<個人的な評価:10点中6.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
日本のカルトホラー映画。
ド田舎だと、日本でも、たまにこんな洋館があるよね。
私自身、両親と仲が良いから、帰郷たくさんするし、海外の親も日本に遊びにきてくれるけど、この映画の主人公の良典は、母親とは微妙な仲で、すごく久々の実家帰り。
親と疎遠な人って、親側に問題がある場合もあれば、子供側に問題がある場合も多いし、単に性格があわない場合もある。まあ、多少性格があわなくても、私なら血のつながった家族とはできれば、仲良くしたい性分。幸い、私は、両親兄弟とも仲がいいし、相方の両親や家族とも関係は良好なのでラッキーなのかな。
(過去に付き合った事がある元カレの母親に、怖いのがいたけど。)
この映画では、明らかに母親がヤバい。厳しいとかそういう事じゃなく、カルト宗教!!!
最近、日本でも話題になっているよね。家族がカルト教だったら、嫌だわ...涙。
婚約者の香苗を連れて、すごく久しぶりに、一人で洋館に暮らしている母親のもとを訪ねる主人公・良典。
亡くなった弟・悟の七回忌でもある。
洋館に住んでいるが母親は見た目は、普通の地味な田舎のおばさんって感じ。ちょっと暗そうな感じがするが、温かく、二人を迎える母親。
この母親、実はカルト教にはまっていた。
母親は長男の母親は良典より、亡くなった次男の悟が大切。挙句の果てに、死者を生きた人間に降霊させる儀式で、良典を生贄に!!
弟の蘇生のために、良典を生贄にしようとしてたのだ。とんでもない母親だな〜
前から入念に準備していたわけじゃなく、たまたま、良典が帰郷してきたので生贄にしちゃおう!って感覚なのが余計に怖い。
香苗が間一髪で、良典を助け出すが...
実は降霊の儀式は成功してしまったもよう。良典はもういないのか....
見た目までもが、いつのまにか、悟になっていたのだ。
儀式の最中、まだ見た目が良典だった良典が、「母親のことがずっと嫌いだった」と母親に告白するのだが、よく考えてみれば、これは、もしかして、良典ではなく、悟なのではないのか?真偽は不明だけど、悟だったら面白いなと思った。
母親とは疎遠でも、母親を嫌っているそぶりはなかった良典。むしろ、母親は死んだ悟ばっかりに夢中で自分をみてくれなかったので嫉妬してたし、昔は、母親の為に、絵をかいていて、母親にプレゼントしたことも覚えていた。宗教にはまっている母親の事も心配してた。どんなに心配しても、振り返ってくれない母親だったから、いわば、良典の片思いみたいな感じだった。良典は母親を愛してたし、母親にもっと愛されたかったようにみえる。だから、母親の事を実は嫌ってたのは、皮肉な事にも、母親が大切にしてた悟だったと思う。
良典ではなく、悟。
それに気づいた香苗。
それでも、温かい家庭を作れるのか?
香苗自身も、両親がいなくて、妊娠中なので、温かい家庭をつくるのが夢だった。
腹をくくって、悟と共に生きるのか....
この先の展開は不明。
そういえば、置き去りのベビーカーは何だったのか?
最後までわからなかった。
あれはもしかして、母親には関係がなく、香苗の未来を暗示するものだったのかもしれない。もしかして、将来、香苗は赤ちゃんと心中するのか??不穏な空気。
香苗の未来は不明とはいえ、悟とくっついて仲良く温かい家庭のハッピーエンドではないだろう。