<個人的な評価:10点中4.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
あらすじ&予告に惹かれて、VRホラーって事で、期待してた作品だったが、ここまでクソな脚本も珍しい。いやクソは言い過ぎだけど、とにかく、残念だったな。
映画館で観る予定だったが、時間がなくて、いつのまにか、思ったより上映が早く終了した。不人気だったからかな。U-NEXTの配信できたので、残ったポイントを使って、ようやく観る事ができた。
本当に微妙だった。
加耶子や貞子同様に、怨霊に、正義や理性を求めても無理なんだけど、なんか傍迷惑な怨霊だな。
あらすじ
天才脳科学者の片岡友彦と、現実世界と瓜二つの仮想世界を作るVR研究チーム「シンセカイ」はシャーマンが棲む島を訪れる。 しかし、システムエラーや赤いバグが突如出現するようになり、異世界と現実世界は交わっていく。 そして解き放たれた“イマジョ”の怨念に襲われながら、友彦たちは生き残りを懸けて呪われた島に隠された謎に挑む。
こういった、あらすじなんだが、せっかくのVRという設定をうまく活かしきれてない感がするのと、最後が後味悪すぎる。あの中学生の女の子が死ぬ必要はあったの?あの子も憑りつかれたの?なんで、あんなに後味悪いの?
主人公の男女が、VRの世界に閉じ込められたエンデイングは、まあ理解できるし、そこは良いんだけど、あの中学生の女子が、死ぬ必要はあったのか。絶望しかないエンデイングじゃん。
後味が悪いエンデイングは、ホラーではよくあるから良いんだけど、何も悪い事をしていない、主人公ですらない、子供が、意味もなく、最後、自殺してしまうような展開は、胸糞悪い上に、意味もよくわからない。
あと、VRの世界に鳥居が残っているのはわかるけど、現実世界の鳥居は、既に燃やされたはずでは?
なのに、最後、なぜ、あの中学生の子は、いつのまにか復活してる鳥居に向かって歩いていき自殺していったのかな。切望感や虚無を表したくてああいうエンデイングにしたのかもしれないけど、鳥居が燃えた事を忘れてないか??と思った。それとも復活する鳥居なのか。
イマジョの存在もな。確かに、惨い殺され方をしたけど、個人的に同情はできない。
有力者の愛人になったら、そりゃ無理やりだろうが何だろうが、正妻からは嫌われて当たり前だろっていう。私は正妻の方に同情をするね。
惨い殺され方はしているけど、同情は一切ないわ。むしろ、ああいう女は嫌い。今の時代だったら、被害者ビジネスとかやりそうな女。あの時代だから、怨霊になってしまったんだろう。
それで、クソな怨霊になったわけで、自分を傷つけた村人だけを恨むならまだしも、誰これかまわず、色んな人を呪いまくっているという。イマジョって、まるで梅毒をまき散らしている売春婦のような怨霊だ。
しげ爺の恨みも、逆恨みすぎて、なんだかな〜
村人を恨む前に、自分の母親&イマジョの怨霊を恨んだらどうだ?
精神が狂ってしまったのか、イマジョの怨霊に憑りつかれたのか知らんけど、ただの淫乱な男好きなクソ不倫女じゃん。村人から嫌われて当たり前だろっていう。むしろ殺されても全く同情しない。でも、しげ爺の母親は別に村人から殺されたわけじゃなくて、自分の淫乱な行いのせいで、精神が狂って自分で発狂死したんでしょ。確かに、残された子供(しげ爺)は可哀想だけどさ。
しげ爺が、村八分にあってるのも哀れではあるけど、怒りの矢先を、関係ない人にまで向けすぎでは??
昔の時代ならともかく、既に新時代。ひげ爺は、村が嫌いなら、出ていけばいいのに。
村人たちを恨む矛盾がよくわからない。
加害者は、むしろ、ひげ爺の、淫乱なサイコ母親じゃん。母親に憑りついたイマジョの怨霊が元凶じゃん。
なのに、なぜそのイマジョを祀っているの??
イマジョを呼び出して、村人に復讐するとか、八つ当たりもいいところ。
しげ爺によくしてくれている、中学生のリンまで、最後は死んでしまったし。
なんだかな〜
で、主人公のVR作成チームも、それぞれのキャラの魅力がよくわからないし、イマイチだったな。
主人公の友彦も、なんだかパッとしない。
そして、死んでしまった井出さんってリーダーも、結局、イマジョの犠牲になったのかな。
イマジョ、害悪すぎるでしょ。
害悪すぎて、出てきても、ホラーというより、害悪すぎるキモイ淫乱女って印象しかなくて、怖さがない。
私の場合、幽霊だろうと何だろうとその対象への嫌悪感が増すと怖さも減る。
だから、ホラーとしてもイマイチだった。
私が怖いと感じる幽霊や怨霊とかって、心のどこかに、未知なるものへの恐怖や、同情心や、共感があるからくるのかな。だから、子供の幽霊とかは怖い。
例えば、「仄暗い水の底から」の女の子の幽霊は怖かった。
「リング」の貞子も、怖かった。
今回は、個人的に、イマジョという存在に、恐怖感より、嫌悪感が増したので、恐怖を感じなかった。
だから怖い顔がドアップで出てきても、なんだよ、こいつ。マジで迷惑!としか思わなかったな。
脚本も駄作。
ホラーとしても、怖さより嫌悪感が増す。
VRとしてのせっかくの面白い設定も生かし切れてない。もったない。
そんな理由から、評価は、4.5点。
4.5点も、一応、評価だから、これはなにかというと...
VR+ホラーの試みへの挑戦心への評価かな。
あと、予告+ポスターが良い。
宣伝は良かったんだよ。
しかし、宣伝はよくても、中身は駄作。VRホラーへの挑戦は良いが、結果は失敗だったから、4.5点以上の評価はできない。
もったいないんだよね。VRという新しい技術&時代遅れの村が舞台という面白い設定なのに。色々ともったいなかったな。