ゴシックホラー:『ペニー・ドレッドフル 〜 PENNY DREADFUL』
シーズンV感想★1話〜9話(最終話)
シーズンV感想★1話〜9話(最終話)
人生の中で今まで見たドラマの中で、トップ5に入るほどの鬱物語。
今までの闘いは何だったのか。
鬱展開だけじゃなく、伏線や謎も残ったまま。色々と疑問も残ったままに終わったシーズン3でフィナーレ、THE END。
続きはありません。シーズン4はありませんん。
超鬱展開です。
もうヴァネッサが、1話から、暗闇に進む展開しかない。
唯一、みつけたかすかな光も闇だった。
ヴァネッサ、凄い頑張ったのに。よくなろうと戦おうと行動しているのに・・・なんつーか、全部裏目に出てしまったシーズン3でした。本当に鬱。この鬱な感じもゴシック要素になるんだろうか・・・
結論からいうと、ヴァネッサは死にます。
本当に今までの闘いはなんだったの?
まず、シーズン3の序盤からしておかしい。
なんでみんな、ヴァネッサを1人にするのか。危険な状態なのに。
まぁ、しょうがないんだけど、状況が状況なだけに。
マルコム卿は、3話で亡くなった黒人従者の遺体をアフリカに持っていくために旅。
これ、本当にヴァネッサも連れて行くべきなんじゃないのかな?
イギリスにいるより、離れた土地にいくのも気分転換になると思うんだけど。
イーサンは・・・というと、アメリカに強制送還。連行されいる途中に列車で襲撃にあう。
イーサンの父の仕業。
まぁ、イーサンの方は、シーズン3の半分ぐらいは、イーサンと父親の因縁とかそういう話です。
魔女ヘカテもイーサンと一緒に行動をしています。
ヘカテ可愛いんだけど・・・魔女で闇の人物なのは間違いないけど、でもイーサンの事は本当に好きだったと思います。
母親のあのクソババアよりかは、普通の人間みたいな若いお嬢さんです。まぁ、魔女で闇なのは事実だけど。
でも、ヘカテ、最後死んじゃう・・・
ロンドンに1人とりこのされたヴァネッサは孤独になり鬱病。
つか、元々、精神病んでたんだし、1人にしておくのは危険ですよ・・・
でも、そんなヴァネッサも、何とか頑張ろうと、自分の足で歩き始めます。
精神科医も通ってカウンセリングと向き合って、自分の過去と一生懸命向き合います。
シーズン3の敵は、ドラキュラ。
シーズン1の敵でもあるけど。
ヴァネッサの親友でありマルコム卿の娘であるミーナを攫った人物。ミーナをおとりにつかって、ヴァネッサをおびき寄せようとした人物。ヴァネッサを嫁にしようと自分の側にしようと、ずっと執念深く企んでいた人物です。
このドラキュラは、シーズン2の敵、墜天使ルシファーの兄弟。悪魔の兄弟2人して、ヴァネッサを取り合う話。
少女マンガのようなアホな相関図ですが、ゴシックドラマなので、恐怖と不気味さしかない。
それに目的はヴァネッサと結ばれて世界を暗黒にする・・・とかいうものだし。
悪魔の兄弟に取り合いされても、悲劇しかない。ヴァネッサの内にある力が全ての元凶なんですよ・・・
でも、ヴァネッサはずっと、それに打ち勝とうと闘っていた・・・
色々言いたい事あるけど、でも、ヴァネッサはドラキュラと結ばれてしまい闇に墜ちてロンドンが闇に染まり疫病が街をおってしまいます。ヴァネッサは死を覚悟。やっときたイーサンに、自分をころしてといい・・・
イーサンは、ヴァネッサの為に、世界の為に、引き金を引く・・・
という鬱展開!!!!!!酷すぎる。凄い鬱。
ヴァネッサ、凄い苦しんできたのに、救いなしかよ!?
てか、シーズン1も、ミーナを救おうとして、結局ミーナも死んでしまい救いなしだったけど、まさかヒロインのヴァネッサも救いなしなんて・・・でも死んだ事が、ヴァネッサにとっては救いなんです。
穏やかそうに死んでいったから・・・
でも・・・読者としてみれば後味悪いし、もっと他の終わり方はなかったのかと疑問。
マルコム卿も悲惨ですよ・・・取り残された側はもっと悲惨なのかもしれない。
マルコム卿は、娘と息子を既に失っていて、奥さんも魔女の呪いで自殺。
娘同然に可愛がっていたヴァネッサも最後は・・・死んでしまった。
ある意味、マルコム卿は、悪に負けたんですよ。家族をこんなに沢山失って。
神なんているの?
