスは場所を取る邪魔な上げ底過剰包装だ。もっとコンパクトな方が良かった。
記事を書くに当たってLDスペシャルコレクション「アマデウス<ワイド>」PILF-2282税抜き18,000円を探し出してきた。THX LD仕様、ドルビーデジタル(ドルビーサラウンドAC-3)、LD-G収録作品だが結局このAC-3サラウンドを1度も楽しまないうちに時代はLDからDVDへ、そしてBDに移ってしまった。(冷汗)
スペシャルコレクションの豪華7大特典の1つ、オールカラー56P超豪華解説書は今見ても素晴らしい内容だ。CDの解説書がパンフレットに見えてしまう程の差がある。(笑)
LDのチャプターは細かく曲のシーンもすぐに呼び出せる。パイオニアLDCは本当に良い仕事をしていたと感心する。LDの状態は映像にはノイズが無く良いもののデジタル音声にジ、ジ、ジとノイズが入ってしまい大きな音では見られない代物になっている。当時の購入価格を考えると泣けてくる。(涙)
まあ1,500円でBDに買い直せばHD画質とドルビーTrueHD5.1chが楽しめるのだから本当に良い時代になったものだ。
【12/05/13(日)】 写真を追加しました。
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