<個人的な評価:10点中7.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
この時代は、良作映画が沢山あったな。古い作品だが、前から気になってたので観た。
思った以上に、ダークなエンディングになったな。
Donnie Darkoは、最後は自ら死を選んだか....
主人公の Donnie は、元々、精神を病んでいた。引きこもりではないし学校には行くし、友達もいるが、問題行動や妄想癖があったようだ。彼は3人兄妹の真ん中で、ハーバード大学の入学を控えている優秀な姉と、ダンスが得意な妹がいる。優秀な姉や妹と比べて、落ちこぼれてるのも、病んでしまう要素の一つかな。しかし両親は、明るく、あっけらかんとしている感じで、平凡な良い両親だ。
Dornie は、精神が不安定なため精神科医の治療を受けていて、精神安定剤も飲んでいる。
未来からきたっぽいウサギのきぐるみを着たフランクは、何者なのか?と思ったが...
これ、主人公は、Dornie ではあるが、最後まで見ると、ウサギのきぐるみを着たフランクの計画だったんだなと。世界の終わりの日は、本当に世界が終わる日ではなく、フランクがDornie に殺されて死んでしまう日で、そして、Dornie の母と妹の乗った飛行機のエンジンが、堕落して、おそらく、飛行機も堕落してしまう日だったのかな。
フランクがうさぎの着ぐるみを着ていたのは、彼は、ハロウィーンの夜に、殺されたから、仮装。
殺されたままの姿。
つまり、ウサギの着ぐるみは、フランクの亡霊。
亡霊フランク(ウサギ)は、過去に戻って、Dornie を洗脳した。自分が殺されないようにするために。
しかし、Dornie も、未来をわかっているのなら、家に堕ちてくるエンジンを回避して死から逃れられたはず。
それでも彼は、あえて、死を選んだ。
世界が終わるとされる日、ハロウィンの夜、ドニーの母の乗ったジェット機のエンジンが過去のドニーの家を直撃し、ドニーは死んだ。
タイトルしか出てなかったが、伏線としてはじゅうぶん。そう、この作品には、「最後の誘惑(1988)」というキリスト教の映画が関わっている。
キリスト教の学校に通ってた高校時代に、授業で観た記憶がある。
この映画は、イエス・キリストが、悪魔に騙される話だ。
Donnie Darko も、イエスのように、悪魔(イエス)に騙されて、死んでしまう事になるという事の暗示。
しかし、イエスが、自らの死を予期していたように、Dornie Darko も、自らの死を予期して、最後は自分で死を選んだのだった。
「タイムトラベルの哲学」という本はぜひ、読んでみたいが、内容は詳しくは、わからない。しかし、これも伏線であって、つまり、あの婆さんは、タイムトラベルを経験した人なのだろう。
物語自体はシンプルにみえて、実は、難解な映画のひとつなので、また視聴すると、別の角度から色々と考察できるのかもしれない。
印象に残る映画ではあった。