このドラマをみると、このドラマの世界の神は、なんで助けてくれないのか不思議でなりません。
本当になんだったんだろう。今までの戦いは何だったんだろう。
しかも、なんかよくわからないけど、ドラキュラは、ヴァネッサが死んだら、もうどっかいっちゃったし。
ドラキュラを倒したわけでもないし、どうなったの?謎の終わり方です。
すごい鬱!!!もっと楽しいドラマが見たくなりました・・・
ちなみに、ドリアングレイ。
最後、彼は不死身なので、生きてるけど、孤独ですね。
不思議な人物です。でも、身勝手な人物でもありました・・・
もう1人の怪物、リリーも、最後まで生きているけど、彼女は、ドリアングレイの元も、フランケンシュタイン博士の元も去ります。彼女も辛いだろうな。凶器で怪物のような内面がある女性だったけど、でも彼女は、最後まで博士の事は恨んでいても、頃せなかった・・・彼女は男を恨んでいました。でも博士は頃せなかった・・・彼女も感情がある怪物です。博士に生み出された怪物たち(リリーやクリーチャー)は、みんな人間のような感情があり、誰よりも人間らしいんです。だからこそ、彼らは苦しむんです・・・
リリーにも過去に記憶があります。思い出します。娘がいたんですね。幼くして亡くなったけど。
あと、かんじんなクリーチャー。
彼は最後まで生き延びてたけど・・・
彼も悲しすぎる。
実はクリーチャー、過去の記憶を思い出して自分に家族がいた事を思い出すんです。
クリーチャーには、嫁と病気の息子がいて・・・貧しそうな家庭だったけど、家族がいたんですね。
(しかも、クリーチャーは、ヴァネッサがいた精神病院で世話役として働いていてヴァネッサに優しく接した唯一の人物という過去もあります。ヴァネッサは思い出すけど、クリーチャーは、このことは思い出せないようです。)
とにかく、クリーチャーが思い出したのは、過去に住んでいたボロアパートと嫁と息子。
しぶしぶ会いにいったけど・・・隠れながら・・・屋根裏から、家族を見守るクリーチャー。
でも思い切って会いに行きます。
最初は怯えていた息子だけど・・・
でも奥さんが、クリーチャーを受け入れます。
奥さんはクリーチャーが戻ってきたことを喜びます。
家族3人でまた暮らすようになったクリーチャー。ここは、素直に感動しました。
良かったね、クリーチャー!!本当の家族がいたんじゃない!
せめて、この人達はハッピーエンドで終わってほしかった!!!!
でも、これも鬱エンド。
病気の息子はついに亡くなります。
そして奥さんは、クリーチャーにお願いするんです。
息子をフランケンシュタイン博士に生き返らせてほしいって。
奥さんはフランケンシュタイン博士にあった事ないけど、夫を生き返らせてくれたことに感謝をしているようで・・・
だから、息子も生き返らせてほしいと!!!
うーん、けど、クリーチャーは、息子に自分と同じ苦悩を味わいさせたくない、不自然でダメだと・・・
奥さんは、息子を生き返らせて、生き返らせないなら、あなたも戻ってこないで!ってクリーチャーに言い放つ。
クリーチャーは息子の死体を海に・・・
彼は博士に持っていかなかったんですね・・・
そして、クリーチャーはまた孤独に・・・
もう奥さんの所にも戻らないのかな。
切ないな・・・なんつーか、こっちも鬱展開ですよ。
クリーチャーもリリーも、死んだのに生き返ってしまった。
でも、自分の子供は死んでしまっている・・・そんな辛い運命。
これから、どうやって生きていくのだろうか。永遠の不死身なのかな?
生と死について考えさせられますね、鬱展開だけど。
クリーチャーには、ヴァネッサの為に、一緒に博士やマルコム卿やイーサンのチームに入れてほしかった!!
クリーチャーはヴァネッサの友達なのに・・・
ヴァネッサの死を、クリーチャーも影からしって悲しみます。
ヴァネッサの墓・・・
みんなが去った後に、1人、クリーチャーが出てきて、墓の前で泣きます。
終わり。
鬱展開過ぎる。
悲しいお話でしたけど、色々考えさせられるドラマでした。
シーズン4まで必要とは思わないけど、せめて、あと1話、少しハッピーな後日談や数年後の話を書いてほしかったかな。てか、ヒロインのヴァネッサ、死んでしまった・・・あぁ、なんか、喪失感。