<個人的な評価:10点中4.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
すごく久しぶりに日本の映画。
今回はサスペンスではなく、滅多に観ない青春もの。
ちゃんと最後まで(エンデイングロールの後も含めて)観たけど、個人的にやっぱり微妙だった。
ストーリーはまあ、なんとなくわかった。観る人によって、色んな解釈の仕方もあると思う。
最初からわかってたが、舞台は現実世界ではなく、「階段島」という別世界。
パラレルワールドというか、そういうのより、意識の中の世界ってとらえた方がいいのかな。原作は小説で私は小説は読んでないから具体的にどんな世界なのか不明だけど。まだまだ謎はありそうだし。
「階段島」は「捨てられた」人間が行き着く謎の孤島。
でも、そこではみんな、平穏に暮らしているし学校とかもある。
誰に捨てられたかって謎があるけど、実際は、リアル世界の自分自身に捨てられた人達らしい。しかも捨てられたというのは、その人自身というより、その人が置き去りにしたい人格。主人公の七草は悲観的な自分を捨てた。真辺は楽観的すぎる自分を捨てた。
ん?でも、それって悪い事じゃないし、むしろ成長過程では必然な事では?
私の人格があの島にあるとしたら、中二病だろうな笑。
私はちゃんと成長段階で中二病な人格を捨てたからね笑。
その他に、パリピの人格も捨てた。子供っぽいアホな部分も捨てた。
大人になる上で、昔の自分を捨てるのは必然な事でしょう。それが成長というものだと思うな。
ちょっと切ないけどね。気づかないうちに、いつのまにか、好奇心も捨ててしまったかもしれないし。
私は、昔はもっと好奇心旺盛で、チャレンジ精神旺盛で、怖いもの知らずな面もあったからなー。
でも、みんな何かしら、捨てて、大人になっていくと思う。別に昔の人格を忘れたわけじゃないけど。
例えば、七草は悲観的な人格を捨てたって事だから、現実世界では、むしろ、少しポシティブ思考になっているんじゃないかな。それって良い事では?
逆に怖いもの知らずで楽観的すぎる真辺は、楽観的すぎる性格を捨てたから、リアル世界では、もっと慎重で賢い人になっているんじゃないかな?それも良い事では?
あれ、そしたら、二人はリアル世界では、けっこうバランスがとれているんじゃないの?
リアル世界の2人の関係がいまいちわからないけど、恋人同士として付き合ってたのかな?
でも性格の衝突があって、いったん別れたとか?
そして二人が捨てた人格が、この階段島で出会った。
そこらへん、解釈は人それぞれだろうな。
ただの友達同士っていうのは、なんか違うと思うし、二人の関係は、もっと複雑でディープだと思うし。
だから、たぶん、親友か、恋人だったのだろう。
日本の映画、特に学生の青春映画は、欧米の映画と違って、極端なラブシーンが少ないかわりに、視聴者自身が、自分で解釈したり、考えたりするのがあるから、友達なのか、友達以上恋人未満なのか、恋人なのか、謎な部分もあるけど。まあ、その方が甘酸っぱくてリアルかも。
2人が元々、幼馴染なのはわかったけど、そのあと、高校で再開したあとの、関係性が、いまいち謎。
ただ、なんとなくハッピーエンドだと思う。
個人的に七草にも真辺にも、魅力は感じなかったけど、別に嫌いではない。真辺はちょっとウザいが。
ただ、2人にも、まわりのキャラにもあまり興味をもつことができなかったのが、個人的につまらないと感じた理由だろう。最悪な映画!とは思わないし、テーマはなかなか面白いが、自分にはあわなかった。
しかし、ノスタルジックな舞台はけっこう良いと思ったけど。
ところで、魔女の正体は、堀って女の子かな?
なんとなく、そんな感じはしたけど。それも結局ハッキリされなかったな。
郵便局員のお姉さんも、やっぱり魔女だったのかな。
物語全体が、まるで夢の中の出来事のような、淡い感じがした。
リアル世界の2人はちょっと観たかったかな。