<個人的な評価:10点中7点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
久々の台湾ホラーを観た。呪いがテーマ。
日本のホラーもそうだけど、アジアのホラーってジメジメして怖い。
個人的に欧米ホラーより怖い。
この作品は、冒頭を観ても呪われそうな雰囲気がある笑。
あの祈りの言葉は、呪いの言葉なんだろうな〜と冒頭から予想できたわ。
だから私は呪われないように、言葉を覚えなかったし、画像も不気味すぎるので小さくしたよ笑。
そして呪われそうな場面は、半分にして観た。
例えば、呪われたくないので、最後の仏像の顔も拝んでません笑。
なにがおきたかは、わかったけどね。こんな感じで、工夫をして観た笑。
フィクションだとわかってても、不快な気分になるからね。
まあ、この呪文を覚えろ!!って言われて、覚えるかよwwって思ったので、逆に頭の中で念仏を唱えたわ笑。
グロはあった。蟲が出てくるよ。
私は、蟲系キライだからなー
でも欧米ホラーの方が、グロさはあるから、これはこれでグロいけど許容範囲!
なんかツイッターで絶賛されているけど、個人的にそこまで絶賛するほどか?って思ったので良作ではあるけど、評価は10点満点中7点かな。
私からみれば、新鮮さもどんでん返しもない。(私の場合は、冒頭から、最後のネタが予想できたし想像通りだった)
もちろん怖いのは怖いんだけど感覚が麻痺しちゃったのか、内容が想像できたのか、思った以上の怖さはなかった。瞬間移動ババアとか怖かったが、あのババアが来るのはわかってたから心の準備はしてたよ笑。予想通りキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 怖いけど笑っちゃった笑。
ただ、POV形式っていうのかな。リアリティーがある撮り方のホラーは好きだ。まさしく恐怖のリアリティー。視聴者も巻き込まれている感覚が、この映画の面白いところだろう。
まず、冒頭もそうだけど、作中にも、後半にも、母親が視聴者へ、一緒に祈ってくれ!と悲願する場面があるんだが、普通に怪しすぎるので、これは、実際は、視聴者も動画を見て、この祈り(呪い)の言葉を覚える事で、呪われ、多数が呪詛にかかる事で、娘の呪いを軽減させようとしているんだろうなって、はじめから想像ついた。呪いのビデオ的な感じ。これで、100万人が観たら、かなり呪いは軽減されるだろうな。
とにかく、驚きも何もない。人間不信な私からすれば、冒頭から、この母親のトリックはバレバレだった。
それにしても、何の罪もない幼い娘が呪いにかかって苦しむ姿は切ないし悲しい。
最後、助かって良かったけど。
あと、血が繋がってなくても娘を愛し、あの母親も助けようとした、養父も可哀想。
彼も何も悪くないのだから、死なないでほしかった。
母親にいたっては、ちょっと自業自得な面もあるな。
そもそも、6年前の出来事がね。
好奇心旺盛な若者らしく、踏み込んではいけない事に踏み込む。
迷信を信じてない人はそうだろうけど...
でも、だからといって、無礼に土足で踏み込んではいけないよね。
うーん。私は、やっぱり、多種多様な文化や宗教がある国で育ったし、自分は仏教徒だけど、他のよくわからん宗教でも、土足で踏み込もうとは思わないな。日本にもあると思うけど、けっこう他の国でも、こういうカルト系な密教は沢山ある。
だから、ホラー映画でありがちな、好奇心旺盛な無礼な若者たち、絶対に呪われて死ぬであろう若者たちの行動には、一切共感できないし、死んでも、自業自得だな〜、バカだな〜としか思わない。
今回の作品も、呪いのキッカケは、ありきたりなバカな若者たちの責任。
ただ子供にまで呪いがかかってしまうのは悲しい。
ちなみに、今作はなんと高雄で実際に起きたショッキングな事件に触発されて制作されたと言われている。調べてみると面白いが、2005年に、台湾・高雄にて、神に憑依されたと主張する6人家族が、自傷行為など奇怪な行動を繰り返し、死者が出るに至った事件があったのだ。
台湾では、過去にもいくつもの、宗教にまつわるような奇怪な事件がおきている。
台湾人にも、宗教や呪いを信じる人が多い。日本人より多いと思うな。
私は日本人の友人は少ないから、日本人がどれぐらい、そういう事を信じているかは詳しくは知らないけど、台湾人の友人は、とても多いので、私のまわりは、10代の若者の時から、みんな信じているんだよね。
親や祖父祖母の影響だろうね。
私も、若干信じているから、絶対に好奇心で、変な事には、かかわらないようにしているんだけど。
親にもそう言われたし。自分を守る為だよ。
それは実際に、好奇心で、かかわってしまって、事件になっているのを知っているからってのもある。
日本では、現代ではそういうのは隠蔽されているかもしれないけど、海外では、堂々とニュースになったりもするから。「好奇心で、こういうものに関わっちゃダメ、呪いがふりかかるよ。もし何か過ちをしたら、しっかりお祈りをして、寺院でお浄めする事」的な教えは、祖父祖母世代から親へ、親世代から子供へ受け継がれている。ちなみに、道端に落ちている赤い袋を拾ってはいけないとか、赤い服はパワーがあるとか、そういう事は、私も小さい頃から聞いている。私はシンガポールで育ったけど、中華系の人達の宗教感は、台湾と似ている。
さて、この映画、監督自身も「今まで自分が撮った中で一番邪悪な映画」と公言している。
確かに、冒頭から、邪悪感はあったけどね笑。
冒頭から、ネタがわかってしまったから、ありきたりだな〜と思ったけど。
動画配信が普及した現代では、こういう系のホラーは増えたし。
こういう系というのは、視聴者&作品の距離が近く、リアリティーがある系。
だから、この映画を観たら、もしかしたら貴方の呪われますよ〜
そんな感じの怖さ!
あと、どうやら、大黒仏母って、実在するヒンドゥー教の神カーリー・マー(黒き母)っぽい。手が何本もあって、左手に生首を持っているカーリー・マーを、見た事がある人も多いだろう。
ヒンドゥー教と仏教は、繋がっていて、カーリーは、仏教では鬼子母神。
だから、大黒仏母 って、鬼子母神がモデルかな。
愛する我が子を救うために鬼になる母親。主人公は、最後、鬼になった。
鬼子母神がテーマの作品ともいえよう。
ちなみに、私は呪われたくないので、ラストの像の顔は観てないけど、観た相方が言うには、グロらしい。まるで、顔面を打ち付けたかのようなグロ。(ちなみに、相方は今日は腹痛。私は元気です笑)
主人公も最後は自ら、石に頭を何度も打ちつけて死んだけど、他にも呪いを受けたものが、顔を壁に打ち付けて自殺している。これは、呪いを受けたものも、大黒仏母のような姿になるって意味でもあるね。
観るのは自己責任だが、くれぐれも呪われないように!