<個人的な評価:10点中7.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
漫画は読んだ事があるけど、内容がちょっと違うし、キャラも性格も違うので、新鮮な目線で観れた。
『カラダ探し』(カラダさがし)は、ウェルザードによる日本のホラー小説。だから原作は小説だ。
時間のループに取り込まれ、毎晩のように真夜中の校舎で血まみれの少女の霊に追われて殺され、時間を前日の朝まで戻されて蘇生するという毎日を繰り返しながら、バラバラに分割された人体のパーツを探索して集めていくというデスゲームに巻き込まれてしまった高校生たちの恐怖と奮闘を描く。
他のJホラーといえば「白い服を着た長い黒髪の女の怨霊」が定番で、見えない静かな恐怖から、影からジワジワと追い詰めてくるのがスタイルが多い。しかし、カラダ探しに出てくる「赤い人」は、初っ端から、襲ってくるのだ、ゾンビのように。そして、ルールが、ありホラーでありながらデスゲームのジャンルでもあるだろう。
最後の展開には、吃驚したが、これは色々と解釈ができる。
最後のカラダ「頭」を完成させたのが明日香だったから、カラダ探しは生け贄が必ず1人必要になり、完成させた者に呪いを掛けられ次のカラダ探しの犠牲者になる。
だから、明日香が犠牲になった。
でも、そうなると、辻褄があわない。なぜなら、明日香は、ちゃんと元の世界に戻ってきたんだ。
仲間の誰一人欠けてなかった。
もし、これが映画のオリジナルストーリーで、元々、ほんとの犠牲者は明日香で、彼女が小学生の時に遊園地で既に亡くなっていたとしたら?
「いないもの」として、クラスで扱われていたのも、伏線では?
本当はいなかったから。
でも、幼い頃に亡くなった明日香は、自分が死んでいるという自覚がなく、クラスのみんなに紛れ込んで高校にまでいったとかだったら?不思議な現象。
遊園地でバラバラ殺人事件……被害者は野崎明日香。
この遊園地は明日香が幼少期に幼馴染みの高広と訪れた場所。
本当に明日香は死んでいたのでは?
そう考えると、面白い。あの有名なアニメ「ANOTHER」のように、死者がクラスに紛れ込んでいたとしたら?
いずれにせよ、家族ぐるみの付き合いがある幼馴染なのに、孝弘も、ずっと明日香を無視してたのが、引っかかる。ヒーローのような扱いだが、ほんとに友達なら、クラスから孤立している明日香を気づかおうとはおもわないのか?実は、元々、明日香は死んでいて、そのせいで、幽霊のように存在感が薄いのかもしれない。
映画ならではの、そういう別設定があってもおかしくない。
でも、原作の通りだと、カラダ探しの呪いとして、「すべてのパーツを集めた夜、生き残っていた者の1人が棺に入り、次の“探される側”にならなければいけない」というルールがある。
棺に入った者は体をバラバラにされ学校に隠され、それ以外の者は呪いから解放。
そしてまた新しいカラダ探しが始まる……という流れ。
映画では、明日香は棺桶に入ってないし、元々、棺桶は一つしか準備されてないけどね。
まあ、エンターテインメントとしては面白い映画だったと思う。美男美女揃いだし。
ただ、明日香はあまり好きじゃないね。最後、パワー発揮してたけど、それまで結構役立たずだったし。
留美子や、理恵の方が好きかな。
明日香「水泳の授業を休んだために透明人間扱い」
留美子「彼氏が浮気している」
篤史「怪我でバスケができなくなった引きこもり」
翔太「いじめられている」
理恵「表面だけの人気者」
それぞれ孤独を抱えているキャラだった。
なんか、表面だけの人気者って意外と辛いなーと思う。孤独を感じているようだし。
高広だけは孤独っぽさがないが、彼も彼なりに悩みはあるんだろう。
人気者なはずなのに、それでもクラスに同調して、最初は明日香をほぼスルーしてたのをみると、彼にも「弱さ」はあった。そんな弱い自分が嫌いだったんじゃないかなと思う。
人気者なのに、みんなに好かれる為に、みんなに同調している、理恵や孝弘。
だから、イジメがあっても、見て見ぬふり。
幼なじみが無視されてて孤立してても、見て見ぬふり。
ホラー映画ではあるが、青春ドラマでもあり、人間ドラマでもあるね。