<個人的な評価:10点中7点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
かなり異質なオカルトホラー。
アクションが少なく、キャラ同士の対話が長いので、そういうのが苦手な人にはオススメしないが、その対話が興味深く、信仰について色々と考えさせられたり、人間の深淵に触れたり、独特な空気を醸し出してる。
1シーズン7話だけで、次のシーズンはないと思う。
前半〜中盤は、次の展開が気になる感じで、主人公だと思ってた、Riley Flynnが燃えて死んだ時は、えー、そうきたか!!とちょっと吃驚したが、ストーリーは続く。
語り出す人ばかりでしかも語りが一々長いが、話の内容が深い。オカルトホラーなんだけど、Sheriff Hassan の過去話がけっこうリアルで、アメリカの差別問題の根っこの部分があって思わず共感したし涙した。日本人には馴染みがないだろう。ムスリム達の葛藤が。
それでも、自分の信仰は絶対に揺るがないSheriff Hassanが、けっこう好きだ。
彼と息子の最後は一番泣けるかもしれない。息子も父と一緒にムスリムのお祈りをして、最後は一緒に逝った。あの世でも、仲良くしてほしいな。
Father Paul Hill の正体が、実はMonsignor Pruitt だったというのは、けっこう早くから予想がついてた。
それにしても、どんどん若くなってくる住民たち。ん??と思ったが、いや確実に若くなっている。おかしい!!!そして、最初は元気になっただけかなと思ったが、少しづつ、少しづつ、若返って、最終的には、娘より若くなっているSarahのお母さん。
最初は、本当に老婆だったのに、今は20代ぐらいに見えるよー。
彼女と、Monsignor Pruitt は元恋人同士だったんだな。そして、Sarahの父親でもあったんだ涙。
で、結局、あの悪魔のような天使(もしくは天使と思われてた悪魔)の正体は何だったんだよ。
あれの正体は、堕天使ルシファーかなと思ったんだけど。神であるはずないし。
まあ、信仰の対象ではあったから、あれを神を崇める人もいるだろうが。
でも正体は結局なんだったの???悪魔でいいの??堕天使ルシファー???
どっか飛んでいって消えたけど。
その、悪魔だか天使だか知らんが、そいつの目的も、正体も、謎のまま終わったのは期待ハズレで、個人的に残念だったので、評価は7どまり。(Rottenの評価はなぜか超高いけど、そもそもRottenとはあまり気が合わないからな)
悪魔の正体が何だったとか目的はなんだったのかっていうより、その島に住む人々の人間ドラマって感じだね。それぞれのキャラの語りが長い長い。
そういう意味でも、異質なオカルトホラー。
ちなみに主人公のRileyは、話の途中で、燃えて、死んだけど、それは彼の望みだったし、彼は本当に優しい人だと思う。彼が神を信じなくなってしまったという理由も、彼の経験からすると納得がいくし、彼自身は優しい人だから、わざとじゃないとはいえ、事故で、人を死なせてしまったという罪悪感を凄く感じている。
刑は終わったのに、刑が終わっても、事故で死なせてしまった女性の亡霊を観る。
でも、私は、あれは亡霊でもなんでもないと思う。彼自身の罪悪感がみせるものだろう。
彼自身が自分を許せないから。
世の中、自分の意思で、100人殺しても全然平気で罪悪感も何も感じない人もいれば、事故で人を死なせてしまったが故意ではなく事故なので、保身にまわる人もいれば、Rileyのように、実刑を受けて刑務所から出たあとでも、罪悪感に悩まされる人がいる。
世の中すべてが、Rileyのような人ではないよ。
だから彼は優しい人と思った。
始終、ウザいなー、黙れよ、ってずっと感じてたのは、Bevとかいう偽善者おばさんね。
こういうタイプの人、リアルで知ってる。関わらない方が吉です。
なので、このドラマは、ホラーというより、人間ドラマ、人間の心にふれるストーリーかなと思った。
てか、あまり怖くないし。
最後はちょっとバイオハザードっぽくなったが、終わり方は、けっこう異質な方だと思う。
無理に生きるより、諦めて、朝日を眺めて、燃え尽きようって感じなのだろうか。
死んだあとに何があるかなんて、誰もわからないけど。それでも、みんなそれぞれの信じる天国の希望はあったんだろうね。
唯一、あがいていたのは、Bevだけだったし。でも、彼女も孤独な人だから、少し可哀想かな。
あと、ちょっと気づいたんだけど、このドラマ、語りだすキャラが多くて、しかも話が長いんだけど、恋人同士でも、ベッドシーンは一つもなかったのが良い。キスとかハグとかはあるけど。
私の場合、よっぽど大好きな推しキャラ同士じゃないと、ベッドシーンとか見たくないし。
そもそも俳優女優とはいえ、人のセックスとかあまり見たくないんだよな。目が汚れるというか...
ラブシーンとかも基本的に嫌いだし。よっぽど大好きな推しキャラ同士じゃないと見たくない。
愛情表現のつもりだろうけど、そういうシーンって、私にとっては、蛇足なんだよ。
愛情表現って別のやり方もあると思うけど。そう、会話とか。
推しキャラでもないのに、両想いキャラ同士の会話で泣いたのって久々だよ。
例えば、主人公の男女は、元恋人同士だし、とっくに別れた仲とはいえ、再会して、お互い愛し合っているんだよね。でも夜を共にしているのに、裸にもならずに、手をつないで、子供のように寝ているだけ。
そういうのがリアリティーあるし、そういうカップルもけっこういるんだよ。
なんか好感がもてたし、もっと深い絆を感じた。
アメリカの映画やドラマって、出会ってすぐに脱いでベッドシーンってのが多くって、昔から、苦手だった。
私がリアルでも、そういうタイプの人間が苦手だから。
そういう意味では、このドラマは、不思議だったし、ユニークで、好感がもてた。
いちいちラブシーンとかいらんから笑。