『A Simple Favor (2018)』
＜個人的な評価：10点中8点＞
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
ジャンル的は、American black comedy crime thriller！！
これ思った以上に面白かった。とにかくテンポが良い。主人公たち、クレイジーすぎるんだけど、スリラーで人殺しもあるんだけど、それでも笑える部分が多い。
特に後半の車に派手にひかれた場面....爆笑。
あっけなく死んだ！！と思ったら、生きているんかーい！！！！
その後、刑務所に入っても、まだヤバいオーラは健在。すごいよ。
Blake Lively演じるEmilyってキャラ、ヤバいけど面白すぎるわ。
Blake Lively は、Gossip GirlでSerenaを演じてた。私の嫌いなキャラね。
本人は、Serenaみたいな女と思われるのが嫌で、自分はモラルある家庭で育ったし、人の彼氏や夫と寝たりで、どうかと思うキャラだからイメージ定着は嫌と。気持ちはわかるね。Blakeは、そもそもSerenaより賢そうだし、モラルもありそうだからね。私は、あのドラマでは、Serenaは嫌いだから、マジでよく言ってくれた！と思った（ただ嫌いだけど、いなければ面白くないし、良い子だらけのドラマが観たいかと言われればNOだから、あのキャラはあのキャラでいいよ...GGのシーズン5で、因果応報な目にもあってたし。）
Blakeも、Serenaのキャラが自分のイメージに定着するのが嫌だから、今回の映画のような役どころにしたんだね。成功だよ。GGのSerenaとは違うけど、豪華で金持ちで、ファッショナブルな印象は同じ。だから中身を知らなかったら、見た目だけなら、単純に、Serenaが中年女性に成長しただけにも見える。小説家の夫も同じだし笑。「夫が小説家よ」...って言いだした時、Danが出てくるかと思ったよ。違ったけど。
それに、キャラの中身も全然違うけどな。そもそもSerenaの得意技（友達の恋人達や既婚男性と寝る）は、この映画では発揮してないし、逆に、夫を取られてるじゃーん笑。逆できたかー！
ただ、このキャラは、かなり怖い女。GGのSerenaも悪だくみはするけど、爪が甘い癖に馬鹿だから、すぐに失敗。悪だくみが得意なGGのBlairよりも、今回のキャラは怖い。つか完全犯罪を目指している連続殺人鬼だから。
このドラマのもう一人の主演は、Anna Kendrick ！この人、Twilightで出てたよね。私は、あのドラマ観てないけど内容はちょっと知っている。
この映画では、ブロンドとブルネットで、ポスターでは、二人ともゴージャスだから、GossipGirlのSerenaとBlairみたいかな？と思ったけど、中身は違った笑。良い意味で新鮮。
SerenaとBlairは、悪口になるけど、名前の頭文字をとって、Slut ＆ Bitch なんだよね。そう呼ばれてもしょうがない行動を作中でしているからね。
ただ、この映画のブロンドとブルネットの中年女性たちは、ただただCRAZY。笑！！
そして、もちろん、クズです。
この二人のキャラは、ママ友同士として、繋がりをもって、親密になっていくんだけど...笑。ママ友サスペンス！！！
ただの、ゴージャスで金持ちなブロンド＆ブルネットと思ったら大間違いだ。
私は、クレイジーで怖い美女が好きなので楽しめた。
Anna Kendrick が演じるのは、Stephanieというキャラで、夫を交通事故で亡くした未亡人のシングルマザー。金持ちではないが、なんとか夫の保険金で生活をしている。
過去に実の異母兄とセックスしており、息子は実は兄の子供。兄と夫を同時に交通事故で亡くしている。
このStepphanieってキャラ、頭おかしい人。一見、料理上手で親切でフレンドリーなんだけど、全部、度を越えている。病名忘れたけど、実際にこういう精神病があったと思う。作中では精神病と言及されなかったけど、すっごく、なんていうか、常にテンション高くて喋りすぎで、挙動不審で...うーん、とっても不自然でぎこちないから、普通じゃないのはわかる。
なんでも完璧にしようと頑張りすぎて、不協和音になってしまうキャラ。そして冴えない。
Blake Livelyが演じるのは、Emily というキャラで、ファッション関係の仕事をしており、豪邸に住んでいて、ゴージャスな生活をしている。夫は小説家だが今はスランプ状態。いっけん、ラブラブな夫婦にみえるが、実は破産寸前。息子が一人いる。
Blake Lively、実はもう一人の役もやっている。そう二役！！双子の妹。しかも薬物中毒者のヤバい顔。
こういうの好き！
内容は大体、早いうちから想像できた。
破産寸前だから、自分の死を隠蔽して保険金をとろうって作戦なんだろう。よくある話。
クレイジーな女だけど、子供を愛している気持ちは確かだと思うよ。だからクレイジーで、人殺しで、とにかくヤバい人だけど、サイコパスではない。
そして、Stephanieを利用した。
Stephanieが、自分の夫と寝るだろうなってのも、最初からわかってたのだろうか。
あの夫、かなりの浮気者だから、たぶんわかってただろうな。
でも、自分の方が上手だから、それも含めての作戦かも。
ムカつくのは、Stephanie。
確かに友達が死んだから不倫ではない。けど、流石に腐っている。
この人、お葬式で、セックスするのが趣味なのかな？前回は兄と。今回は友達の夫と。
さっきも言ったけど、精神的に病気だよ。
でも一番ムカついたのは、堂々と、Emilyの家にうつってきて、Emilyのドレスを全部捨てようとした事ね。つまり、Emilyの家と家族を乗っ取ろうとしている。
この映画では、Emilyの方が悪のように描かれているが、ぶっちゃけ、私からすれば、一番腐っているのは、Stephanie。
最後、Stephanieも、馬鹿夫も、死なずに、平穏に生きてて、Emilyは刑務所行きってのも、なんだかね。
まあ、Emilyは人を殺しているから刑務所行きは当たり前だけど。しかも連続殺人鬼だし。
でも、Emilyがクレイジーなのは、わかっているが、ここまでくると、彼女の完全犯罪を応援したい気持ちにもなった。
ちなみに、Emilyの死体が出てきた時点で、あ、双子いるな〜ってわかったけどね。まさか本当に同じキャラが演じているとは...
ただのそっくりな双子ではなく、まさに、美女＆山姥。
そっくりだった双子が、人生で別々の道に進んだ結果。
この映画、ストーリーは、ありきたりだけど、そのありきたりな描写を、いかに独特にするかで極めていると思う。
テンポがよく面白い。ブラックジョークを交えたり、テンション高め系の音楽をバックミュージックにしたり。最近、流行りの「視聴者に社会問題を訴える」系の、説教臭い作品ではない。そういう作品、私は大嫌いだし。だから、そうじゃなかったのが良かった。
あとファッションが良かった。
Emilyのファッションが良い意味で独特。
そして、白に身を包んでいるのに、ヤバい強いボス女のオーラがする。
あのスティックも怖いよ。だがカッコいい。
