僕が警備員を辞めた理由

転職で重要なのは、好きな仕事をやる
という基準よりも、大事なものがある。



それは「なりたい自分になる」というもの。



たとえ念願の仕事に就いたとしても、
給料が安過ぎては暮らしいけない。



仕事とは「なりたい自分になる」手段に
過ぎないという事でしょう。



こうしてみると警備という仕事は、
「なりたい自分になる通過点」として
悪くない。



警備という仕事で、人脈やスキルを身に
付ける人もいるけれど、警備業界に居続ける
事を考える人は少ないかもしれない。



それならば、施設警備の夜勤や当務の空いた
時間に、インプットに勤しむ人は次を見ている。



警備を踏み台にして新天地を目指すしたたかな
人の行動でしょう。



だからと言って彼らは評価を下げる行動をする
事は少ない。警備という仕事に忠実に仕える。



警備、施設警備に入れば自己投資（勉強）が
できると目論んで、入って来る人。



拘束時間が長いのを逆手に取って、自己投資
の時間にちゃっかり使う。



警備業のいい所は、時間になって交代が来れば
帰れる、即ち拘束時間が計算できるという事。



これに目を付けて、新たな自分になる手段と
して利用する人もいるでしょう。



以前紹介した、産廃業者から警備に転身した
人は、平日昼間パチンコに行きたいからと
いう理由でした。



それを悪いとは言いませんが、ここに訪問
している皆さんは、人生のグレードアップを
志しているのではありませんか？



収入、労働時間、社会的ステータス、人間関係
などのグレードアップ、もしくは上記を全て
少しずつ底上げしたい。



警備がいくら待遇が悪いといっても、ブラック
企業でない限り、生活することはできます。
ただ拘束時間は長くなる。



その環境を逆手に取り、なりたい自分になる
手段とするのです。その向上心があれば
いつまでも警備に甘んじることもない。



何かを学ぼうとする意志は、なりたい自分に
なろうとする意志とイコールなのです。



長時間拘束が嫌、でもいいじゃないですか。
警備に似た仕事で、時給ベースで単価が高く
拘束時間の少ない仕事を目指しましょう。



人間関係が嫌、これも悪くない。
警備業界ならではのしきたりが嫌、これも
ありでしょう。



自分の目指す環境で、理想に当たらずといえど
遠からずといったものは意外に近くにあったり
します。



いわゆる少しマシな環境なら、中年になっても
地道に捜せば行きあたるもの。コツはこれまで
積み上げてきたものを使う。



警備業界やビルメン業界でなりたい自分に
なれるのか。望むような生き方（働き方）
ができるのか。



この自問自答の末に、今の僕があります。
自分の人生における決断は自己責任ですが、
歳をとって後悔しないようにしたいものです。

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