<個人的な評価:10点中7.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
アガサ・クリスティが1938年に発表した長編小説『死との約束』を原作として、日本を舞台に置き換えた作品。巡礼の道として世界遺産に登録されている熊野古道が舞台で、時代設定が昭和30年代。物語の舞台「黒門ホテル」の外観は愛知県の蒲郡クラシックホテルで、館内は都内のセットで撮影が行われた。
この日本版に改編したアガサ・クリスティーのシリーズ、けっこう好き。
日本のドラマはほとんど観ないけど、ミステリーだけは、けっこう好きな時もある。
リアリティーあるダークな欧米ミステリーも好きだけど、こういうコメディー風で、わざとらしい演技で、いかにも、フィクション!って感じの設定が、楽しくて好きだ。
原作は実は読んでないので、犯人はわからなかった。
それもあって、犯人当てを楽しみながら観た。
しっかり、ちゃんとできたミステリーだった。
さて...感想だが...
女医のキャラがすごくウザかった。
なんで会ったばかりの他人の家族にあんなに執着するのか理解ができなかったので、実は、過去に何かがあって、こいつが犯人なんじゃないのかと、最後まで疑った。
会ったばかりの他人の家族に、ストーカーまがいの事をして執着するのは異常すぎる。
あんなヤバい婆さんの一族を関わりたくないでしょ笑。
なのに、いちいち、関わろうとしているから、実は、あの婆さんの生き別れた娘なのか、過去に何かあったのか、なにかあるんじゃないかと勘ぐったけど、結局、女医は犯人じゃなかった。
女医と共に、疑ったのは、上杉議員っていう女性だけど、当初、単に、勝呂の古い知り合いで友人っぽいから味方側かと思ってた。彼女は、元犯罪者だけど、でも人殺しではなく、怪盗だったらしいから、殺人はしない人なのかなと。コナンでいう怪盗キッドや、金田一少年でいう怪盗紳士みたいな立ち位置かなと思ってた。
そして、勝呂とのやり取りをみるに、ギャグ要素のキャラかなと思ったけど...
でも、彼女が、なんか怪しいな?と思ったのは、参道の時に、また、わざとらしく、勝呂を突き落としたあたりかな。あれで彼女のアリバイは消えたし。あと、殺人があきたあとの警察からの質問で、不可解な言動をいくつかしたのも気づいた。なにより、彼女と一緒にきてた編集者が、人の意見に流される性格のちょっとオカシイ人だったのにも気づいたから。三本足のカラスのネタが、勝呂が仕掛けたトリックなのも気づいた。
その時点で、彼女たちの言い分は、あまり信用できないなと悟った。
結果的に、家族全員も、嘘をついてたんだよね。
そこが面白かった。
全員、警察からの質問には嘘をついてた。家族はお互いを庇い合っていたから。
だから捜査が難航したけど、実際はいたってシンプルだったね。
家族ではない上杉議員が犯人だった。動機もよくわかった。
皮肉な事に、死んでも悲しんでくれる人は、1人もいなかった。
いや、実の娘は感情をあらわにして悲しんだね...
やっぱり実の娘だから、母親がアレでも愛情はあったのか。
あの婆さん、末っ子の娘以外は、全員、継子だったんだね。
継子でも、あんなに支配するのか。
借金も肩代わりしたり、長男の嫁も決めたりと、でも、そういう事をして、色々と家族を支配してた婆さん。
ただ、あれは一種の精神病だな。
元看守...って事で納得。
囚人を支配する事になれていて、その快楽が忘れられず、どこにいっても、人を支配したがる性格のようだ。
このドラマに出てた長女の本堂鏡子。どこかで見た事がある女優だと思ったら、「危険なビーナス」に出てた子だ!!あのドラマでもお嬢様キャラだった。あの時も好きなキャラだったたけど、今回も好きなキャラだな。堀田真由さんって女優だけど、見た目が清楚で上品でけっこう好き。
日本の女優は、好きになる事は滅多にないんだけど、堀田真由さんの見た目&雰囲気&声&演じているキャラは好き。
あと犯人の上杉議員、 鈴木京香さんって女優が演じているけど、こちらの女優も上品そうで好きだな。
以上、面白いミステリー作品だった。
たまには、こういう感じの軽く観れる、グロがない、リアリティーもない、謎解きだけに集中できるミステリーも好きだ。
ちなみに、どうしても突っ込みたかったんだけど、あのカバン、、どうみても、天狗のお面までは入らないと思うんだけど。のお面まで入れたかったら、かなり荷物になるよ。の鼻はけっこう場所をとるから、あのカバンには入らない。
面白い事に、犯人が持っているカバンは、通常のハンドバックサイズなのに、天狗の仮面を取り出しているシーンだけ、デカい旅行用のバッグに変更されてたよね笑。
そもそも、あんな旅行用のバッグを持ってたら、勝呂は見逃すはずがないだろうに笑。
まあ、大きさも変化自在のドラエモン・バッグって事にしとこう笑。